「タクロー、決めたぜ、この間の卒業記念の件だが・・。」
やはりキヨシは本気だ。
本当にメスヤギ事、八木校長を犯すつもりだ。
いや、キヨシの事だ、犯すと言う感覚は無いのだろう。
奴がものにした人妻の大半は、今となれば和姦同然だ。
その入口は強姦同様の手口だが、奴の太マラの洗礼を受け、大半の人妻がメ
ロメロにされた。
中には、堂々とキヨシと交際を求める人妻もいた。
キヨシは、メスヤギもそれらの人妻同様に思っているのだろう。
ちなみに八木校長は既婚で、夫は県の教育員会に勤めている役人だ。
「おまえ、やはり本気なのか?」
「当り前だろう、何だ、タクローは信じてなかったのかよ。」
「ああ、話半分位かな。」
キヨシは憮然とした表情を見せ、
「まいいや、いろいろと考えてそれなりに仕掛けもして来た。」
「仕掛け?」
言葉の意味が判らずに聞いてみる。
「いきなり家に押しかけたら、幾らなんでも怪しまれるだろう? ここは殊
勝に出ないと拙いだろうよ。」
キヨシはそう言って、彼が考えだした手段を話し始めた。
一通り聞き終えると、
「キヨシの言う様に、そんなに上手くいくかな? チョッと心配だな?」
「大丈夫だって、メスヤギだって一人の女だぜ、女なんてチョロイもん
さ。」
何となくキヨシが話すと、全てが上手く行きそうな気もしないではないが、
無論不安はあった。
でも、俺は正直、その卒業記念が楽しみに思えて来た。
「来週の日曜日だからな、忘れるなよ。」
キヨシは何の不安もないのか、笑みを浮かべると俺の前から去って行った。
生憎の雨模様の日曜日だった。
キヨシと待ち合わせして、早速メスヤギの家に向かった。
「いいか、訪ねる前にもう一度打ち合わせをしておくか。」
家の近くまで来たところで、俺はキヨシと再度段取りを確認した。
「家の中に誰が居ようと居まいと関係は無いからな。その場に俺たち3人以
外の人間が居るとは考えられないからな。」
「ああ、判った。」
話を聞いて少しばかり、身の引き締まる心境だ。
「俺が合図したら・・タクロー、お前は直ぐメスヤギの口を塞ぐ。声だけは
絶対に出させるな。これだけは忘れるなよ! 後の事は俺がその場で指示す
るから。いいな・」
こういう事に関しては、実に頼りになる男だ。
あの自信は何処から出て来るのだろうか?
俺には到底マネの出来ない事だ。
そんな事を思っていると、早くもキヨシは、メスヤギの家のドアホンを押し
ていた。
※元投稿はこちら >>