会場内をくまなく廻り、その存在をアピールしていったのだ。
その日参加した女性の中では、年長の部類に入るが、それがかえって参加し
た客の目に留った様だ。
薬によるハイテンションな気分に変わっていた由紀子は、その男の誘いに従
った。
「いい男・・。私なんかでいいかしら?」
「あんたの事知っているよ、この前の強姦ショーに出てたろう?」
「見たの?」
由紀子は、ここではその事も含めて覚悟は出来ていた。
「いい顔だったよ・・あの時のあんたの表情・・最高だった。」
屈辱的であるはずのその言葉が、何故かその時由紀子には褒め言葉の様に聞
こえた。
「そう・・もう一度見てみたい?」
「見たいね・・是非。」
「いいわよ、見せてあげる・・。」
自分でも信じられない位、素直にそんな言葉が出た。
何をしても気分が最高に良いせいだろう。
夫以外の男性に身を任せる事に、強い抵抗感は無かった。
むしろセックスがしたかった。
今のこの弾むような気持ちの中で、セックスをしてみたい・・、
そんな欲求が由紀子の中にあった。
いくつかのドアが並らんだ部屋の一つに入った。
ジュータン敷きの部屋に、簡単な蒲団が敷かれているだけの殺風景な部屋
だ。
それだけで十分な部屋でもある。
唯、単に男と女が交わるだけの場なのだ。
「私初めてなのよ、結婚してから主人以外の人とするの・・。」
「黒人としたろう・・。」
「あれは違う・・、私の意思じゃないわ、無理やりされたのよ。」
「そうか、なら光栄だな、それじゃ早速初物をいただくか。」
男が乱暴に由紀子の制服に手を掛けた。
「乱暴にしないで・・思い出しちゃうでしょう・・だめ・・。」
男に媚を売る様な気持になっていた。
制服の下に、下着は着けていない。
由紀子は全裸にされ、夫以外の男に初めて抱かれた。
由紀子は、禁断の蜜の味を知ってしまった。
薬の中でのセックスを初めて経験した。
それまで経験した事の無い、強い快感を味わえる事が出来、しかも何度でも
逝けた。
夫との夫婦生活で得る事の出来なかった快楽が、いとも簡単に手にする事が
出来たのだ。
由紀子は、その快楽の中に溺れた。
男は由紀子のその激しさに、思いがけない拾い物でもした様な気持で由紀子
を何度も犯した。
(なんて好色な女だ・・すきものめ!)
それはもはや由紀子では無かった。
彼女とは別の生き物がそこに存在していた。
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