「如何したの? 最近仕事に力入らない様ね? 成績落ちているわよ、貴女ら
しくもない。」
麗華が由紀子の横に来てそう声をかけた。
麗華とは強姦ショー以来の付き合いだ。
決して気を許せる人物ではないが、由紀子が唯一話の出来る組織側の人間
だ。
麗華も由紀子の事はそれなりに観察しているので、最近の由紀子の様子が変
なのを見抜いていた。
考えた末、由紀子は麗華に柴田の事を話してみようと思った。
「麗華さん、実は・・聞いて欲しい事有るのです。」
麗華は由紀子の話が、只ならぬ事を見抜き、
「ちょっと場所を変えましょう・・、その方が貴女もいいでしょう?」
麗華はそう言うと、ハーレムから離れ、由紀子を別室へ誘った。
由紀子は、それまでの経緯を全て麗華に打ち明けた。
麗華は由紀子の全てを承知している人物だ。
隠す事は何一つ無い位に、由紀子の事を全て承知していた。
「そんな事が・・、ここでそんな事が有ったとは知らなかったわ。なぜ直ぐに
言わないのよ。
此処での事は全て黒瀬組の仕切りでしている事よ、お客一人の勝手にはさせ
ないわ。
蜂矢さんに相談してみるから・・、木曜日だったわね?」
麗華は蜂矢にこの件を早速報告すると言った。
出張から帰って以来、妻のしている仕事内容が気になり始めた。
どんな仕事をしているのだろう?
そう言えば、直に仕事の内容を聞いた記憶が無い。
一体どんな仕事なのか・・?
こうなったら、一度本人に聞いてみなければならないか・・・。
彼はそう思った。
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