大沢高雄の告白
学校を早退して早く帰り、家の裏門から中を覗くと灯りが見えた…
(絵理子さんが居る。)
あの日からずっと避けられていた。コンビニで見た絵理子さんの姿を思い出すと、勃起してくると同時に罪悪感で泣きそうになった。あんな卑猥な姿でコンビニに行くなんて、きっと俺が盗撮したり精液をペットボトルに入れたりしたせいに違いない。
絵理子さんに避けられて俺、初めて自分の気持ちに気付いた…
好きなんだ…俺。
最初は巨乳の熟女って思ってたけど、上品で落ち着いた大人の女性って感じはじめ、それに俺一人っ子だからお姉さんに憧れていたんだ。あの日俺は帰るとすぐに、絵理子さんの盗撮写真を貼り付けたエロ本を焼き捨てた。
(謝ろう。たぶん許してくれないだろうけど、謝って好きな気持ちだけ伝えてよう。)
そう決めて玄関のドアを開けた。
キッチンには居なかった…リビングの掃除も終わってる…きっと干した洗濯物を取り込みに二階のベランダだ。足音を殺して階段を昇ると…
「た、ただいま。」
すごく緊張した。ハッと驚いて俺の横をすり抜けようとした絵理子さんの前に立って…
「ごめんなさい!僕悪いことしました!!」
「えっと…コンビニで…絵理子さん…俺外から絵理子さん見てました…俺のせいでしょ!だって、絵理子さんがあんな姿になるの他に考えられないから!本当にごめんなさいっ!」何言ってるのか自分でも判んなかったけど俺、思いっきり謝った。
「あ、あの、違う高雄さん…。」絵理子さんが困った顔で見つめていた。ああ…なんてきれいなんだ。絵理子さんに見つめられると何にも考えられなくなる。
俺…言葉が…
「好きですっ!!!」
恥ずかしいけど膝がガクガク震えた。言われた絵理子さんも黙って俺を見つめているだけだった。そうだよな、当たり前、俺みたいな高校生から告られたって絵理子さん困るだけだよな。俺…思いっきりバカ。
「す、好きなんて。私バツイチで年齢も40歳なのよ。」
絵理子さんの答え当たり前だよな、でも!
「それでも好きです!!それに俺、絵理子さんにいやらしい事しちゃったせいで…。」
俺が言い終わる前に。
「違うのよ!!」
絵理子さんは声を荒げると俺の腕を掴んだ。恥ずかしいけど絵理子さんに腕を触られて俺ドキドキした。
「違うの。高雄さんは関係ないのょ…あ、あれは…。」絵理子さんは言いながら手を引いて、俺の部屋に入った。
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