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秘密〜抗えない快楽〜

カテゴリ: 官能小説の館    掲示板名:SM・調教 官能小説   
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1: 秘密〜抗えない快楽〜
投稿者: とんがり帽子
第二章
​第一項
​ カラオケ店の深夜シフト。桜はレジカウンターで伝票を整理する際、背筋を伸ばそうとして、腰に鋭い痛みが走ったのを感じた。鈍く、重い感覚が尾てい骨から骨盤へと伝わり、彼女は思わずその場にうずくまりそうになる。
​「……っ……」
​声は出さない。彼女は常に、痛みを飲み込み、溜め息さえも殺すように生きている。
隣の清掃作業から戻ってきた晴人が、顔色を変えた桜を見て足を止めた。彼はいつものように肩をすくめ、視線を泳がせながら、小さく問いかける。
​「……あ、あの、……大丈夫ですか?」
​桜は何も答えず、ただ小さく首を横に振った。晴人はそれ以上、関わることが怖くて何も言えず、すぐに自分の持ち場へ戻っていった。桜はレジの下で、自分の腰のあたりを右手でさすり、表情を一切変えずに作業を続けた。

翌日、桜はスマートフォンの検索履歴を辿り、近所の整骨院の暖簾をくぐった。

院内は清潔だが、どこか無機質な空気が流れている。診察室に通された桜は、問診票の「症状」の欄に、ただ一言「腰痛」とだけ書き込んだ。
​「ここに、座ってください。」
​中年の医師に促され、桜はベッドに座る。触診が始まると、医師は彼女の背中を指でなぞりながら、厳しい声で言った。
​「姿勢が悪いね。骨盤が左右に捻じれていて、身体の軸が完全に曲がっている。これじゃ腰に負担がかかるのも当然です。」
 ​医師の言葉に、桜はただ静かに頷く。何かを言い訳することも、不安を訴えることもない。
 医師は彼女の無口さを気にかける様子もなく、ただ淡々と治療方針を告げた。
​「矯正が必要ですね。……かなり深刻です。身体が、何かに耐えるように強っている。」

​ 医師の指摘は、図星だった。彼女は日々の生活で、常に肩をすくめ、自分を小さく見せ、誰かの視線から逃れるように身体を硬くしていた。その歪みは、心の淀みそのものだった。
​治療を終え、整骨院を出た桜は、街角の冷たい風に吹かれながら立ち尽くした。
腰の痛みは少しだけ引いたように思えたが、骨の奥に刻み込まれた「歪み」は、簡単には治りそうになかった。
 
 ​彼女は、自分が今にも壊れそうな、ひどくアンバランスな形をしていることを自覚した。それはまるで、アプリの中の『ララ』という嘘の仮面を被り、現実の冷たい暴力に耐え続ける今の自分の姿そのものだった。
​桜は誰にも頼らず、ただ黙々と、痛みと歪みを抱えたまま、帰路についた。その背中を、夕暮れの街が長く、暗く引き伸ばしていた。

第二章
第二項
​ 数日後、桜は再び整骨院の暖簾をくぐった。腰の鈍痛は消えておらず、むしろ湿った冷えが骨の髄まで浸透しているかのような感覚があった。
​「まだ強張っていますね」
​医師の淡々とした敬語に、桜はただ無言で診察台に横たわる。医師は手際よく彼女の足先からふくらはぎに触れ、少し眉をひそめた。
​「ひどい冷え性ですよ。これでは血の巡りが滞り、筋肉は常に緊張してしまいます。そのせいで骨格の歪みも直りづらくなっているのでしょう。……あなたの場合、ただの矯正だけでは時間がかかりすぎますね。患部を深部から温め、滞りを流すオイルマッサージを併用したほうがよろしいかと思います」
​医師の説明を耳にしながら、桜の心は急速にざわついていた。
​(……オイル…マッサー……ジ……?)
 何だろう、どんな治療なのだろうと疑問が浮かぶ。それでも、この腰の痛みが引くのであれば、というすがりつくような思いが、疑問を上回る。自分自身を、ただの「肉の塊」として割り切らなければ、この苦痛からは逃れられないのではないか。そんな歪んだ諦念が、彼女の判断を鈍らせていた。
​「……はい……お願いします……」
​消え入るような声で、桜は頷いた。
​「かしこまりました。では、準備をしますので、こちらに着替えてください。施術用の下着をご用意しております」
​指定された個室で目にしたのは、極端に布面積の少ない紺色のチューブトップと、普段身に着けているものよりも遥かに小さい同じ紺色のボトムスだった。
(こんなに……薄着で……)
肌が露わになることへの羞恥と、自分の身体が世間に晒されるような感覚に、指先が微かに震える。しかし、誰に頼ることもできない孤独の中では、医師に身を委ねる以外に道はなかった。彼女は羞恥を押し殺し、冷たい空気に身を晒しながら着替えを済ませる。目の前の姿見を見て顔が赤くなる。(恥ずかしい………)普段着やして隠せている双乳はゴムのきついチューブトップで中央に寄せられ深い谷間が覗いている。それが恥ずかしくて上へ引き上げると下乳がはみ出してしまう。ボトムスも予想していたよりも生地が小さい。今にも大事なところがはみ出ないかとハラハラしてしまう。
後を向くと……小さなボトムスから肉厚な尻がはみ出していた。
​ 
 しばらくして、カーテン越しに医師が声をかけてくる。
​「準備はできましたか?」
「は、はぃ………」
桜は慌ててバスタオルを体に巻くと施術室に戻った。
​  
  入室し、背後に気配を感じる。カーテンが閉められ、室内は完全な密室となった。
​「今日は初回ですので、身体を慣らすために簡単なマッサージだけにしておきますね。次回から本格的に、オイルを使った施術を行っていきましょう」
 医師に勧められて桜は施術用のベッドにうつぶせになる。
​ 医師が温められたオイルを掌に広げる音が、静かな室内に響く。
​「……では、始めさせていただきますね」
​ぬるりとした温かい液体が、桜の背中に塗り広げられた。医師の手のひらが、彼女の肩甲骨から腰へと、穏やかに圧をかけながら滑っていく。
​肌にオイルが浸透するたび、皮膚が摩擦で熱を持ち、血流が促されていくのがわかる。普段、誰の目も触れさせない場所に、他人の手が容赦なく触れているという事実に、桜は内臓がせり上がるような羞恥を感じた。無口な彼女にとって、これは痛みよりも過酷な沈黙だった。
​指先が神経の集まる場所をなぞるたび、桜は歯を食いしばり、声を殺した。それは隠してきた身体の秘密を、一つずつ暴かれていくような感覚だった。自分のものではない別の何かに作り変えられていくような、不気味で背徳的な安らぎの中で、桜はただ医師の掌に身を任せ続けていた。
 
2026/08/22 21:58:24(zNBbccEp)
2
投稿者: (無名)
早く続きが読みたい
26/08/22 21:59 (zNBbccEp)
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