一週間後
玩具屋から完成を知らせるメールが届いた。
送り先を聞かれたが顔も知らない男に住所を知らせるのは怖く悩んでいるとその迷いを見透かしたように彼から
《幸い隣県なので指定いただけた場所にお届けしますよ》
会うのは仕方ないが
お礼も言いたいとホッとし
【そこまでしていただけるのですか!?
非常にありがたいです。お言葉に甘えさせていただいて〇〇市のショッピングモールでお願いできませんか?】
と返事をし、その後日時のやり取りを終え真奈の胸は高まった。
受け渡し当日
自宅から離れた目的地へ電車とバスを乗り継ぎ少し早めに到着。
お礼のお菓子をつめた赤い紙袋を目印に緊張した面持ちでセンターコートへたっていると彼も目印に例のモノを入れた青い紙袋持って近づいてきた。
「はじめまして。」
お互いの声が重なり一緒に近くのカフェへ
挨拶や日常的な会話をし
『ごく普通のひとだなぁ』
想像していた機械オタクの風貌からかけ離れた姿や言動に心の中で安心した真奈であった。
そして彼から
「これがアレです。中に手書きですが簡単な説明書をいれてますから試してみてください。」
と青い紙袋を差し出された。
プレゼントを貰った時のように、すぐ開けたかったがグッとこらえ
「ほんとにありがとうございます。
本来ならちゃんとしたお礼をすべきですが結構ということでこんなものですが…」
と真奈が焼いたクッキーが入った赤い紙袋を渡した。
その後、小声でお互いの性癖などを話し席を立ち礼を言い合いながら別れた。
真奈は帰りの電車の中で何度も開封したい気持ちと戦いながら家路につき玄関を開けると早速箱からモノを取り出した。
サドルにはビー玉程度の突起が三個ついており電源は電池、スイッチは裏側にONーOFF、強ー弱と別々についておりメカに弱い真奈でも操作方法は簡単に理解できた。
しかもカバーまでついており駐輪中にバレることがないよう心遣いまでしたあった。
自転車に装着されたサドルに高まる真奈であったが、いきなり外で試すのは躊躇し玄関での試乗となった。
玄関で下半身を露出する女
この異質な空間が真奈をますます高める。
「ごくりっ…」
黒いサドルに怪しい突起
これから自分が身を預け翻弄されると思うと淫美な輝きを放っているようにしか見えず強烈に引き寄せられハードルを急いで飛ぶ陸上選手のごとく美脚を大きく持ち上げ跨がった。
「はっ…!」
自分自身で正確に採寸しただけあり
座り直すことなく的確にクリトリスを包み込む三個の突起に思わず声を漏らす真奈
『外に聞こえてないかな』
この時点ではまだ冷静な真奈だが…
好奇心が集中した指先はサドルの裏にあるスイッチをONにしてしまう。
“カチッ☆”の音とともに
“ヴィィィィィィ~ィィィィィ”
「はぁーぁー!!!!!!!」
機械的な音と淫らな声が共鳴した。
玩具の強弱も自分の声の音量も調整する間もなく爪先立ちの震える脚、強くハンドルを握る手は一気に紅く染まり呆気なく絶頂を迎える
「はうぅ!!…ダッ!!めぇ~イクぅー!!!!」
確実に外に聞こえたであろう悲鳴に自覚することなく小刻みに震えながら陶酔した顔で微笑む真奈
「これ…ヤバい…」
そう呟きながら自転車の隣に崩れ落ち自分の蜜液にまみれ怪しく輝くサドルにそっと指を走らせ自らの口に絡めた…
「美味しい…」
※元投稿はこちら >>