久しぶりに着たスーツはふっくらとした身体に少しきつかった。薄手のセーターに目立ち過ぎる膨らみの胸元より、丸いヒップラインに振り向く男性の視線が恥ずかしかった。
プリンスホテル15階。スィートルーム。
オードブルにワインを前にして絵理子は大沢雄造と並びソファーに座っていた。ソファーに腰が沈み太腿が半ば露わになっていた。
「スーツ姿も一興だな絵理子。」雄造は片手にワイングラスを持ち煽りながら絵理子の太腿を撫でた。
「ああ、ご主人様。」
ワインで少し酔った感覚で絵理子は呟いた。
「外ではご主人様と呼ぶな。名か、社長と呼べ。」「は、はい。では大沢社長。」
熱い雄造の掌を内股に感じながら絵理子が答えた時ノックの音が聞こえた。
(誰?)
そう思う絵理子。
「さあ来られた。お迎えしなさい。」雄造の言葉にスィートルームのドアを開けると男性が立って居た。恰幅の良い髪が薄い中年男性、雄造と同じ程の年齢に見える。
「やあ貴女が間宮絵理子さんかな。噂通り綺麗なご婦人ですな。」中年男性がニッコリと微笑んだ。
「さあ三好さん。こっちで一杯やりましょう。」雄造がソファーから声を掛けると絵理子と三好と呼ばれた中年男性はソファーに向かった。
絵理子を挟み雄造と三好がソファーに座った。三好の視線が絵理子の太腿を見ていた。(いやらしい目)絵理子は思いながらも三好にワインを継いだ。
「三好さんは儂が取引しておる輸入会社の社長さんじゃ。公私ともに懇意にしてもらっておる。」雄造は絵理子に説明するとまた内股に手を伸ばした。
「大沢さんの家政婦をしてられると聞きました。いやあ羨ましい限りです。」三好はワインを飲みながら笑った。
「今日は3Pじゃ。」雄造の一言に絵理子はハッと顔を向けた。
「そんな、ご主人様ッ。」思わず口走った絵理子。
「ほうら社長と呼ばないか。」雄造の注意に絵理子は曖昧に頷いた。(3P…まさか初対面の男性とセックスを。)絵理子は緊張感でギュッと手を握りしめた。
「固くならんで良い。大沢社長にはもう抱かれてるんじゃろ。」三好は見つめながら絵理子のジャケットのボタンをソッと外した。絵理子は瞬間身を固くしながらも抵抗することはしなかった。雄造が隣に居る…もしも抵抗すれば、家政婦の職を失い、協会に通報され、元夫の作った借金も返済出来なくなる。だけど…ジャケットの前が開くとセーターの下にボールを詰め込んだような胸元が露わになった。
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