夕方、洗濯物を取り込んでいるときに視線を感じた。
向かいのベランダに彼がいた。
電話が鳴る。
「今日はシタの?」
「はい・・・。」
「へー。もう、しないの?俺が仕事で昼間いなかったから、さみしかったでしょ?」
「・・・。はい。」
「じゃ、晩飯食べたら用意して待ってなよ。あ、旦那帰ってくるの何時?」
「今日から明後日まで出張に・・・。」
「じゃ、都合いいじゃん。20時でいいね。ベランダにいるから。」
それだけ言って切られた。
もう、逆らえなかった。
彼に?いや違う。快楽に。
じゃ、なぜ彼の言うことを聞くの?主人がいるって言えばよかったじゃない。
違うの!彼が与えてくれるの、快楽を!
主人だって与えてくれるじゃない!
嘘。
自問自答すればするほど、私は自らの敗北を受け入れざるをえなくなり、深みにはまっていく。
夕飯のスパもあまり受け付けず、半分ほど冷蔵庫になおした。
20時。
電話がかかってくる前に、すでに入浴をすまし、ベランダの手前にいた。窓を開ける勇気がなかった。それは、必死に私を押し止める最後の壁だった。
しかし、やはり窓ガラス。電話の音の前に、いとも簡単に砕け割れた。
ベランダに出た。
「パジャマなんか着ちゃって。かわいいね。」
「ありがとう・・・。ございます。」
「脱ぎなよ。するんだろ?」
あやつられるまま、ベランダで下着姿になる。
「リビングからの光に包まれて、すごくきれいに見えるよ。お!今日は黒かい?」
「だって、あなたが黒のほうが似合うって・・・。」
「うれしいね!覚えててくれたうえに、それに応じてくれるなんて。で、右手に持ってるのは、何センチのおもちゃ?」
「16センチ・・・。」
「あー、こないだ旦那のをしゃぶりながら入れてたやつね。」
フラッシュバックする。そう、彼に無理やり挿入された、そして主人と同時にイカせてくれた・・・。
「おっと。今日は、もう一本持ってきな。そうだな、旦那と同じサイズのを。あるだろ?」
寝室に走った。すぐにリビングにもどって、ベランダに出る。
「あります。」
「じゃ、まずは小さいほうをしゃぶってごらん」
言われるままに、口に入れる。口のなかでころがす。
「じゃ、次はもう一本の方を」
口に入れる。入りきらない。口のなかで暴れまわり、喉の奥を突かれる。苦しくなり、むせる。
「椅子にすわって股を開け。こっちによく見えるように。」
太いのをしゃぶりながら、彼と向かい合う。もしかしたら、彼の隣の部屋のベランダからも見えるかも・・・。
「さっさとひらいて、下着をずらせ」
やだ・・・。なんで・・・。ぬるぬるになってる。
「さぁ、何ていうんだ?」
何のために練習したの?今言わなきゃ!
「あなたの、おっきなペニスを、ぐっちょぐちょのいやらしい、私のおまんこに、ズボズボ出し入れしてください。」
「ぶー。75点。そんなんじゃ、興奮しないな。俺は。旦那なら鼻血もんかな?じゃあ、10センチのを入れていいよ」
なんで?何が足りないの?私がこんなに恥ずかしいのに・・・。
「お上品ぶってる場合じゃないでしょ?今、アンタの浅ましい姿にお似合いの言葉で表現しなきゃ。」
口に大きなバイブ。下に小さなバイブ。両方を同時に感じながら、彼の言葉を頭で繰り返す。
でも、下の口がトロトロになって意識が集中できない。おまけに、私の気持ちいいポイントに、バイブが届かない。
これじゃ、いけないの。
今口にくわえてるのが、欲しいの!
「あらあら。本気で始めちゃったよ。俺の声はまだ聞こえてるかな?」
ぐっじゅ ぐっぢゅ じゅっぶ
下からも、上からも、いやらしい音がする。意識が、電話から離れちゃう。
ふと、手を振ってる彼が下に指をさす。
誰か歩いてる。
まさか、あんなとこまで聞こえないよね?ベランダでオナニーしてるなんて、思わないよね?
「こんばんわー!○○さん!いまお帰りですかー?」
ふいに、下の人に声をかける。その人が、彼を見上げる!
こっちをむかないで!でも、柵から離れられない!
下の人が軽く手をあげて挨拶をして通り過ぎる。
電話から声が聞こえる。
「先輩だよ。となりの棟に住んでる。振り向いてもらえなかったね。」
もう、ドロドロ・・・。ぬるんぬるんして、バイブを出し入れする手がバイブをつかみきれない。太ももまで垂れてきてる。
「もう、入ってるかどうかもわからないんじゃない?あと一回だけチャンスをあげる。言ってごらん。今のお前に相応しい言葉で表現しろ」
もう、そこに私はいなかった。
「あなたのデカチンポを、汁まみれのガバガバまんこにぶちこんで!おねがい!なんでもします!子宮までぐちゃぐちゃにして!」
待った。
「いいよ。合格。」
私は10センチのバイブをリビングに投げ込み、すぐに16センチのバイブを根元まで深く差し込んだ。
声にならない・・・。
「こっちみて。下をむくな。」
電話口からの彼の指示。顔を前に向けると、彼もズボンを脱いでいた。
ギンギンに勃起したペニスが、いや、チンポが、空を突いているのがこの距離でもわかる。
欲しい。あんなところに、あんな距離に、すぐそこにある!
しごきはじめた。ゆっくりと、竿を上下する。
私もその動きにあわせて、バイブをゆっくり出し入れする。
彼が早くなれば、私も早く抜き差しする。
もう、電話は置いていた。切れてる。
またゆっくりになる。
そのうち、とまった。
私もとめる。
動いて・・・。おねがい、もっとズボズボして・・・。
電話が鳴り、彼が部屋に消える。
「今から行くから」
短く言って切れた。
私はベランダからリビングににもどり、窓を閉めた。ベランダには、私の出した汁が跡になっていた。
鍵を開け、チェーンをとく。
窮屈なブラもとり、バイブを2本とも洗面台になげる。
ドアが開いて部屋着の彼が入ってくる。
玄関で、ベランダに顔を向けて玄関口に尻をむけたよつんばいの姿勢で待っていた。
「準備万端、か。」
私は両手でおしりを開き、目一杯ひらき、穴を晒した。
「お願いします、おちんぽを、ぐちゃぐちゃの穴にいれてください。」
彼に抱き抱えられ、寝室につれていかれた。
ベットの飾り棚から、結婚式のときの写真のなかの主人が私をみてる。
でも、もう声は聞こえなかった。
いやらしい水音と、私の絶叫に近い喘ぎ声。彼が私を喜ばせるためにお尻を叩く音、肉と肉がぶつかる音。
それに、ベットがギシギシなる音。
それらにかき消され、主人が写真から語り掛ける声は、聞こえなくなった。
「10センチのバイブと16センチのバイブ、どっちが気持ちいい?」
「あーっ、あーっ、いいっ!すごっ・・・。」
「聞いてんだよ、答えろ。」
お尻を叩かれる。
「16センチのぉー、あっ、あっ、ばいぶぅー!」
ズボズボしながらなんだから、まともにしゃべれない。
「10センチのチンポと、20センチのチンポ、どっちが気持ちいい?」
「いっいーっ、いく、あ、いやっ、抜かないで!20センチのチンポよぉぉっ!」
「じゃぁ、最後の質問。旦那と俺の、どっちのチンポがいい?」
彼が、私の汁でドロドロになったチンポを、私のお尻にペチペチとあててくる。叩かれている。
「おねがい、抜かないで・・・。いれて、いかせてください」
「言えよ。」
「あなたのチンポのほうがいい!主人のじゃいけない!」
ズンッ・・・。
「くはぁぁっ!ああっ、いいっ」
ズルッ・・・。
「あががっ、めくれちゃう、かきだされちゃう!」
ズンッ・・・。
「あーっ、あっあたるっ!いくっ!」
ブシュッ・・・。
「あーぁ。シーツびしょびしょ。おーい、意識あるか?ま、なくてもいいや。」
体がピクピク痙攣したまま、腰を持ち上げられ、挿入を繰り返される。体に力が入らなく、視点もぼやけてきた。
頭が、突かれるたびにガクンガクンと揺れる。もう、意識もなくなりそう。
「ほら、口はそのまま開けとけよ。って、意識ないか。よしっ」
口にペニスを荒々しくねじ込まれる。喉の奥の壁に、精液をかけられる。
「ふぅ。」
ベットサイドで服を着始めている。
仰向けで大の字の私は、もう指一本動かない。
アソコがひりつき、喉がねばつく。
「またくるよ。便器ちゃん」
ガチャン・・・。ドアが閉まる音が聞こえて、私は完全に意識を失った。
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