そこから堕ちるのは、速かった。糸がプツンと切れたかの様に無我夢中で彼女の唇を喰らいお互いの顔中を唾液塗れにしていく…
はっ、と我に返り最後に優しく唇を重ねた後私は自ら離れた。
「すまなかった」
今までの言葉が不要な空気を壊したのを痛感しながら私は謝罪の文句を述べた。
「君があまりに可愛くて…」
と言う最低の言い訳つきで。
自分の失言に気づきなんとか取り繕おうとするが…次の言葉が出て来ない。
――あぁ、何をしているんだ俺は。可愛いから許される話しでもないはずだろ…?
顔を窓の外に向け、車内はまた言葉を必要としなくなる。
何分か経ち何も喋らない彼女を不信に…いや不思議に思いそっと左に目をやった。街灯や店の明かりで微かに照れされた彼女がこちらを向いていた。
恐らく窓の外を見ているだろうと践んでいた俺は少々面食った。
――今何を考えているのだろう。私は舞にどう映っているのだろう…
多分私は真顔を決め込めていなかったはずた。あからさまに挙動不審だっただろう。
「…し……った。」
だから最初彼女の言動を聞き取れなかった。
顔の表情で―もう一度お願い―と伝える。
「…嬉しかった。
可愛いって言われて嬉しかったの。」
その弊害を嫌がってはいなかったのか?私は知りたいのに聞けないもどかしさでただ俯いていた。
彼女の綺麗な指が私の頬をなぞり…顎へと降り、親指で唇を遠慮がちになぞった。
「私…貴方の事が…」
最後まで言わせる事ができなかった。
彼女の口を口で塞ぎ再び熱いキスを交わす。もう一度左手を後頭部に回しキツく抱き寄せる。
そっと右手で彼女の少しだけ膨らんだ右の山を触る。
私の口の中で
「…んっ、ふ…やぁ」
と可愛い鳴き声がした。
少しずつ揉みほぐしながらパーカーの前を開け黒のTシャツの上からまた触る。
先程より強く私の手の動きを感じたのか
「あっ…は……ん、やぁん」
と声を荒げる彼女。
左手をTシャツの中に入れ後ろのホックを外した。
左手は後頭部に戻し今度は右手をTシャツの中に入れる。敏感な部分を探り当てその周囲を円を描く様になぞっていく。
「…っふ…いやぁ…」
私の左手にしがみつきながら彼女は言った。愛おしくて堪らなくなり意地悪をする。
Tシャツから手を抜き申し訳なさそうな顔をし
「…ゴメン、嫌だったんだ。
もう遅いし帰ろっか?」
と言った。
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