「俺は、あんたが頑張ってるのを知ってるよ」
駅員が、静かに語りはじめた。
「始発で出社し、終電で帰宅する。そんな頑張るサラリーマン戦士を、私は今まで何人も見てきた。そして、その奥さんが淋しさを紛らわすために、いかがわしい店に溺れるのを、なんども見てきたんだ。」
「駅裏の風俗街、知ってるだろ?あそこは、ホストクラブという名前の、女性専門風俗なんだよ」
米屋が続ける。
「うちの商店街が駅の表にあるのに対して、あちらは裏側で夜の顔。あんまり、いい顔じゃない。うちらも、表の顔で買い物した足で裏の方にいく奥さんを、可哀相に思えてきたんだ」
なんだって?風俗に行ってたのか?
「金まで出してすることじゃないじゃないか?うちらは小さい町の中で、いつか奥さんが噂になるんじゃないか、そうなったら、ダンナがあまりにも悲惨だ、そう説得したんだ」
魚屋が、しんみりと言う。
「ましてや、おなじ町内会の役員どおし。相談して解決できることは、町の力で解決しなきゃ。」
クリーニング屋が、チンポをしごきながら妻の髪をつかみ、口のなかに挿入した。
「役員会で、奥さんの淋しさを解消することが決まったんだ。だが、旦那さんの了承をえられるかどうか、また、旦那さんの性的問題を解決できるかどうかが未解決だったんだ。」
駅員が、またアナルに入れはじめた。
「おいおい、何発目だよwww」
息子が笑う。
「俺は、母さんが便器になってから気付いたんだ。こっちに越してきたばかりの頃は、淋しくて酒ばっか飲んでたよ。それがこの半年は、すっかり酒も飲まないし、なによりも美人になってきとない?ピルの影響で、少し太ったけど。だけど、俺たちが走らせたり、毎日やったりして体重管理もしてるから、健康には万全なんだよ」
知らなかった・・・。妻は、苦しんでいたのか?家を建てることに、一番賛成してたのに・・・。
「俺は、父さんを責めるつもりもないし、母さんを嫌いになったわけじゃないよ。ただ、嬉しそうに町内会にいく母さんを、不思議に思ってあとをつけたんだ。そしたら、こんなことになっちゃった。」
「ボウズは、奥さんが喜ぶ姿をみて理解してくれたよ。そればかりか、自分から率先して母さんを喜ばせた。親孝行だねぇ。いい息子さんだ」
駅員が、顔をゆがめて褒めあげる。いきそうなのか?
「で、俺がネーミングしたんだ。ニュータウンの公衆便器ってね。」
公認便器・・・。
「いやぁ、いい締まりだ。またでちまう」
「舌のからめかたも絶品だ。こりゃ、町内で共有しなきゃもったいない、いくぞっ」
びびゅっ・・・。
「ふぅ・・・。御粗末さまでした。」
顔が精液まみれだ。きれいな顔が・・・。
「ちなみに、うちの学校裏サイトつくったの、隣のクラスの先生だもんな。」
「あ、いつもお世話になってます。谷口といいます。」
20代の爽やかな青年があいさつをする。
「いやぁ、町内会から打診があったときはびっくりしましたよ。私、保健体育の教員なんですが、風俗店で教材費を使い込んじゃって。えへへ・・・。」
「で、うちの文房具屋で買う予定だった教材の代わりに、この本物を貸し出すことになりましてね。男子生徒は生きた教材を生きた教育に使えることで、飛躍的に点数もあがったんじゃないですか?」
本屋の店主がいう。
「間違った性知識もなくなるし、不純異性交遊も、うちは皆無ですよ。」
先生は自慢顔だ。
私には、何が正しいのかわからなくなっていた。
もしかしたら、私は間違った価値観を子供達、妻に、押しつけていたんじゃないのか?
「で、不審者が出るたびに捕まえてこんなふうにコミュニティセンターにつれてきて再教育するんです。ストレス解消さえしてしまえば、性犯罪もなくなるんです。もう、この便器に使用許可を登録した男性は500人になりますよ。現にこの町では、性犯罪はこの半年、皆無です。」
なんと、よく見たら駐在さんじゃないか・・・。制服じゃないから、わからなかった。
つまり、街のための便器になったのか?
「しかし、初めてですな。女の不審者とはwww」
そんな視線に気付いたのか、痴女先生がおびえはじめた。
「じゃ、旦那さんは毎晩奥さんで楽しんでるんだから、旦那さんには痴女先生を楽しんでもらいますか」
「私は毎晩なんてしてない!」
一同、顔を見回す。
そして、笑いはじめた。
「父さん、毎朝すっきりした顔してるじゃないかwww」
え・・・。
「ぐっすり眠ってるうちに、母さんが搾り取ってるんだよ。父さんの精液www」
「けなげだよなぁ。毎日ここで皆さんの便器として活躍しても、やっぱり最後の、一日のシメはダンナの精液がいいっていうんだから。泣かせるねー!」
八百屋がはやしたてる。
そうか、あれは、夢じゃなかったんだ。
毎晩、私のペニスで満足していたのか・・・。
私は・・・。私は・・・。
誰かが縄を解いてくれた。
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