柴田は由紀子に有無を言わせなかった。
しきりに哀願する由紀子を尻目に、彼女の衣服を脱がし始めた。
有ってはならない事が、今まさに行われようとしていた。
我が家で犯される・・、しかも、神聖なる夫婦の寝室で・・。
「お願い・・ここではいや・・ここだけは許して・・。」
「ここだから、いいのだよ・・、旦那に抱かれる場所で、俺が奥さんを犯す
のがね。」
「ひどい人・・なんてひどい事を・・。」
「何とでも言え・・もうお前は俺からは逃げられないのだよ・・。」
由紀子は下着まで脱がされると、彼の持参したロープが由紀子の身体に巻か
れた。
「いや~! お願い・・もういや・・やめて・・。」
「いいのか、そんな大きな声出したら、隣近所に聞こえちまうぞ。」
柴田のそのセリフは由紀子の動きに絶大な効果をもたらした。
「判った様だな・・、初めからそうすればいいのだよ。手間掛けやがっ
て。」
手慣れた手つきで、由紀子の身体を亀甲型に縛りあげ、ベッドの背もたれに
そのロープを固定する。両手両足の自由が奪われ、玉付きの口枷でその声も
奪われた。
「いい恰好だ、奥さん。如何? 家の中でこういう姿にされた気分は?」
由紀子は激しく首を振った。その眼からは涙が流れ始めた。
「さあ、それじゃじっくりと嬲ってやろうかな・・。」
柴田はバックの中から、バイブを取り出すと、そのスイッチを入れた。
部屋の中に、そのモーター音が静かに広がり始めた。
その顔に笑みを浮かべると、手にしたバイブをゆっくり由紀子の股間に宛が
った。
どれ程の時が過ぎたのだろうか?
柴田の姿はその部屋から消えていた。
その部屋の中には、茫然とベッドに横たわる全裸の由紀子だけだ。
身体中の力が抜け落ち、疲労感が身体を包んでいた。
何度逝かされたのだろう・・。
頭の中が真っ白になる程、由紀子は逝かされた。
柴田の手慣れた攻めが、容赦なく由紀子のあらゆる性感帯を刺激し、彼女の
快感を永く持続させた。
身体の底から、次ぎ次ぎ湧き上って来る快感が由紀子を捕らえて離さない。
(もうだめ・・・あぁぁ・・もうだめ・・・いく~またいっちゃう~!)
口枷の下で、言葉にならない言葉で何度も同じ言葉を吐いた。
涎が・・流れ出る。
陰部に充てられた器具が、振動を伴い、何度も由紀子をアクメに誘う。
神経が壊れそうな不安の中で、由紀子の悪魔の様な時間が過ぎ去った。
柴田は行為中に薬も用いた。
彼が主に使うのは、覚せい剤と呼ばれる種類のものだ。
それを由紀子との交わり時に使用し、セックスの快感を共有する。
最後は由紀子も、その覚せい剤による快楽の中で昇天した。
娘達の帰る時刻が近づき、その気だるい身体を気力で奮い起こした。
(いけない、夕食の支度をしないと・・・・。)
ふらつく身体で、由紀子はベッドから身を起こすと、ゆっくりと身支度を始
めた。
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