見学は社内と地下にある工場内を少しだけ・・らしい
端末を地図作成モードにしてある
歩いた場所などから計算して地図を作りだせる
「ふーむ・・」
特に興味深いものはない
見学で見せる物に興味はない・・
地下に行くようだ
いよいよ工場か・・
あの物質が作られた場所
「美月、ワクワクする?」
「まーね・・ワクワクするよ・・」
どんな工場かな・・
エレベーターに乗る
大型の貨物エレベーターだ・・
深く深く落ちていく
止まった
扉が開く・・
ガラス張りの窓の向こうにはたくさんの機械と技術者・・
しばらく説明を聞いた
設立されたのは10年前らしい・・
ウィルスのワクチンなども作っているとか・・
見学が終わり上に戻る事になった
僕はエレベーターに乗る前にポケットから豆粒ほどの丸い黒い玉を落とした
どこかに転がっていった
これでよし・・
見学が終わり師匠の所に戻った
「楽しい見学は終わったか?」
師匠は退屈そうに頬杖をついていた
「はい、終わりましたよ・・あ、師匠・・カレー食べたいんですが」
師匠は苦笑してエンジンをかけた
「キャンディーは落とした?」
美空が訪ねてきた
「うん、落としたよ」
「そっか・・」
美空はうなずいてから端末を操作した
「なんだ?飴落としたのか?」
師匠は運転しながら聞いてきた
あれは僕たちの開発した物だ
「あめ玉くらいの偵察兵器です、転がりながら進んで偵察するんです」
師匠は無言になった
しばらくして・・
「お前らなんてもの開発してんだよ・・」
アメリカ軍はもう蚊型偵察カメラを開発したと聞いたけど・・
美空が端末を操作してほっとため息をついた
「よし、夜くらいに偵察してみよう」
「うん・・電波は届くよね?」
「問題ないよ」
美空が親指をぐっと立てた・・めちゃくちゃかわいい・・
カレー屋についた
日本のカレーはおいしい
日本人のアレンジ力はすごいと思う
僕と美空はコロッケカレーを注文
師匠は野菜カレーを注文した
「師匠、ごちになります」
師匠は苦笑してからうなずいた
僕たちもまだまだ子供だよね・・
昔ほどガツガツ食べなくなったけど
それでも常人の2倍は食べるかも・・
前はたくさんエッチしてたから・・
「ばか・・」
美空ににらまれた
「ごめん・・」
【帰ったらたくさんシテあげる】
テレパシーで伝えてくるとか・・やっぱりむっつりだな
綾は元気かな・・
早く会いたいな・・
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