翌日は、土曜だった。
節電のおかげで、私の仕事は、土曜も休みになった。
昼間、子供たちにせがまれてスーパーへ買い物に出掛けた。
これといった用事のない休みは、散歩がてらに近場へ家族みんなで買い物に出るのが、習慣になっていた。
上の娘だけが反抗期なのか行こうとしない。
去年までは、嬉しそうに一緒にくっついてきたのが、6年生になった今年の春ぐらいから、一緒に出掛けるのを嫌がるようになった。
「女の子なんてそんなものよ。急にお父さんを嫌いになったりするから、気をつけた方がいいわよ。」
自分の経験からか、そんなことを妻に言われて、脅されもしたが、突然に理由もなく嫌われるのでは、たまったものではない。
よく笑う子だったのに、6年生になってからは、塞ぎがちで会話も滅多に交わさなくなった。
妻は、放っておけばいいのよ、と気にも止めずに笑っているが、やはり心配にはなる。
下の娘たちは、相変わらず妻にべったりで、何かお菓子でも買ってもらおうと画策しているらしい。
娘たちに手を引かれ、にこやかな顔で商品を眺めている妻を後ろから観察していた。
あんな屈託のない笑顔を見ていると、本当に浮気をしているのか、と疑いたくさえなる。
まずはサトシだった。
身体をくの字に折られた責めは許されていた。
バイブも抜かれて、アナルへの責めもなくなっていた。
だが、相変わらず足首は掴まれたままだった。
サトシは足首を掴み、拡げながら見下ろしていた。
叩きつけるような腰の動きだった。
妻の豊かな乳房が、弾むように揺れた。
一気に速度が速まったかと思うと、不意にぴたりと動きが止まり、サトシは、そのままの姿勢であごを仰け反らせた。
押し出すように腰を密着させたまま、しばらく動かなかった。
下卑た笑みを浮かべて、身体を離していくと、拡げきった妻の股間からは、白い精液がとろりとあふれ出した。
画面が揺れ、すぐに違う少年が現れた。
それまでビデオカメラを構えていたシュンが、サトシと交代したのだ。
髪の長い少年だった。
シュンは、拭いもしないで、サトシの精液があふれ出しているところに、そのまま押し込んだ。
シュンも笑っていた。
面白がるように笑いながら妻を責め始めた。
途中からは、妻を四つん這いにして、後ろから責めた。
いったん抜くと、アナルに狙いを変えた。
手を添えながら、押し込んだ。
妻はベッドに胸を合わせ、捧げるように高々と尻を持ち上げていた。
シュンのペニスは、難なくアナルに入っていった。
痛がる素振りはなかった。
シュンが動き出すと、シーツを握りしめて悶えさえした。
そのままアナルに放出した。
抜くと、ぽっかりと穴が拡がっていた。
その穴が何度か収縮を繰り返し、やがて放たれた精液が、どろり、とアナルからこぼれだした。
それをアップで映して、映像は終わった。
時間にして30分ぐらいの内容だった。
テッペイは、一度も加わらなかった。
観て、やりきれない思いは、やはり拭えなかった。
あんなガキどもに股間を使われて悦ぶ妻の姿に、どうしようもないやるせなさを感じてならなかった。
思いは、ペニスに伝わり、それは直接妻の身体に反映された。
立ったままで下から散々突き上げ、床に転がすと、四つん這いにしてアナルを犯した。
奴らが汚したところを、すべて犯してやらなければ、気が済まなかった。
画面の中で、はしたなく身悶えていたのとは違い、妻は、声を漏らすまいと、必死に手のひらで口を塞いでいた。
それでも、声は漏れてしまう。
妻のアナルは、容易に私のペニスを飲み込んでいた。
痛がりもせず、突くごとに疼きに耐えられないかのように声さえ出した。
征服感よりも惨めさを覚えてならなかった。
触れることさえ嫌がっていた妻だった。
それなのに、知らぬ間に、開発されて使えるようになっていた。
そこを躾けるのは、私の役目のはずだったのに、いつの間にか、あんなガキどもに仕込まれ、欲望を飲み込む道具にされていた。
抜こうとすると、妻のアナルは、押し込まれているものを惜しがるように、きつくペニスを締めつけた。
快感などよりも、惨めさが募る思いが強かった。
萎えそうになりかけた。
その時、いきなり階段の灯りが点いて、誰かが降りてきた。
慌ててテレビを消し、妻と二人でソファの陰に隠れた。
二人とも裸のままだった。
こんなところを見つけられたら言い訳のしようがなかった。
足音は、トイレに向かった。
水を流す音が聞こえ、トイレから出てきた後も、足音はすぐには2階に向かわなかった。
居間の方に向かってきた。
「誰かいるの・・・?」
不安そうな声が、居間の入り口でつぶやかれた。
次女だった。
灯りを点けられなかったので、助かった。
返事がないのを確かめると、すぐに次女の足音は2階へと戻っていった。
なぜか笑いが込み上げてきて、それを堪えるのが大変だった。
妻も同じだったらしく、二人は顔を見合わせて、声を殺しながら笑った。
あれがなかったら、私は、釈然としない気持ちを抱えたまま、寝床に入ることになっていただろう。
「病気になったら大変よ。」
次女が2階に戻ってしまうと、妻はそう言って、アナルで汚れたものを、口できれいにしてくれた。
背中を丸めて、熱心に舐めている妻を眺めていたら、また、欲望が戻ってきて、そのまま、押し倒していた。
私と一緒に笑いを堪えていた妻は、いつもと変わらない、私だけの妻だった。
娘たちは、目当てのものを買ってもらえたらしい。
後ろから3人を追いかけるように、食材を詰め込んだカートを押していた。
ふと、見知った顔を見つけて近づいた。
「やあ。」
あの、ママ友の奥さんだ。
後ろから声を掛けたら、振り返った彼女は、相手が私だとわかった途端、ギョッとした目を向けてきた。
「どうしたの?」
目を見開いたまま、驚きのあまり声を出せないかのように、口を開けたままでいる。
「い、いえ、別に。」
彼女は、私の後ろに、しきりに目を向けていた。
「い、急ぐから失礼するわね。」
それだけを言って、逃げるように立ち去っていった。
その奥さんから、メールが届いたのは、ちょうど買い物から帰ってからすぐのことだ。
会って話したいことがあるから、この前の喫茶店にすぐに来てくれと言う。
「ちょっと出掛けてくる。」
「え?どこへ?」
「うん、なんか後輩が近くに来てるらしいから、会ってくるよ。」
「そう、気をつけてね。」
妻には、ママ友の奥さんと会うことは告げなかった。
彼女のメールの最後に、奥さんには内緒で、の一文が入っていたからだ。
喫茶店に着くと、彼女はスーパーで会ったときと同じ服装で待っていた。
「なに?なんか相談事?」
アイスコーヒーを注文してから、訊ねた。
心なしか、怯えた顔をしているように見えた。
「あのね・・・。」
言いづらそうに口を開いた。
「あれから、どうだったの?・・・」
「どうだった・・って?」
「奥さんのことよ。浮気のことはわかったの?」
「ああ・・・。」
どうせ隠したところで、この奥さんは、妻の浮気を知っている。
「やっぱり、浮気してたよ。君が言ったとおり、キャンプに行った3人だった。」
正直に答えた。
「それで?」
「それでって?」
「離婚するの?」
「いや、それはまだ考えていない。」
「どうして!?」
私の答えが予想外だったらしい。
彼女は、目を見開いていた。
「どうしてって、言われても・・・まだ、子供たちも小さいし、母親も必要だから・・。性急に事を運ぶこともないかと思って、まだ保留中なんだ。」
「それで、いいの!?」
「え?」
「それでいいの?って聞いてるの!あなた、絶対に後悔するわよ。まさか、まだ彼女を信じているんじゃないでしょうね!」
なぜか、ひどく興奮しだして、声のトーンが大きくなっていた。
「何をそんなに興奮してるの?少し落ち着きなよ。いったいどうしたのさ?完全に信じてるわけじゃないけど、まだ信じてみたい気持ちは、正直なところあるよ。できれば、関係を修復したいとも思っている。」
「あなた、ばかっ?!」
突然罵倒されて、少し驚いた。
「ばかって、何が?」
妻を快く思っていないのが、ありありと窺えた。
軽いアバンチュールのつもりが、思いもがけず、中に出された。
本人の意志とは反していたのだからレイプされたと言っていい。
その現場には、妻もいた。
それを命じたのが妻であるのも、彼女は、知っているのかもしれない。
ならば、恨みたくもなる。
「いい?まったくわかってないみたいだから教えてあげる。あなたの奥さんは悪魔よ。私は、あなたと子供たちが心配だから、こうして教えに来てあげたの!」
鬼女のように目が吊り上がっていた。
彼女の表情には、鬼気迫るものがあった。
「そう、興奮するなって。悪魔って、もしかして、あの日、マンションで起こったことかい?でも、それは一方的に、うちの嫁さんだけを責めるわけには行かないんじゃない?君だって、自分から進んでいったわけだし、責任の一端は君にもあると思うんだけど。」
てっきり、妻が命じてレイプさせたことを非難しているのだと思った。
だが、そうじゃなかった。
「奥さんから聞いたみたいね。じゃあ、私がどんな目に遭わされたか知ってるでしょ?」
「うん・・。詳しくじゃないけど、君が何をされたかは、教えてくれたよ。」
「じゃあ、今、私がどんな目に遭わされてるかも聞いてる?」
蔑むような目つきだった。
「いや、それは聞いてないけど・・・。もしかして、まだ奴らと関係が続いているの?」
あれに懲りて、てっきり関係は断ち切っているのだと思っていた。
「やっぱりね。そこまでは言ってないんだ。言えるはずもないけどね。」
「なに?まだ、なんかあるの?」
すごい目つきで、睨んできた。
「私はね・・私は・・・。」
感情が高ぶってきたのか、瞳には涙さえ滲み始めた。
しばらく絶句して、彼女は言葉を失ったように、俯むくだけになってしまった。
「いったい、奴らに何をされてるの?」
肩を震わせて、咽び泣く彼女に尋ねた。
バッグからハンカチを取り出した彼女は、それを鼻に当てながら、ひとしきり鼻水をすすり上げると、恐る恐る口を開いていった。
「私ね・・私・・あの子たちの奴隷にされちゃったのよ・・・。」
「奴隷・・・?」
「そうよ・・奴隷よ・・・。」
「それって・・・。」
「非道いものよ・・・。」
「ねえ、それってまだ関係が続いてるってこと?いったい奴らに何をされてるの?」
意外だった。
妻も、あれ以来、まったく彼女のことは口にしなかったから、もう終わったのだと思っていた。
彼女が鼻水を啜りながら、私を見上げた。
「教えて欲しい?」
「支障がなければ・・。」
「支障なんて、あったって関係ないわよ。あの子たちには・・・。」
「いったい、何をされてるの?」
もう一度鼻水を啜ると、覚悟を決めたように大きく息を吸い込んだ。
「セックス奴隷にされてるの・・・。」
聞き取れないほどの小さな声だった。
「え?」
「セックスのための奴隷よ。毎日、あの子たちのところに行って、犯されてるのよ・・・。」
「え?毎日!?毎日って、あれからずっと行ってるの!?」
「そうよ、あれからずっとよ・・・。あの日以来、あのマンションに毎日行かされて、あの子たちだけじゃなく、知らない男の子たちの玩具にもされてるの・・・。」
「なんで!?」
「決まってるでしょ!?そうしないと、バラすって脅されてるからよ。主人や、子供たちに全部バラすって。ビデオを撮られちゃって、言うことを聞かないと、それをバラまいてやるって、脅されてるの・・・。」
こっちもか・・・。
妻もそれらしきことを言っていた。
ビデオを撮られているから、奴らには勝てないと・・・。
「でも、毎日って・・・。そんなに夜出歩いたら、旦那が疑うでしょ?どうしてるの?」
「夜じゃないもの。」
「え?」
「旦那が仕事に行ってる昼間に、あいつらのところに行ってるの・・・。」
「昼間って、パートは?」
「そんなもん、とっくに辞めさせられたわ。」
「辞めさせられた?誰に?」
妻は、そんなことは一言も言っていなかった。
彼女は、涙を溜めた目で、不意に私を睨んだ。
「あなたの奥さんによ・・・。」
突然のことに、その言葉の意味が理解できなかった。
「うちの奴にって、どういうこと?」
妻が彼女を辞めさせた?
にわかには信じ難かった。
「あのマンションに行った次の日にね、朝早くに奥さんから電話があったの。夕べのことがショックで仕事になんか行くつもりもなかったけど、電話で奥さんが言ったのよ。今日から仕事には来なくていいわって。その代わり、朝から、あの子たちのところへ、行ってちょうだいって。私と遊びたがってるから、たくさん可愛がってあげてね、だって。あんまり、当たり前みたいに言うものだから、怖くなって、今日は、仕事が忙しいから休めないでしょ?って言ってみたの。そうしたら、私が、工場長には言っておくから、退職願だけ書いておいて、ですって。そして、行かないと、大変なことになるわよって、彼女笑いながら言ったのよ。電話が切れた後も、手が震えてケータイを離すことができなかったわ。怖くて、立っていられなかったもの・・・。」
感極まったように泣き出した彼女の表情に、嘘は見えなかった。
しかし、あの妻がそんなことを言うなどとは、やはり信じられなかった。
「本当に、うちの奴が、そんなことを言ったの?」
「あのね、信じたくない気持ちはわかるけど、それが事実よ。あなた、奥さんに絶対騙されてるのよ。なんで、許すつもりになったの?おおかた、猫なで声でも出された?彼女、男に取り入るのだけは、うまいから・・・。」
非難するような声だった。
同じ同性として許せないといった表情をしていた。
「取り入ることがうまいって、どういうこと?」
「本当に何も知らないのね。浮気のことを知ってるってことは、奥さんからも聞いてるんでしょ?いったい、なんて教えてもらったの?」
「いや、浮気をしてるのは事実で、マンションに行ってることは教えてくれた。テッペイっていう奴のマンションで、そこで、サトシとシュンっていう奴らと乱交してるんだと・・・。」
「それだけ?」
「うん、夕べは、実際にビデオも見せてもらったよ。」
「ビデオ?どんな?」
「どんなって、ただ女房があの3人とやってるやつ。あ、テッペイはしてなかったから、実質2人だけだったけど。」
「それって、どこでしてたの?」
「どこで?」
妙なことを聞くものだと思った。
「いや、そのマンションだと思うけど。」
「そう・・・じゃあ、まだ知らないのね。」
「なにを?」
彼女は、不意に黙り込んだ。
言うか、言うまいか迷っているよう顔つきだった。
「なんだよ。そこまで言ったんなら教えろよ。いったい、何を知らないって言うんだ?」
俺の問いかけに、覚悟を決めたようだった。
「知らないのも可哀想だから、あなたの奥さんが、悪魔だって証拠を教えてあげるわ・・・。」
そして、彼女は、すべてを語り始めた。
家に戻る途中も、頭の中が混乱して、どこを歩いているのかもわからなかった。
ようやく玄関に辿り着いても、まだ、信じられない思いが強かった。
「あ、お帰りなさあい。」
私の帰宅を知ると、妻は台所から、明るい声を出した。
返事もせずに、2階へと向かった。
2階には、私たちの寝室と、子供たちの遊び部屋、そして、次女と末娘が一緒に寝起きする部屋がある。
来年から中学生になる長女には、すでに一人部屋を与えていた。
その長女の部屋へと向かった。
ノックもせずに入った。
勉強机に向かっていた長女が驚き振り返った。
「勝手に入ってこないでよ。」
口を尖らせて抗議したが、そんなものは耳にも入らなかった。
部屋の角には、白くて小さなタンスがあった。
長女の下着が収められているのは、そのタンスの中だ。
一目散に向かった。
確か真ん中の引き出しだったはずだ。
小さなタンスは3段の棚に分けられていた。
おもむろに真ん中の引き出しを開けると、案の定、カラフルな下着が目に飛び込んできた。
6年生になってから、急激に胸がふくらみ、身体も女らしくなってきた娘は、下着にも気を遣うようになって、ここ最近は、妻とたいして変わらぬ下着を身に付けてもいる。
子供っぽくないものも何枚かあった。
「何してるのパパ?やめてよ!」
突然、下着の棚を開けられて、長女が抗議するのは当たり前だった。
その声を無視して、下着を手に取りながら確かめた。
娘が、掻き出していく私の腕を取って、やめさせようとした。
「邪魔するな。」
その時の私は、正気ではなかったのかもしれない。
娘は、睨みつける私の目を見るなり、顔を引きつらせて、後ずさった。
絶対にあるはずだ。
奥まで手を伸ばした。
不意に、ごわっとした感覚を手のひらに感じた。
それを手に取った。
白い丸められた下着だった。
可愛らしいワンポイントは、あきらかに娘のものだ。
白い下着には、黄色い染みの痕が見えた。
恐る恐る開いた。
ごわごわとした感触は、自分でも覚えがある。
精液を布に染みこませると、こんな感じになるのだ。
あきらかに精液を、この下着で拭っている。
(あの子たちは、ゲームをしてるのよ・・・。)
ママ友の彼女の言葉が、ぐるぐると頭の中で巡り続けた。
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