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恋塒… 第3話
カテゴリ: 官能小説の館    掲示板名:SM・調教 官能小説   
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1:恋塒… 第3話
投稿者: 月の熊 ◆Wwema/3vyQ
午後四時
車の前に立って彼女を待った。
さてどこで食事するか…
五分くらい経つと
眼科の裏扉が開き彼女が出てきた。
白衣の後に見るルブタンは嫌味じゃなく
ごく自然にその輝きを放っている
キャメルカラーのバックも悪くない、
膝丈のタイトな深いグレーのスカートは
女を意識したラインが出て
エッジの効いたカーキのMA-1はCOOL で
ストロングに見える…
「待ちましたか?」
「さほど待ってませんよ、どうぞ!」
助手先のドアを開け彼女を乗せた。
車を藤沢とは逆の葉山方面へ向けると
「どちらへ?」
と彼女が切り出した
「葉山に美味しいイタリアンがあるのでそこへ」
「はい…」
週末の海沿いはブレーキランプが
連なっている…
まぁ予約をしてるわけでもなし
ゆっくりとこの時間を楽しむか…
「よく誘いにのってくれましたね」
「えっ…」
「怖い…ですか?」
「……」
両膝をしっかりとつけて
緊張した面持ちでこちらを向こうともしない
「春頃から良く渚橋てすれ違ってましたね」
「はい…」
「私は結構前から意識してたんですが…」
「傘の気遣いがありがたいと思ってました」
やっと彼女から言葉らしい声が聞こえた
「そうでしたか、狭いですからね~」
と、おどけてみると
彼女の表情も緩んだように見えた
今はあの事に触れるのはやめよう。
たわいもない話がすすんだ。
お互いの歳、仕事、偶然の驚異。
渋滞は2人の気持ちを緩和させた。
店に着くと
賑やかに混んでいたが運良く
奥の席に案内された。
運転なのでお酒は飲めないから
彼女だけでもどうぞとワインを奨めると
同じものをと言うので
スパークリングワインを頼んだ。
「えっ。車だからって…」
「代行を頼みますから大丈夫ですよ」
彼女の緊張を解くのも
私の落ち着きを取り戻すのも
お酒が必要だと感じたのだ…
小茄子のマリネの後に出てきた
ムール貝と小松菜のペペロンチーノは
絶品で、
熟成ポークのクリームバルサミコソースは
二杯目の赤ワインがよくあった…
三杯目のロゼで
頬を赤らめた彼女が
「美味しい~」と少し張り詰めた空気を抜いた
勤務医の嘆きと
もう1人渚橋で気になる人がいたらしく
耳を傾けた…
笑いと弾む会話が心地良かった
それでも私は酔えない…
本心ここにあらず。
彼女の左手首に光るシェルの文字盤の
テンポイントが九時を指そうとしている。
三時間半あっという間だな…
「そろそろ送りますよ。」
「あっ、はい…」
代行を呼ぶと車の後部座先に二人で
座って運転を任せ車は走り出した…
今夜はこのままでいい
静かで楽しく終わりで良しとしなきゃ…
焦るな、焦るなと
自分に言い聞かせていた。
それでも一度消したSの火は
再びつくとさらに火力を増して燃えたがる…
メラメラと…
このまま帰すものかと…
横に座る彼女の両膝が
車の揺れに反応して開いたり閉じたり…
行きの貞操感は無いな…
少し激しい揺れに彼女は腿に置いたバックを
ズラした…
「落ちたよ!」
と拾うフリしてジャケットの内ポケットに
忍ばせたピンクローターを彼女の手のひらに
託した…
第三者が運転する車内で。
彼女はすぐさま両手で隠してしまった。
そして下を向いたまま固まってしまった…

今夜、このまま帰さない…
私の決意も固まった…


つづく






2018/12/23 02:44:43(BtASXklH)
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