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パルティータ第2番ニ短調 最終楽章-VI
カテゴリ: 官能小説の館    掲示板名:SM・調教 官能小説   
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1:パルティータ第2番ニ短調 最終楽章-VI
投稿者: グレッグ・エムジョスキー ◆CP.4GFQjTw
観覧車のゴンドラが時計の針の1時の位置に差し掛かる頃、フェラチオを受けながら上を見上げて見た。シースルーのゴンドラは見えるものの乗車するカップルは対面に座ったままでいた。指先の動きを見ると羽田空港やディズニーリゾートを指しているのだろう。もしかするとシースルーのゴンドラは想像以上に恐怖心を引き寄せるのかも知れない。

みほのフェラチオをしながらのオナニーを晒すことは実現させることは出来なかったが、日中の日差しを受け明るいゴンドラの中でのみほの淫らな姿は神々しいとも思えるものだった。それでも見られてしまうかも知れないと言う環境で大胆になるみほは、心の扉に掛けていた鍵を開いてしまったのかと思うほどだった。

ゴンドラは時計の針の3時に差し掛かるところまで来ていた。槌一周の所要時間16分から計算すると残り4分、ある程度の身支度をすることを考えると3分と考えるべきだろう。みほの中でローターは狂ったように振動を与え続け、みほが潮を吹いてしまったり、お漏らししてしまうとゴンドラの床に水溜りを残してしまう心配がある、横浜の多機能トイレのように水で流すことは出来ないからだ。自らが頂点に登り詰めてしまうほどのフェラチオを受けながらも冷静に分析することが可笑しく感じた。

「みほ、手を繋いでキスをしよう」

ローターのスイッチをオフにしながら、両手を差し出しふらつくみほを引き寄せゴンドラのベンチに座らせた。肩で息をするかのように荒い呼吸をするみほを強く抱き締めながら、熱を帯びた分身をしまった。

「みほ、後でたっぷりとフェラしてくれ」

「。。。」

以前として荒い呼吸のまま頷くみほに唇を重ね、激しく貪るようなキスをした。唇を離してもお互いが唾液の糸で繋がったままでいるような激しいキスだった。

ゴンドラはいつしか時計の4時半の位置に差し掛かろうとしていた。観覧車の残り時間は後2分しかない。気付いたら対角線にいるゴンドラから覗いているような人影が見えた感覚を受けていた。100メートルの距離だと、詳しい人物像は知り得ない、逆に対角線の乗員からもこちらの内部の様子は見えていないかも知れない。

「キスをしてるところを見られたかもしれない」

「どこからですか?」

「対角線上のゴンドラ、100メートル先」

「キスだけですか?」

その響きには、自らの自慰行為やフェラチオも見られたかったというニュアンスが含まれていると感じた。

「頂点までは、みほが外側だけど、残りの半分は内側になったから、フェラが見えたとしてもみほの頭が股間にあった程度かな。それだけだと満足できない?」

「いいえ、ご主人様とこうして濃密な時間を過ごせただけで幸せです」

「そうか、それなら良かったよ。さあ、ボタンを留めた方がいいな」

顔を紅潮させ薄っすらと汗を浮かべていた槌額は日差しを受けてキラキラと輝いて見えた。みほが言った『幸せです』の意味を考えていた。考えたこともないような、またひとりでは決して出来ないような冒険に連れ出したことなのか、あるいはみほが意識することもなく、心の奥底に隠していた宝物を見つけ出してあげたことなのだろうか。

「ご主人様、どうかなさいましたか?」

「えっどうして?」

「真剣な表情をされてました」

「観覧車の高さが怖くなったのかな」

「もうすぐ地上に到着するのにですか?」

「冗談だよ、ただ美しい奴隷に見惚れるだけの時間を楽しんでもいいだろ?」

それは嘘でもみほを茶化す冗談でもなかった。現実には決して穏やかではなかったが、6月最初の水曜日の穏やかな日差しはみほを美しく輝かせていた。みほの乳房を緊縛したまま思いがけず失禁させ、首都高の渋滞の中でターゲットをひとりに絞りピンポイントで露出させ、試着室ではブラウス越しに緊縛された縄化粧を同性に晒した。そんな無茶な恥辱調教の課題を躊躇せずに夢中でこなしてくれたみほは本当に美しく輝いて見えた。

「本当に見惚れていたんだよ」

みほは何も言わずに抱きつき唇を重ねて来た。観覧車の最後の1分は穏やかに過ぎて行くロマンティックな感覚を感じる時間だった。まるで、心地良い椅子に腰掛け美しいヴァイオリニストが自分だけのためにバッハのパルティータ第2番ニ短調 - シャコンヌを弾いてくれている錯覚を覚えるものだった。
2019/01/08 01:51:39(eXnIzko1)
2
投稿者: MiHoko☆ ◆9sTbQg6x5g
グレッグさんは演奏者?それとも指揮者?
なんとなく指揮者のような気がします。
19/01/13 01:20 (Tz6EtTES)
3
投稿者: グレッグ・エムジョスキー
演奏者か指揮者か、おもしろい例えですね。

ダニエル・バレンボイムのように、そのどちらにも天才であるのは憧れなんだけど。

指揮者と考えた理由を聞かせて欲しいな。
19/01/13 14:00 (bfQUi5WF)
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