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マスクの奥の女~全頭マスクなら何でもさせてくれる優しい佐登美
カテゴリ: 官能小説の館    掲示板名:SM・調教 官能小説   
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1:マスクの奥の女~全頭マスクなら何でもさせてくれる優しい佐登美
投稿者: 佐藤綾乃
彼女は、何も訊かずにマスクを差し出してきた。
 全頭を覆う、黒の艶やかなラバー。視界を塞ぎ、口元だけが開かれたそれを、佐登美はまるで儀式のように、僕の前で静かに被る。
 そして言った。

 「これ、つけたら……何でもしていいんでしょ?」

 僕は答えなかった。けれど彼女はそれを承諾の合図と取って、四つん這いになった。首の後ろでジップを閉じると、もう彼女は誰でもない。ただの女、僕が望む通りの存在。

 乳首が硬くなっているのが、服の上からでもわかった。背中に指を這わせると、ぞくっと震える。顔は見えない。マスクの奥の目は、僕を見ていない。

 「これ被ってるとね、されるのは“私”じゃない誰かって思えるの。だから、感じちゃっても、それは私じゃないから、って……」

 彼女の言葉に、僕のなかの何かが冷たくなる。
 その「誰か」とは誰だ。彼女の妄想か、それとも過去の記憶か。
 ……それとも、今ここで、僕が誰でもない“誰か”になれることが、彼女の悦びなのか。

 乳首を摘んで捻ると、声にならない息がマスクの口穴から漏れた。
 クリにバイブをあてて、脚を押さえつけて、膣にローションをつけたディルドを沈めてゆく。すべて彼女が望んだこと。彼女は嫌がらない。……いや、むしろ迎え入れている。

 「動画、撮ってるよ」
 「うん……見えないから、怖くない」

 なぜかその言葉が、ずしりと心に残った。
 彼女は怖くないと言った。見られても、録られても、されても、恥ずかしくないと。

 僕は、彼女がそこまでして僕に尽くしてくれていることに、熱を覚えるべきなのかもしれない。
 でも、同時に――どうしてここまで、できるのかと疑ってしまう。

 「……ほんとは、そういうの、好きなんじゃないの?」
 囁くと、マスクの中で一瞬だけ動きが止まった。
 「ちが……うよ」
 「じゃあ、どうしてこんなに濡れてるんだろうね」

 沈黙。
 僕の言葉に抗うように、彼女は腰を浮かせる。それは、逃げる動作ではなかった。
 むしろ、自分から奥へと導こうとするような、動きだった。

 「君は誰なんだろうね」
 呟いた僕の声は、届いていないようだった。

 ──マスクを外してしまえば、そこにはいつもの佐登美が戻ってくる。
 笑って、少し恥ずかしそうに目をそらす、僕の恋人。
 でも今この瞬間、僕の目の前にいるのは「誰か」であり、「誰でもない女」だった。

 どちらが本物なんだろうか。
 どちらを僕は、求めているんだろうか。

 彼女の喘ぎが、ゆっくりと天井に溶けていく。
 それを聞きながら、僕は手元のスマホで録画を止める。

 これは始まったばかりの恋なのに、終わってしまうのがわかる。失恋の始まりのようで愛おしさが心をヒリヒリとさせる。
 
2025/08/07 21:58:51(oXgaddTg)
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