翌日、待ち合わせ通りにその場所で待っていると、やや遅れて自転車で梨果がやってきた。昨夜夢かもしれないと何度も思っただけに梨果の姿を見た瞬間嬉しかった。
「暑いねー。ゴメンゴメン!友達に捕まっちゃって。えへへ。」
白い半袖ブラウスにオフホワイトのニットのベストを着ていた。紺系のチェック柄のスカートは自転車に乗るには短くはないだろうかという長さだ。
「梨果さんの学校ってこの近くなの。」
「そだよ。桐邦付属高校。」
「へぇ。名門だ。音楽学んでるんだね。」
「そ。私はお父さんと違って絵がダメだからねー。でも芸術家!なんつって。」やはりこの子の笑顔は魅力的だった。
「じゃ行こ行こ!お家どこ?」
「じゃ付いてきて。」
私は歩きだすと梨果は自転車を降り、押して歩いて付いてきた。
考えてみれば妙な組み合わせだ。40男と女子高校生。周りから見たら完全に妙だ。近所だけに落ち着かなかったが、幸い知り合いに会うこともなく辿り着いた。
「へーおっきな家だね。凄っ。」
と言い梨果は門の前に自転車を停めた。
「いやいや、土地だけは親父の代からのだから…」
高校生相手にする話じゃない。今まで高校生と話す機会など無かったので会話に困る。
「ふーん。あ!玄関がサザエさんちみたいだね!」
梨果は意に介する様子は無く、一人で喋っていた。
「じゃ、上がって。」
「はーい。おじゃましまーす。」
梨果を居間に通す。
「とりあえず飲み物でも出すよ。そこに座って待ってて。」
「冷たいのがいいな!わータタミだ畳!ウチにはこんな部屋ないよー。」
ジュースを持って居間へ戻ると梨果は扇風機を入れてあぐらをかいて当たっていた。
「あづいー。エアコン入れてー。」
「暑いね。そうしよう。そういえば梨果さんは夏でもベストを着てるの。」
エアコンのリモコンを操作しながら尋ねる。
「あー。よく言われる。暑いんだけどブラウスだけだと下着が透けちゃうから嫌なんだよね。友達はむしろ派手なブラを透かしてたりするんだけど梨果はムリ。梨果って必要以上に人の視線が気になる癖があってだめなの。克服して逆にそれを楽しむようなセクシーな女になりたいんだけど…昨日もね、何か克服できたらって思ってモデルやってみたんだけど全然ダメだった。甘甘だったね。」
視線に敏感な子だな。とは昨日から薄々感づいていたがついあぐらをかいて座る梨果のスカートに目が行ってしまう。本人はやはりそれに気付き。
「あ、そのわりにはスカートが短いって?!だって単純に短くないと可愛くないじゃん?今の時代長いとおかしいって。でもね、ホラ、見て。」
そう言うとこちらに向き立ち上がり、両手で何とスカートをたくしあげた。
「ジャーン!!」
私は梨果の大胆な行動に目を見張った。
「ざーんねーん!えへへ。これはパンツではありませーん。」
よく見ると黒い短パンのようなものを穿いていた。
「ははは…」
私は苦笑し、変な汗をかいた。梨果は再び畳に座り
「スカートの中がパンツだろーがパンツじゃなかろーが視線を受けることに変わりは無いんだろうけど、自分的に見られても平気。と思ってると安心するんだよね。」
「そっか…そういう年頃なのかな。だとしたら昨日は相当な決意だったね。」
「うん。ある意味極端な経験したほうがいいかなって。近頃自分が嫌になってきて自虐的になってた部分もあるかも。でも人数多すぎだし知り合いがいたりして逆にダメだった。」
「それで今日は俺を選んだんだ。知り合いじゃなかったもんね。」
「うん。あの中では若いほうだし優しそうだったし…かといって同年代はムリ!純粋に見られたら恥ずかしいし若い男の子って我慢できなくて襲ってきそうじゃない?!」
「あぁ、そうかもね。」
「それに…おじさんの視線が一番強烈だった。あとね…えと…そこ。」
梨果が私の股間に視線を落とす。
「休憩の時さ、給湯室でびっくりした。あの時梨果の胸…見えちゃったでしょ?その時凄いスピードで大きくなってた。梨果のなんかで男の人のアソコが大きくなるんて少しショックだったけど街で梨果の身体に視線を向ける意味もそれと関係してるのかな。とか思って。だからいろいろ知りたいの。そもそも梨果ね。まだ男の人のアソコ見たことないんだ…いつも妄想ばかりで…」
発した言動に恥じるように髪を落ち着きなく触りながらだんだん声を小さくしていく。そんな梨果を救うように言葉を繋いだ。
「わかったよ。俺で良ければ力になるよ。おちんちん見る?」
あえてペニスを稚拙な表現にして言うと梨果は畳に視線を落とし、顔を赤くして頷いた。
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