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女刑事・本宮留美子
カテゴリ: 官能小説の館    掲示板名:SM・調教 官能小説   
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1:女刑事・本宮留美子
投稿者: ハタノ
「婦警連続殺傷事件 これで3件目」 
 そういう見出しで新聞の社会面のトップ記事になって
いる。
 東京都世田谷区東警察署署長の高森は会議室に刑事課
の全職員を集めて、手にしたその新聞を高く掲げて語気
を荒げて、当該事件の早期解決に向けての一層の奮起を
まくしたてていた。
 「町田市、多摩市と新宿区管内でこの三ヶ月で三人の
婦警が殺傷されている!殺害方法は轢殺が二件、水死が
一件で、今のところこれが同一犯によるものかも含めて、
まだ関連性すらわかっていない!しかもまだマスコミに
は公開してないが、二人の婦警が行方不明になったまま
だ。マスコミも連日このような警察に対する批判記事ば
かりだ。警視庁はもとより所轄の我々も、今まさに一丸
となって一日も早い事件解決を目指して、警察組織への
国民の信頼を勝ち取るために、全職員の尚一層の奮起奮
励を望みます!」
 そういって高森は憤懣やるかたない表情のまま退室し
ていった。
 それから十数分後、刑事課の室で刑事課長が署長と同
じ主旨の檄を飛ばしている時、後方に立っている二人の
刑事が小声で囁き合っていた。
 「本宮はどうした?」
 「それが今朝方に彼女本人から欠勤するという連絡が
あったみたいです。詳しい理由はわかっていないようで
す」
 「まったく、あいつも高学歴で美人刑事なんてちやほ
やされて、まるでスター刑事気取りだな」
 「仕方ないですよ。警視庁からの腰掛け派遣で、おま
けにこの前の昇進試験で警視に合格してるみたいですか
ら」
 
 警視庁、所轄警察が「婦人警官連続殺人事件」に騒然
となる数日前の夜。
 都内某所の廃ビルのコンクリート壁に囲まれた二十畳
ほどの広さの地下室。
 室は薄暗く大きな机の上のスタンドの明かりが机とは
逆方向に向けて照らされている。
 机の向こうで男が一人椅子に座っていて、その周囲に
三人の男が立っている。
 スタンドの明かりに照らし出されているのは、黒のス
ーツ姿で後ろ手に手錠を嵌められ、胸のあたりを赤い縄
で幾重にも巻き付けられた状態で、背もたれの高い椅子
に座らされている本宮留美子だった。
 ストレートの少し長めの黒髪が、束縛された留美子の
憤怒と苦渋に満ちた顔が左右に動くたびに肩のあたりで
空しく動いている。
 「国立大でのキャリアで、合気道二段に剣道三段の文
武両道の才女だってな。…さっきお前の立派な履歴読ま
せてもらったよ。身長百六十七センチで体重は五十キロ。
スリーサイズはわからんがそうして座っていてもいいス
タイルだというのはわかる。それに最近の昇進試験で警
視に受かったってか?」
 机の向こうで椅子に座っている男の声だった。
 「そんなことどうでもいいから、隣の室に監禁してる
彼女たちを早く解放しなさい!私が身代わりになるって
いって約束を守ってるんだから!」
 留美子は何日もかけ、足と手と耳と口を使ってようや
くこのアジトを突き止めた。
 都内の裏社会を制圧する暴力組織の桜会と香港の麻薬
密売組織が手を組み、麻薬の売買だけでなく盗難自動車
の不法輸出を大掛かりに企てているという情報を元に、
その組織の中枢と目されるアジトがこの廃ビルの地下だ
った。
 そしてこれまでの婦人警官殺害も全て彼らの組織の手
によるものだということもわかった。
 婦人警官ら三人はそれぞれの所轄管内で盗難車の捜査
を続けていた。
 二人目の婦警の殺害までのおぞましい経緯を留美子は
極秘に聞くことができた。
 盗難車を発見された時、一味はすぐにその婦警を拉致
しアジトに連れ込んだ。
 三十二歳の留美子より二つ年上で、剣道では同じ三段
同士でよく手合わせをしたり、プライベートでも普通に
気が合い食事を共にしたりメール交換もし合ったりして
いた才色兼備の先輩だった。
 アジトに連れ込まれたその婦警は複数の男たちに囲ま
れ、二十四時間近くをかけ陵辱の限りを尽くされて、最
後には深夜の道路上で無惨にも車で轢き殺されたのであ
る。
 後の二人の殺害もほぼ似たような経緯であろうという
推測は容易にできた。 
 しかし三人とも身体に暴行を受けていたという警察発
表は一切なかった。
 留美子がその廃ビルに辿り着き、入り口付近で見張り
に立っていた男二人を倒してこの室のドアを開けた時、
猿轡をされ上半身をブラジャーだけに引き剥かれ、男た
ちに拳銃を首に突きつけられ、赤い縄で緊縛された二人
の婦警を盾にされ、彼女は動きを封じ込められたのだっ
た。
 「お前がここへやってくるということはわかっていた
よ。おとなしく銃を置け」
 一味のボスらしい男にそういわれ、今留美子は縄と手
錠の拘束を受け謀らずも椅子に座らされているのだった。
 その男の顔に留美子は見覚えがあった。
 今回の大掛かりな犯罪組織の活動の裏に大物政治家が
絡んでいるという情報が入り、以前留美子がそこの政治
事務所を訪ねた時に、その建物の入り口で羽織袴の恰幅
のいい男に付き添っていた数人の男の中の一人のようだ
った。
 そして羽織袴の男は暴力組織桜会の会長の権藤幸雄だ
ったのだ。
 「お前は特別の上玉だ。ここでどうこうと乱暴はしな
い。別のところへ案内してやる。但し別室の婦警はここ
に監禁しておく。次のところでお前が少しでもおかしな
真似をしたらすぐに殺す。ここで約束できるか?」
 男はたしか江村徹とかいう桜会の幹部だった。
 「あの婦警二人と私も含めて何日も連絡がないと、国
家権力は黙っていないわよ」
 「ふふ、その国家権力の上が俺らと結託してたらどう
なるのかな?まぁ余分な話はこれで終わりだ。おい」
 
 車の中だった。
 留美子はアジトを出る時顔に黒い布袋をかけられて視
界を奪われていた。
 手錠と縄の拘束はそのままで、両脇に屈強そうな男が
座り込んでいるのがわかった。
 助手席に乗っているのか、江村が留美子に声をかけて
きた。
 「本宮警部補、いや間もなく警視さんか?あんた結婚
してたんだってな。旦那も元刑事で二年前に殉職してる
んだってな、気の毒に。今から行くところにあんたの旦
那の当時の同僚のデカさんがいる。警察辞めていいとこ
ろへ再就職してるよ。あんたの情報はその人から俺らは
全部聞いてる。その頃からその人はあんたの美貌とやら
ご執心だったみたいだな」
 江村からの思わぬ言葉に、留美子は拘束と暗闇の中で
肩を大きく動かせていた。
 こんなところで二年前に亡くなっている夫の情報が耳
に飛び込んできた驚きの仕草だった。
 二年前、薬物常用者を追っていた夫は同僚の刑事と現
場に踏み込んだ時、不覚にも敵の凶弾に倒れ落命してい
るのだった。
 その時の同僚が江村のいう橋本という男だった。
 夫がいとも簡単に薬物常習者の凶弾に倒れるのは?と
いう微かな疑念もなくはなかったが、葬儀の時、留美子
の前に跪いて涙ながらに詫びの言葉をいってくれた男で
ある。
 その男が一年前に辞職したというのも留美子は承知して
いた。
 同僚を目の前で亡くしたという不甲斐なさを嘆き、職を
辞したのだろうというのが当時の署内の見解だった。
 それがどうして今、この江村の口から意外な発言として
出てきたのか?
 そして失意の退職?をした橋本が、江村の言葉でいいと
ころへ再就職しているというのだ。
 留美子は動揺を激しくしていた。
 留美子はこのままどこかへ連れ込まれて誰かに、いや複
数の男たちに陵辱を受け蹂躙されるのだろうと半ば覚悟は
していた。
 アジトに置かれた二人の婦警の生命の危険もあり無碍な
抵抗は出来ない立場だったが、女としてまた人間として堪
えかねるような屈辱を受けた時には、自らで生命を絶とう
という覚悟も当然していた。
 しかし今の江村の他意のない余談話に、留美子は気持ち
をさらに強いものとし、夫の殉職の疑念を正すまではどの
ような屈辱にも堪えようと決意した。
 
 どこかの建物の地下の駐車場のようなところで留美子は
車から降ろされ、男二人に両脇を抱えられるようにしてエ
レベーターに載せられた。
 そのエレベーターの中で留美子は顔を覆っていた布を脱
がされ、代わりに目だけを隠す少し大きめの目隠しをかけ
られた。
 長い廊下を歩かされどこかの室のドアが開けられ、留美
子は目隠しされたまま中へ入れられた。
 複数、というよりも多数の人間がいるようなどよめきの
声が挙がっていた。
 酒と煙草と濁った化粧品の入り混じった臭いが顔を覆っ
た留美子の鼻腔をついた。
 留美子は男二人に導かれるようにしてソファに座らされ
た。
 「それでは皆様、お待ち兼ねの賓客のご来場であります。
今は残念ながら黒い布地で顔を覆われていますが、飛び切
りの美麗であることは、事前調査済みの私も驚くほどのも
ので、国家公務員という職業には全く不釣合いな姿かたち
であります。この取れたての飛び切りの美人ですが、実は
まだ少々反抗するやもという疑念がありますので、僭越な
がら私のほうから、皆様への屈服と従順を誓うための確認
質疑をさせていただきたいと思いますが…」
 聞き覚えのない男の抑揚のない声があり拍手が続いた。
 「あなたは本宮留美子警部補、ですか?」
 同じ男の質問の声だった。
 目隠しのままの顔を留美子はこくりと頷かせた。
 「そのような恰好でここへ来たというのは、我々への従
順を誓ってのことですね?」
 留美子は頷く。
 「どなたか、ここで彼女の口による愛撫を最初に受けた
いお方いらっしゃいませんか?…ああ、そこの手を上げら
れた勇気ある紳士の方、こちらへどうぞ」
 誰かの足音が留美子に近づいてくる。
 ズボンのベルトを外すような音がした。
 留美子の尖った蒼白の頬に何か異物が当たってきた。
 それが何かは留美子はすぐに察知した。
 唇にそれは直接当てられてきた。
 ほんの微かにだけ留美子は躊躇の姿勢を見せたが、かた
ちのいい唇はすぐに開かれ、白い歯と歯の間にそのものを
含み入れた。
 驚くような太さだった。
 留美子の頭が持ち主の男の手で抑えつけられた。
 口の中一杯にそれは入り込んできた。
 留美子の喉の奥近くまで先端は差し込まれているのに、
そのものの付け根に唇はまだ到達していなかった。
 どよめきの声が近くでして人の群れに囲まれているの
がわかった。
 男が留美子の口の中に入れたまま腰を動かせてきた。
 むせ返りそうな息苦しさに留美子はひたすら堪えた。 
 「はい、勇気ある最初のお客様ありがとうございまし
た。残念ながらお時間でございます。次に彼女とここで
キスしたいというお方?…ああ、そこの白髪の紳士の方
どうぞ」
 誰かがまた留美子に近づいてきたかと思うと、いきな
り両頬を挟み込まれるようにして唇を塞がれた。
 葉巻のきつい臭いが留美子の口の中に充満する。
 男の分厚い舌に留美子の舌が捉えられる。
 なすがままにされるしかないと留美子は従順の姿勢で
男の舌に自らの舌を任せていた。
 しばらくしてどこかから、俺もっ!という声が挙がり
相手が代わった。
 今度は酒の臭いが留美子の口の中を席巻した。
 その後も三人の男の要望があり、留美子は抗いや拒絶
の姿勢は一切見せることなく、まるで場末の娼婦のよう
に順次に口付けを受け続けた。
 唇を重ねている時、留美子の胸を露骨に揉みしだいて
くる男も何人かいた。
 室のどこかから複数以上の女性の声も洩れ聞こえてき
ていた。
 軽い嬌声であったり、今は何か喘ぐような声さえ留美
子の耳に入ってきていた。
 この中のどこかにあの橋本がいる、という確信めいた
ものを秘めて、留美子は従順の姿勢を見せつけていた。
 見知らぬ男たちの眼前でフェラチオとキスの強要を受
けてされるがままの留美子だったが、女としての官能的
な情熱に陥るということはその時点ではなかった。
 元々が留美子はそういう行為を自ら好むということは、
亡き夫との行為の時でもあまりなかった。
 不感症女と一時期署内の陰口で揶揄されたこともある
くらいだった。
 「皆様如何でしょうか?彼女の従順ぶりは見ての通り
でございます。それでは一時お化粧直しということでこ
の場を中座させていただき、衣装も着替えて改めて皆様
の前に参上しますので、その時こそ我こそはと思われる
方の責めを充分に発揮していただき、皆様の前で警部補
本宮留美子がそれこそ狂気の女と変貌しのたうち回るの
をご期待いただきたいと思います…」

          つづく 


 
2014/10/03 16:42:01(0rae1Nj4)
2
投稿者: MMM
続き楽しみにしてます暖
14/10/11 18:38 (Md5D7Upf)
3
投稿者: (無名)
いいですね。続き期待してます!
14/10/22 17:52 (pxBtpwJ0)
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