主人が、寝室のベットのマットレスをリビングに持ってきた。
「床で寝るのもかまわないか、お前には犬の精液の付いたマットのほうがいいだろ?」
彼なりの優しさなのだろうか。
この一年、主人に隠れて何度このマットの上でイッただろう。何発、「彼」の精液を浴びただろう。
犬に抱かれたのは、2回。
でも、主人のペニスでイカされたことは、結婚してから4年、1回もない。その事が異常であるなんて、思ってなかった。愛してるから。
そのまま主人とはセックスレスになり、5年目にしておこなわれた夫婦の性行為は、私は便器として、主人はただ精液を出すだけの・・・。
こっちのほうが異常だ。
でも、私は主人を愛している。
マットで毛布にくるまりながら、この1年を振り返った。
あの日、外食から帰るとポストに1通の封筒が来ていた。
差出人も宛名もない。間違いなく彼からのメッセージ。主人に気付かれないように、そっと隠した。
翌日、主人を送り出してから開封した。そこには、主人のペニスを積極的にくわえる私の姿。口から離した瞬間の、私のよだれで光る主人のペニス。しゃがんだ私の股間から異様に突き出る異物がスカートを盛り上げ、あきらかにそこに何かが入ってることを示す写真。
ベランダから盗撮されていた。
手紙が同封されてた。
「昨日は興奮したよ。カメラ持っててよかった。ついうっかり、君たちのを見て射精しちゃった。窓に付いちゃってるから、掃除しといて。」
最後に、携帯の電話番号が。
私は、あわててベランダにいくと、窓を雑巾でふきあげた。
彼の部屋は、カーテンが閉まっていた。
開いた。
「おはよー」
これ以上ここにいたら、また何を言われるかわからない。下には出勤中通学中の人も、まだいる時間だ。
携帯の電話番号に電話する。
「おねがいです、写真消してください。」
「なんで?こんなにいいズリネタなのに?」
「主人が写ってるじゃないですか」
「だったら、あれだけ消しとくよ。あんな小さいので、よく我慢してるね。それに早撃ちだね(笑)」
あきらかに、侮辱してる。
「関係ないでしょ?早く消しなさいよ」
「いつもあんなバイブでやってるのに、満足できるわけないよね」
「いい加減にしてよ。はやく消して、お願いだから・・・。」
「いいよ。そのかわり、新しいネタがほしいな。」
いやな予感がした。
「今から行くからさ、昨日の続き、してよ。」
「な・・・。」
電話がきられた・・・。
私は、ベランダから逃げて玄関に走り、チェーンと鍵をかけた。
寝室にこもり、布団をかぶった。
たすけて・・・。
ピンポーン。
きた・・・。
ピンポーンピンポーン
ならしまくってる。
「痴女さーん、いるんでしょー?バイブみせてよー」
玄関前で叫んでる。
隣に聞こえるじゃない!
仕方なく、鍵を開けた。
「おはよ。」
くったくのない笑顔。
「早く開けなよ。旦那、いないんだろ?」
チェーンを、あけてしまった。
「俺、紅茶ね。」
それだけ言うと、リビングに入っていった。
「さ、やってみて。写真はとらないし、何もしないからさ。」
ソファーにふんぞり返り、私にオナニーを命じてくる。
「ほんとに、なにもしない?写真も消してくれる?」
「何もしないよ、アンタには。はやくしなよ。」
おずおずと、スカートをめくり、黄色の下着をぬぐ。主人のお気に入り。昨夜も、主人にほめられた。
「ふーん。黄色なんだ。もっと、黒とか赤かと思った。」
床に座り、10センチのバイブを入れる。
「あれ?こないだより小さくない?ほら、いぼいぼのついたやつ。」
無視した。あんなに大きいの、濡れてないのに入るわけないじゃない。
「まだ種類はあるみたいだね。さすが、オナニー狂いの痴女さんだね。」
ゆっくりと、出し入れする。
「なんかつまんないよね。声とか出さないの?クリトリスさわらないの?」
なによ・・・。なんでそこまで・・・。と言おうとして彼を見たときに、びっくりした。
彼もオナニーしてる。
握ってるペニスを見たとき、正直悲鳴が出そうだった。
軽く、主人の2倍はある。
「なっ、なにしてんのよっ!」
「なにって?ナニですよ。アンタには、何もしてないでしょ?」
テラテラと、さきっぽが光っている。
「あんまり見ないでくださいよ。興奮しちまう。」
目が、はなせなかった。
まさにそれは、肉の凶器と呼ぶのにふさわしく、私は、蛇ににらまれた蛙状態だった。
「ほら、手が止まってるよ。もっと激しく」
言われるまで、気付かなかった。茫然と見ていた。
出し入れをはじめた。
「くちょ・・・。」
アソコから音がした。
「いいねぇ。黒いバイブに白い液がまとわりついてきたね。」
うそ・・・。そんなはずない。感じてなんかいない。
ぐじゅ・・・。ずっずっ・・・。
間違いなく、音がしてる。
私のアソコから。
「うーん、いいニオイだ。たまらんね。」
上下に動く手が早くなってる。
「ひゃぁぁぁっ」
バイブがクリトリスにこすれた。
いつのまにか、勃起してる。
「いいねぇ。その声だよ。クリトリス、おっきいねぇ」
いわないで・・・。
「すごっ(笑)どんだけ汁だしてんだよ。」
床には、私のしみが・・・。
手が、止まった。
私もやめた。
「奥さん、ティッシュどこ?出そうなんだけど」
私は、答えられなかった。
彼はソファーから立ち上がった。
床にしゃがみこんでM字に股を開いている私の前まできた。
私の顔の前、口から5センチのところに、亀頭がある。透明な液が、先っちょの穴からあふれて、ツツーッと垂れた。
「出そうなんだけど。」
彼の顔が見えない。亀頭から視線が外れない。
バイブから手を離して、その太くて長い肉の凶器をつかんだ。
熱い。火傷しそうなくらい。そして、太い。
指がまわらない。
両手で握ったのに、まだ亀頭まで距離がある。
「勝手に触るなよ。」
手を払い除けられた。
「痴漢されたときと、おんなじだな。」
視線がはずれない。
「勝手に触るから痴漢なんだよ。同意のうえなら犯罪じゃない。」
口が開く。
「何ていうんだ?」
「しゃぶらせて、ください・・・。」
髪の毛を捕まれて、上を向かせられる。彼と視線が合う。
「人にモノを頼むときは、人の顔をみるもんだよ。それと、お願いします。は?」
私は、どうかしてたのよ。
「あなたのペニスを、しゃぶらせてください、お願いします。」
「いいよ。」
私が便器に堕ちた瞬間である。
むしゃぶりつく。喉の奥までいれても、まだ半分あまってる。カリのまわりを舌でくすぐり、目一杯ひらいた唇で竿をはさみこみ、頬の内側をへこませて包み込む。
なんども頭を前後させ、飲み込むときは唇をゆるませ、出すときはしぼませて、絞るように。
舌で先の穴をつつき、こじ開けるように舌をねじ込む。
彼は、腰を動かさない。
私の頭だけが狂ったように前後する。
片手を離してバイブのスイッチを入れて一番奥まで差し込む。クリトリスをなでるような部分があり、そこを強く押しあてる。
「あーあ。こんなにテカテカにしちゃって。テクはまぁまぁだな。目がトロンとしてるよ。旦那とどっちがおっきい?あら、聞こえないか。」
彼が何か言ってる。でも、今は快楽を貪る機械のように、ただひたすら頭を前後に動かす。
「俺はティッシュが欲しかっただけなんだけどな。ま、いっか。出す先がかわっただけのこと。ほら、しっかり受けとめろよ」
彼が、いきなり私の鼻を摘んで口からペニスを抜いた。引き抜かれたペニスをいとおしそうに、舌が絡まっていたが、唾液と亀頭が糸を引くようにのびきり、その糸が切れた瞬間・・・。
ビュッ ビュビュッ ドバッ
顔中に熱いものをかけられた。
口のなかにも、鼻のまわりにも、閉じた目のまぶたにも。
それは、長く何回も広範囲に撒き散らされたように感じた。
ぶぶぶぶぶぶ・・・。
軽めの音が床に響く。
バイブが床にあたる音だ。私は、まだイッてない。
ゆっくりと、彼の指が顔にふれる。それは、精液が飛んだところに。
指で掻き集めるように、私の口に持っていく。開きっぱなしの口に、飛び出たままの舌に、精液の味がひろがる。
「マーキングもしたしな。俺の味も覚えてくれ。」
主人と少し、味が違う。
掻き集められなかった精液を拭うように、顔に刷り込んでいく。しばらくすると、パリパリに突っ張っていく感じがした。
まぶたのまわりだけ、ウエットティッシュで拭いてくれた。
やっと目があいた。
そこには、いまだに起立したままの肉棒が、ゆらゆらと揺れながらこちらをさしていた。
まるで、銃を突き付けるように。
「さぁ、次はどうしたい?」
私は、バイブのスイッチを切って、抜いた。
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