小説
真っ暗だ。
身動きが取れない。
言葉を発することも出来ない。
…いや、「あうあう」と曖昧なものしか口から出てこない、というのが正しいのだろうか。
段々と意識がハッキリしてくる。
何かで視界が遮られている。
身体は縄で縛られているのだろうか…動くとくい込んで痛い。
口は、リングのような物で閉じれなくされている。涎が口の端から垂れた。
「ふっ」
…誰かが鼻で笑う。
誰っ!?と声に出そうとして、やめた。どうせ言葉にはならないのだから。
「目が覚めたか」
「気分はどうだ?」
彼からの問いかけに、頷いて答える。また、口の端から涎が垂れた。
…何かが顔に触れた。
身体がビクリと反応する。
触れたものが彼の手だと気づくまでに、五秒ほど要した。
彼のものだと思われる手は、私の耳や首筋を一通り撫でた後、口の端の涎を拭った。
…少し心地いいと感じてしまったのは内緒だ。
以上の文は、SM、緊縛好きの私が、日々妄想している事や、見た夢などを文にして書いたものです。元が夢や妄想なので、中途半端な所で終わったりします。申し訳ありません。