高層階の眺めの良い部屋だ。
部屋に入ってからは俺達に余計な会話は必要なかった。
芳江はバッグをテーブルの上に置き、ピンク色のスーツを脱ぐと、素早くバ
スルームに入り、バスタブにお湯を張った。
鏡に向かい、髪をひとまとめにして頭の上で留めると、バスルームで再びお
湯加減を見た。
「もう大丈夫みたい・・入りましょうよ。」
芳江が俺に声をかけて来た。
バスの前で芳江が早くも下着姿になっている。
流石セレブな女だ。服と同色のピンクのシルクで出来たスリップだ。
「何見ているの?」
「芳江さんのその姿さ、凄くいいよ。」
「そう、ありがとう、何かとても楽しみね。」
俺の目の前で次々と下着を脱ぐ。
裸になると、そのままでバスルームに姿を消した。
「早く・・!」
芳江が俺を呼んだ。
東北の温泉地での一夜とは異なり、今回は完全な情事だ。
芳江はそれを楽しんでいる様だ。
バスルームでの痴態、それに次いでベッドでの交わりへと移行して行った。
「忘れられなかったのよ・・彼方の事、憎い人ね・・彼方って人は。」
「実を言うと俺もそうだよ、翌日には早々と出て行ったと言うので、がっか
りした。」
これはあながちウソではなかった。連絡先ぐらいは教えて貰えるのではと言
う思いがあった。
「主人が急用で・・早くに出る事になってしまったのよ。私も残念だった、
でもこうして今逢えているのよね。思い出させて・・あの時の事。」
熱くなった芳江はその身体を俺に押し付けて来た。
貪欲な程に芳江は俺を求めた。
如何やら性的に満足を得られていなかったようだ。
それは、最初の交わりで直ぐに判った。
腰の動き、喘ぎ声、蜜壺の濡れ具合、どれを取っても激しいものだ。
「お願い・・モットヨ・・・モット・・シテ・・・モットツイテ!」
「アァァァ~、イィ~~、スゴイ・・アァァァ~~、ダメ~~~~~!」
芳江の口を思わず押さえたくなるほどに声が激しい。
昼間のセックスは妙な雰囲気がある。
しかも、高層階でカーテンの引かれていない、開放的な部屋の中だ。
外から見られている様な錯覚さえ覚える。
暗い中なら兎も角、明る過ぎるのも妙なもので、罪悪さえ感じる。
事実、罪悪感を感じても当然のセックスではあったが。
芳江の茂みは薄い方だ。
しかも、割れ目は小さめなせいか、締まりが良い。
子供は玲菜一人しか産んでいないので、さほど緩んでいない様だ。
「もっと突いて・・・奥まで突いて・・お願いもっと奥まで・・。」
俺の顔を見つめる様にして、哀願するように求めて来る。
「そう、そうよ・・あぁぁ・・いぃ・・、あぁぁ・・いぃ~~。」
右手がシーツを握り締め、俺の動きに耐えている様だ。
「モウダメ・・・・イッテイイ・・? ネエ、イッテイイ・・?」
堪え切れずに芳江は昇り始めた様だ。
「ダメ・・イク・・イキソウ・・アァァ・・イク・・イク・・。」
激しく身体を動かしながら・・芳江はそう叫んだ。
真も無く身体をそらす様にして、
「アッ~、イクゥ~!」
その一声でピタリとその動きを止めた。
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