疲れた・・・。
リビングで昼食のチャンポンを食べながら、ぐったりする俺。
土曜の昼ってのに、もう何もしたくない。
妻の買い物に付き合うとろくなことがない。
あれから、卵をかわきりに、ティッシュ、トイレットペーパー、洗剤、食品・・・。どうしてこう、お一人様○個まで!というのに弱いのだろう。べつに、まだ家には在庫あるじゃないか。
テーブルを挟んで反対側には、満足した妻の顔がある。
食べおわって、ソファーでごろごろしていると、洗い物を終えた妻が抱きついてきた。
「ねー、しよ。」
「まだ昼じゃん」
「あれぇ?あんなにアピールしてきたのに?」
「あれは、あさだち。」
勝手にチャックをおろして、取り出す。
「やめろって。夜にしようよ」
「デザートの時間ですよ(笑)」
ちゅくっ・・・。ずずずっ・・・。
うぁ・・・。まじではじめやがった・・・。ほほの内側の、やわらかいとこでしごかれる。舌が亀頭にからみつき、カリをなぞる。
「ただいまー!」
口から離して立ち上がり台所に走る!私は急いでチャックをしめようとして亀頭をすこしはさまり悶絶・・・。そのままソファーに顔を埋めるように俯せになる。
リビングのドアが開き、息子が入ってくる。
「腹減った。」
妻がわざとらしく台所から出てくる。
「あれ?今日は昼まで?」
「何いってんだよー、部活だけじゃん。昼までだよ。ねー、まさか父さん朝からこのまんまなの?」
「そうなのよ、なんとかいってやって」
台所にチャンポンをつくりにいく。
「よく見ろよ。服着替えてるだろ」
「着替えただけ?」
「母さんの買い物に付き合ったんだよ。」
「あ、お疲れ・・・。」
妻の買い物の暴走を知ってる息子は、私を哀れんでくれた。
むしろ、哀れなのは私のペニスなんだが。強制勃起させられ、射精もできないまま、悶絶する激痛を与えられ・・・。
俺はマゾじゃない。
それとわからないように股間を押さえながら、リビングからでていく。息子から、
「明日父兄参観日こなくていいから」
と言われる。
「何いってんだよ。進路相談もあるんだろうが。」
妻が台所から、ゴメンネのつもりだろうか、手を合わせている。
寝室にいき、確認をする。血は出てないな。痛かった・・・。使い物にならなくなったら、どうするんだよ。
使えるかどうか試すか。えーと、オカズは・・・。昨夜のことを思い出す・・・。すぐにフル勃起する。よしよし。なんともないな。
最近運動してないし、ちょっと走ってくるか。
ウエアに着替えて家を出た。団地を通り抜けて、運動公園にいく。山を切り開いて作った町だから、町の裏手に運動公園がある。といっても、公衆トイレと遊具、アスレチックとグランドがあるくらいで、他のところは木々が残っている。息子が小さいとき、何度か弁当を持って遊びに来たこともあるが、だいぶ変わった。もっと自然が残っていたが、昨年引っ越してきたときには、もうまわりに田畑は見当たらなかった。
夜は街頭があまりないので、不審者がでたりするらしい。痴女が出るならまだしも、不良の溜り場にでもなったら迷惑だな。
最近出てきた下腹を気にしながら、グランドを走る。脂肪は30分後から燃えはじめるらしいから、まだまだ走らなきゃ。
誰もいないな。
誰かとしゃべりながらだと少しは楽しいのかもな。息子でも連れてくればよかったかな。
ふと、公園入り口に目がいく。黒のピッチリとした短パン(あれ、何ていうんだっけ・・・。)に、大きめの赤い線の入った白のウインドブレーカーをきた、束ねた髪の長い女性が準備運動している。
真横を通るときに、顔がちらっと見えた。
サングラスをしているけど、間違いない、
あの痴女だ。
うわ・・・。まじかよ・・・。こんな偶然・・・。
グランドを半周したときに、相手も走りはじめた。
ちょうど、半周先に、あの人がいる。
追い付けるか?もしくはペースを落とすか?いや、それはわざとらしいな。追い付くか?
ちょっとペースをあげる。
いいぞ、むこうは一定のペースだ。だんだん近づく。
あと4分の1周差。距離にして50くらいか?一気に詰め寄るか?
しかし、どうも気になる。ピッチリしすぎじゃないのか?お尻なんて、こう、割れ目がくっきりわかって・・・。ん?左は膝がみえるけど、右は膝より下にラインがある。変わったデザインだな。
左の太ももあたりに、何かまいてる。帯みたいなの。なんだろ。何かはさまってて、コードがのびてる。あ、音楽プレイヤーか。
イヤホン、してない。
コードが、股に伸びてる。
目をこすった。
あれ、ほんとに短パンか?
まさか、、、
そのとき、ツーッと黒い駅がふくらはぎに垂れた。それは何本にもなり・・・。短パンに線がはしっている。
彼女がペースをあげた。とてもじゃないが、追い付けない。こちらはもう、心臓がもたない!
とうとう、歩き始めた。
彼女は、そのまま公園入り口から出ていってしまった。歩いて入り口にむかうと、青い軽が急発進していった。
身体でおおきく息をしながら、苦しくて地面に座り込んだ。
なんだったんだ、あれ。まさか、短パンの、絵!?
あのコードの先は、どこにつながってたんだ?
噴水器までいき、蛇口をひねる。
うぁぁぁっ・・・。ひねりすぎて真上に飛び出した。かぶってしまった。
汗だくだったが、さらにぬれてしまった。
水をがぶ飲みして、すこし落ち着いた。
彼女は、運動公園に露出目的できた。短パンの絵を描いて、何かを性器にいれ、私の前を挑発しながら走った。
そうとしか考えられない。
まったく、不謹慎にも程がある!昼間の公園、誰が見ているかもわからない、もしかしたら子供がいるかもしれなかったじゃないか!
夜出るならまだしも、昼真っから・・・。
次会ったら、犯す・・・。いやいや、注意しなくては!非常識きわまりない!
「ただいま」
庭で洗濯物をしていた妻が、走りよってきた。
「あなた!どうしたの?だれにやられたの?」
「え?なにが?」
「なにがって、すごい血よ!ちょっと、すぐ脱いで!あー、シャツで押さえて!」
私は、鼻血を出していた。どこから出していたのかもわからなかったが、とにかくシャツが真っ赤だった。
鼻血を出して住宅街を歩いているほうが、よっぽど不審者だ。
妙に笑えてきて、笑顔になったらしい。
「大丈夫なの?しっかりして!」
「大丈夫だよ。ただの鼻血だから。溜まってんだよ。」
それだけ言うと、風呂にむかった。
鼻血はもう、止まりかけていた。
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