もうこの時点では、私にためらいはありません。むしろ受け入れやすいように自由になった両足を広げました。彼はワンピースをまくりあげ下半身を押しつけて狙いを定めますが、アソコの入口を滑るだけで一向に侵入しては来ません。やはりこの体勢では無理なのです。
「綾さん、僕の首に両腕をまわして」
私はおずおずと両腕をまわし、彼にぶら下がるような格好で体を預けました。
「そう、それでいい」
そう言うや私の左足を下からすくいあげ、ペニスを再び当てがいました。右足で爪先立った私のアソコのひだが、ぬるぬるになったペニスの頭をつつみこんだ瞬間、それをぐっと押しこんできました。
「ああああぁーー」
思わず声をあげてしまいました。
ついに私の中に彼のものが。
彼は一呼吸おいて溜息をつきました。
「綾さんの中だ、やっと入れたんだ。ずーっとこうしたいと思ってた。初めて綾さんと会ったあの時から」
無理な体勢での挿入は、彼の全部は収まりきらず、私の中ほどで止まったままでしたが、私の心を満たすには十分の快感でした。
それでもまだ、心のどこかに夫や姑を裏切っている罪悪感はあります。でもこの瞬間が至福の時に思えました。知らず知らずのうちに、私の頬に涙が伝っていました。
「ごめん,無理言っちゃって」
彼の唇が涙をぬぐってくれました。私はかぶりを振ると
「ううん、いいの。私も本当はいつかこうなりたかったのかも、あなたのこと好きよ、だからこのまま続けて」
彼はゆっくり動きだしました。こんな場所での交わりのため、ペニスの十分な深度は望むべきもありませんが、それでも満ち足りたものでした。
「アッ、アッ、アッ、アッ」
彼が出し入れを繰り返すたびに、私の口から声が漏れます。
時々外れそうになるペニスでしたが、彼は身体の体勢や、ペニスの角度の調整で私の中にとどまってくれました。
「いいかい、綾さん、体の力を抜いていて」
そう言うや、彼はつま先立ちしていた私の左足をも抱えあげたのです。そして私の背中を壁に押し付けたまま、彼の下半身をぐぐっと密着させたました。彼のペニスが私の奥深いところまで届きました。
「うぐぐぐぐーッ、あああーー」
あまりに強烈な彼のブローに、おもわず声をあげてしましました。意外に大きな声だったのでしょう、彼があわてて私の唇を口づけでふさぎました。
「うぐぐぐぐーッ」
それでも鼻から悲鳴のような唸り声が漏れてくるのを。どうしようもありません。さっきより激しいピストンが繰り返されます。私は我を忘れて彼の首にしがみついていました。
私のアソコは、もはや別な人格を持つ生き物と化し、貪欲に快感をむさぼりつくすように、彼を受け入れていました。“クッチュ、クッチュ、ニッチャ、ニッチャ”さっきまでは聞こえていなかった卑猥な音が、ワンピースの中の結合部分から聞こえてきます。
「綾さん、場所を替えよう、そのままの格好で居てくれ」
そう言うと私を抱えたまま彼は歩きだしたのです。
「こわいわ」
「大丈夫だよ、僕の大事な綾さんを落としゃしないよ」
「アッ、アッ、アッ」
一歩、歩くごとにペニスが私の中の深いところを刺激します。彼とこうなるまで夫以外の男性は知らず、単調なSEXしか知らなかった私に、その体勢が『駅弁ファック』というものだと、彼が教えてくれたのは後日のことです。
彼は私を刺し貫いたまま、便器のふたに腰をおろしました。座った彼の両足をまたいだ結合では、今までの密着感はなくなりましたが、私には十分満足です。不思議な安定感の中で、彼は私の腰をつかんで前後にスライドさせるように揺さぶり始めました。相変わらずワンピースで結合部分は隠れていましたが、“クッチュ、クッチュ、ニッチャ、ニッチャ”という音はさっきより粘着度を増して響いてきます。
いつの間にか彼の腕の動きに合わせて、私も激しく腰を前後にスライドさせていました。
『今までの私は何だったの?』
『私はこんな恥知らずな女だったの?』
『でも、気持いいーー!』
快感の中で1回目の頂点を極めてしまいました。夫との営みでは一度も感じたことのないほどの強烈な快感でした。それを伝えたくて、彼の首にまわした両手に力を込めて、彼の唇をむさぼりました。しばらく荒い呼吸を整えているとペニスがぴくぴくと私の中でうごめきます。何かを催促するように。
「イッたの、綾さん?」
うつろな思いでうなずきます。
「僕も逝きたい、綾さんいいかい?」
私に異存はありません。でもこんなときでも『今日は大丈夫だったかしら?』と妊娠を心配する女の打算は、男の人には判らないかもしれません。
「ちょっと、離れるよ」
そう言って私を持ち上げるよう抱きあげました。ペニスが私から抜け出ていきます。その瞬間も「あっーー」と声をあげてしましました。
彼は素早く私の後ろに回りました。無言のうちに左手で私のおなかを支え、右手で背中を押します。私は便器のふたの上に両手を付きました。次の行為は判っています。彼はワンピースのすそをつかむと、背中の方までまくりあげました。私のお尻はむき出しになり、薄暗い明りの下でも後の穴までさらされています。『はずかしい』そんな思いが余計私のみだらな心に火をつけます。
『後ろからめちゃめちゃにして頂戴』
彼はアソコに狙いを定め、ペニスをあてがうと一気に入ってきました。ペニスの先が一番奥まで当たりました。おなかを突き破るんじゃないかと思うくらいに。
「グウー、ウッフー」
そんな声しか出てきません。そろえた両手の甲に、額を乗せて彼の激しいピストンを受け入れていました。時折角度を変えての、彼のさらに激しい動きに、あたまの中が真っ白になりました。
彼の下腹部がお尻に打ちつけられる、パンパンというリズムカルな音と、私のアソコが鳴く“クッチュ、クッチュ、ニッチャ、ニッチャ”という卑猥な音が狭いトイレに響きます。
「もうだめだっ、綾さんいくよっ」
彼はそう叫ぶと一層動きを早めました。そしてフィニッシュです。
ペニスを一気に抜き去ると、私のお尻の割れ目に押し付けてきました。どくっどくっという力強い拍動が感じられ、彼の暖かい精液が私の背中に降りかかってきました。その瞬間私は2度目の絶頂に襲われ、へたへたと便器を抱え込んで崩れ落ちたのです。
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