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彼女は、何も訊かずにマスクを差し出してきた。
全頭を覆う、黒の艶やかなラバー。視界を塞ぎ、口元だけが開かれたそれを、佐登美はまるで儀式のように、僕の前で静かに被る。 そして言った。 「これ、つけたら……何でもしていいんでしょ?」 僕は答えなかった。けれど彼女はそれを承諾の合図と取って、四つん這いになった。首の後ろでジップを閉じると、もう彼女は誰でもない。ただの女、僕が望む通りの存在。 乳首が硬くなっているのが、服の上からでもわかった。背中に指を這わせると、ぞくっと震える。顔は見えない。マスクの奥の目は、僕を見ていない。 「これ被ってるとね、されるのは“私”じゃない誰かって思えるの。だから、感じちゃっても、それは私じゃないから、って……」 彼女の言葉に、僕のなかの何かが冷たくなる。 その「誰か」とは誰だ。彼女の妄想か、それとも過去の記憶か。 ……それとも、今ここで、僕が誰でもない“誰か”になれることが、彼女の悦びなのか。 乳首を摘んで捻ると、声にならない息がマスクの口穴から漏れた。 クリにバイブをあてて、脚を押さえつけて、膣にローションをつけたディルドを沈めてゆく。すべて彼女が望んだこと。彼女は嫌がらない。……いや、むしろ迎え入れている。 「動画、撮ってるよ」 「うん……見えないから、怖くない」 なぜかその言葉が、ずしりと心に残った。 彼女は怖くないと言った。見られても、録られても、されても、恥ずかしくないと。 僕は、彼女がそこまでして僕に尽くしてくれていることに、熱を覚えるべきなのかもしれない。 でも、同時に――どうしてここまで、できるのかと疑ってしまう。 「……ほんとは、そういうの、好きなんじゃないの?」 囁くと、マスクの中で一瞬だけ動きが止まった。 「ちが……うよ」 「じゃあ、どうしてこんなに濡れてるんだろうね」 沈黙。 僕の言葉に抗うように、彼女は腰を浮かせる。それは、逃げる動作ではなかった。 むしろ、自分から奥へと導こうとするような、動きだった。 「君は誰なんだろうね」 呟いた僕の声は、届いていないようだった。 ──マスクを外してしまえば、そこにはいつもの佐登美が戻ってくる。 笑って、少し恥ずかしそうに目をそらす、僕の恋人。 でも今この瞬間、僕の目の前にいるのは「誰か」であり、「誰でもない女」だった。 どちらが本物なんだろうか。 どちらを僕は、求めているんだろうか。 彼女の喘ぎが、ゆっくりと天井に溶けていく。 それを聞きながら、僕は手元のスマホで録画を止める。 これは始まったばかりの恋なのに、終わってしまうのがわかる。失恋の始まりのようで愛おしさが心をヒリヒリとさせる。
2025/08/07 21:58:51(oXgaddTg)
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