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1:掛け違いのボタン
投稿者:
りお
りおといいます。
24になりました。 152㎝で46㎏しかない幼児体型が少しコンプレックスなのです。 胸もお尻もおこちゃま。 正直、子供用下着がピッタリとフィットしてしまったり。 だからかも? 私に声を掛けてくる男性はみんな、もんのすごーく歳上で… いけない妄想で爆発しちゃってそーな、おじさまバッカリなのです。 高校生くらいの時は、イケメンの彼氏とラブラブHを夢みて…なんて事もあったのに… 今では、絶対に若い子からなんか相手にされず、毎日自分で処理してるような…妄想と現実を混同しちゃってそーな中年のおじさまじゃないと… ダメなのかも。 こんな事かいてる癖に、いざ男性を前にするとお喋りもろくに出来なくなってガチガチなのです。 私も頭の中ですんごい妄想しちゃってるせいなのか、それが余計に身体を緊張させちゃって。 この前も、会社の新年会の後、終電を逃してしまって駅から引き返したところ。「終電だったでしょ?のれなかったかな?」 40代も半ばくらいでしょうか。 少し小太りで少しおでこが後退をはじめてるオジサマに声をかけられました。 私は、こういう時ってどうしてもダメなんです。 上手く言葉がでないというか… 上手く喋ろうとすれば、するほどドギマギ。 「あ…は、はい…」 そして余計な妄想が膨らむのです。 オジサマが、ニコッと愛嬌よく 「寒いでしょ?どうするの?って、俺も君と同じでね(笑)さぁーて、どうしたもんかぁ~」 とても、こんな高度な問い掛けに返答もできないまま、ドギマギ。 かまわずにオジサマは 「君、まだ若いんでしょ?学生さん?御両親、心配して迎えに来てはくれないの?」 答えが見つかり 「あ、あのぉー社会人で…す…」 「えっ!?」 そう言うとオジサマは、ジッと私に顔を近付けてきて、じぃー… 「うっそ!! いやぁ~うそうそ(笑)君ね、おじさんだと思って嘘ついちゃいけないよ?悪い大人になっちゃうよ。わっはっはっ」 ゙どーしよーっ!!゙ 私は困りはてました。 「あの…ほんとに24…です…」 笑っていたオジサマがちょっと真面目な顔で 「えっ!?…そっか…こりゃ、すまなかったね…ごめんね」 「いえ…」と答えたのが、私の精一杯でした。 「で、お嬢さんはどうするの?御両親とか、お友達とか、彼氏とかで迎えに来てくれる人は?いないの?」 「は、はい…」 暫く、だれも居なくなった片田舎の駅前にオジサマと私が二人でポツン。 目の前に白くて柔らかそうな真っ白な綿のような… 私が「あ…」って空を見上げようとしたら、オジサマも「あらら…道理で冷える訳だ。降ってきちゃったね。」 そう言うとオジサマは何やら自分のカバンをゴソゴソ。 「ね?君?なんとか帰る方法は?ないなら、おじさんさぁ、ほら、そこのホテル入るけど君も、どう?別室とってあげるから。」 … …… ……… 「ほら、ほら、帰る方法ないなら、ここにずっと居るわけにいかないでしょ。」そう言うとオジサマは、私の腕を引き摺って駅前のビジネスホテルに。 フロントで。 「あ。いえ。彼女は別室で。」 オジサマがお金を払ってくれて鍵を二つ手に、此方へ。 「じゃ、君は此方の広い部屋とこじんまりの部屋と、どっちがいいかな?ちなみに広い部屋は、ベットじゃないんだってさ(笑)」 「じ、じゃ…こじんまりで。あ、あのぉ…すみませんでした。お礼できるものありませんのに…あまえてしまって」 勇気を振り絞って、言うことはキチンと言わなくてはなりません。 目眩がしそうなほど、振り絞った勇気かもしれません。 「君、お喋り苦手なんだね?いいんだよ。俺もたまたま、今日はお金あったからさ。まぁ、気にしないで。さ、部屋に着いたよ。ゆっくり、おやすみなさい。じゃ」 そう言うとオジサマは、私に鍵を渡して二つ隣の部屋に消えていきました。 ゙どーしよーっ!!゙ ゙どーしよーっ!!゙ ちょっと、これは、申し訳なさすぎなのです。 頭の片隅では、あの優しいオジサマが 「お礼は、君のその、幼児体型で我満してやる。だから、今夜はおじさんの言う通りにするんだ。いいな!!」って…。 そんな事になってたり。 私も部屋に入り、バスタブにお湯をはり、テレビをつけ、コートをハンガーにかけてソファーに腰を降ろすと コンコン♪ 「あ、ちょっといいかい?」 !? オジサマの声。 ゙あぁ…やっぱり、身体で払えって事かぁ゙ 直感。 「は、はい…いま開けます…」 ガチャ。 「すまないね。お腹すいてない?よかったら?下の食堂だけど、どう?どうせなら、独りより二人のほうがね。おいしいでしょ?」 お断りしようと決断した時でした。 お腹のあたりから゙ぐぅ~ゥッ゙ オジサマは 「あっはっは!!話しは決まりだね(笑)さっ、好きなもの食べていいから、いこう!!」 「あ…でも、何もお返しできま…あっ!!」 そう私が言うのも判りきっています。 オジサマは、私の言葉も待たずにまたも腕をグィッ!!「いいって、いいって、さぁ!!さっ!!」 そんなオジサマの横顔に少年の面影をチラッと見ました。 私は親子丼。 オジサマは、焼き魚定食と冷奴。 白菜とおとうふ、わかめにナメコの具沢山のお味噌汁が、とても美味しかった。少し甘めで、玉子がトロトロで大振りな鶏肉の親子丼も玉葱の甘さと相まって、私も間食。 オジサマも「お!?美味しいよね♪」 って間食。 食後の緑茶を二人ですすりながら 「そういえばさ、名乗ってなかったね…俺は宮崎夏生、こうみえて、まだ37だ(笑)君は?…あ、無理に、じゃないから」 「あ…私、滝沢りおです…24になりました。」 「へぇ~りおちゃんかぁ。素敵な名前だね。こうして見るとテレビに出ても見栄えしそうな可愛らしいお嬢さんだね。…あっ!!ごめん!!変な意味じゃないからね」 「あ…いえ。」 二人の湯飲み茶碗は、すっかり空になり。 「じゃ、りおちゃん。そろそろ休もうか。」 「あ…はい。あの…本当にお食事まで御馳走して頂いて、その…なんとお礼もうしあげたらいいのか…ありがとうございます」 頭を下げた。 「ちょっ!やめてよ~!誘ったのはオジサンなんだからさぁ…。ほんとに。ね?だから、頭あげてよ」 世の中、捨てたモノじゃありません。 どうしてもお礼をしなくては、なりません。 しかし、答えはみつからないのですが。 そんな私の思案を余所にオジサマは 「さっ、部屋にもどろっ」そう言って歩きはじめてました。 どうしようか?と悩んでいる内に部屋の前。 少し薄暗い安いビジネスホテルの妙に細長い廊下。 相変わらず愛嬌のある笑顔でオジサマは「じゃ、おやすみ」と部屋に消えていきました。 で、私。 どうしたらいいか、わからなくて。 暫く、部屋の前で思案してました。 コンコン。 オジサマの部屋のドア。 ドギマギしながら、ノックする私。 私の部屋から、僅か、二つ隣なのに、長い道のり。 中から「はぁーい」 ガチャ。 「あれ!?りおちゃんかぁ。誰かと思ったよ。どうしたの?」 「あの…後日、改めてお礼に伺いたいので…その…差し支えなければ、ご連絡先を頂ければとおもいまして。すみません。」 以外とスラッと言えた自分に少し驚きながらもメモ帳とペンを差し出した。 「困ったなぁ…ほんとにそんなつもりじゃなかったのに…。どうしても?」 「は、はい…すみません…。」 「まいったなぁ…。高いよ。と、言ってもかい?」 「はい…。」 「あはっはっ!!以外と頑固なんだぁ」 「…すみません…」 暫く、オジサマは下を向いて考えてから 「じゃ、りおちゃんの身体で、お礼してもらおうか?今すぐ」 ゙やっぱり、こう言うときの女が男性にするお礼ってこれしかない゙ そうも薄々ながら、わかっていて。 「…は、はい…」 ! 「い、いや、嘘嘘嘘だって!!そう言えば、りおちゃん引き下がると思って、言っただけだか…えっ!?い、今、『はい』って言った!?えっ!?えっ!?ちょ、ちょっ、ちょっと中、中、入って!! 腕をグィッ!! バタン!! ガチャ。 オジサマの部屋に引きずりこまれ。 「あ、あのさぁ…りおちゃん?冗談だから、ごめん。本当に気にしないで。」 これは、これで。 ちょっぴり、惨めなのです。 断りきれずに付いてきてオジサマに甘えてしまった私なのです。 やさしくして貰った、お礼にと咄嗟に決断したのです。 ちょっぴりコンプレックスな幼児体型なのです。 「わ、私…。子供みたいで魅力ないから…」 なぜ? この様な言葉が私の口から洩れたのでしょう? 自分でも、わかりません。 「い、いや、そうじゃなくてだね…えっとぉ~その…なんだ…アレ!!アレだよっ!!そう言うのは、ほら、ね?好きな人とする事で…それにホラ、俺はオジサンだし…あはは…。って…本気なの?」 もう、声にもならず コクンと頷いた。 どんなイケメンより、私には、素敵。 オジサマは、ゆっくり、私の手を握って 「りおちゃん…こんな、可愛らしいお嬢さんと…一つになれるんなら、オジサン、幸せだよ…」 そう言って私を抱き寄せた。 抱き寄せる為に回したオジサンの腕が肩に触れただけで私、ビクンッ それだけで、オジサマ 「ハァ…ハァ…」 抱き寄せられてオジサマの胸に顔を埋める私。 オジサマの心臓のドキドキがすごく聞こえる。 「りおちゃん…顔…見たい。顔あげて?」 ゆっくり、顔をあげる。 オジサマが私を抱き締める両腕に力がこもる。 ギュッ!! そのまま、オジサマは、唇を重ね、怒濤のように私の口に舌を侵入させてきた。私の身体は、その度に音がしそうな程ガクンガクンしてます。 「だ、だめだっ!!が、がまんできないっ!!りおちゃんっりおちゃんっ!!」 オジサマにベットに押し倒され、焦れる事のないままブラウスもインナーも、その中のブラさえも鬱陶しそうに私の有るような無いような胸を両手で探り当てて、せっかちに。 だけども、柔らかく、手のひらに収めると熱いキス。 私もオジサマの首に腕を回して、私の舌とオジサマの絡める舌の動きに応えるとオジサマ。 「本当にりおちゃん、かわいいんだ!!どうしようもなくなっちゃったよ!このまま、ね?」 「うん…。オジサマ?」 「ん?なんだい?」 「ありがとう」 ここで、やっと私にも笑顔がでた。 正直、私は、お喋りするより、触れあっている方が落ち着くのです。 「おや?そう言えば、りおちゃんの笑顔、初めてみたよ?これで、彼氏いないなんて…。オジサン、りおちゃんとの今の時間、止めておきたいよ」 こんな臭い言葉も、今は、とっても素敵。 「あの…」 「なんだい?りおちゃん?」「オジサマの好きに…しても…」 「いいの?」 コクン。 時間も忘れて、オジサマが果てた時には、もう朝で。 私はすっかり、徹夜でオジサマと重なりあってました。 「りおちゃん?その…良かったら、また会えない?と言うか、昨日あったばかりでこんな事いって失礼かもしれないけど…、オジサンじゃダメかなぁ?彼氏に…」 「…私でも、いいのです?」「そんな!私でもなんて…その、ものすごく、りおちゃんが可愛くてたまらないんだ。」 なかなか、こんな事をストレートに言って貰えた事なんてありません。 勿論 「お喋りも下手だし、幼児体型ですが…よろしくお願いいたします」 しかし、この後。 まさか、あんな事になっていくなんて、この時は、思いもよりませんでした。 つづく。
2014/02/25 13:41:43(lVT/CfmA)
投稿者:
悠
面白いです。
続きに期待★
14/02/25 15:27
(2IUgHZp5)
投稿者:
りお
~明くる日~
トゥルルル…「もしもし?夏生です。どうも」 「ちょっと、まっちょれや。今、兄貴に替わっからよ…」 「わかりました…」 夏生が掛けた電話の先で、若い男が電話口で 「あにき!!例のナツオとかって奴から電話なんスけど?…」 …… ……「おぅ…ナツオ。オメェから電話なんざ…ん!?いい珠(たま)でも見付けたんか?」 「あ…佐伯さん…ども。そうなんスよ…っくっくっく。ガキみてぇな身体で…24だって…クックッ そんで、ありゃぁ殆ど男、しらなそうで…いひっひっ」 「わかった。んじゃ、いつも通りな…。モノは、いつものコインロッカーの1024番だ。いいな?」 「そりゃぁ、もう。わかってますって。」 「おい、ナツオ?オメェ、今回で降りろや…な?」 「さ、佐伯さんっ!!な、なんでです?」 「ナツオ…わりぃ事わぁ言わねェ…二度も言わねェ…いいな?今回で、終わりだ?いいな?」 「は、はい…解りました。佐伯さんがそう仰るなら…」 「よし、んじゃ、後はいつも通りな?」 ガチャ…ツーーーツーツー… 佐伯と呼ばれた男が「仁 義 忠」と書かれた掛け軸の前、受話器を置いて立ち上がり 「おい、だれかアキラんとこ電話いれろ」 若い男が 「はいっ!!」 …… ……「あっ…アキラさん。佐伯のアニキに替わります。」 「よう、佐伯だ。アキラ?前にコマシのナツオの運びいったな?覚えてるか?…あぁ、そうだ。また、いっちゃあくんねぇか?…あぁ、そうだ。で、なぁ?アキラ…今度は、ナツオって奴つけて顔をよく覚えとけ。いいな?あぁ、そうだ。モノは、事務所に用意しとく。…あぁ、明日の昼頃までにな。」 一方、夏生。 翌日、午後2時を少し周り、佐伯と言う男に指示されたコインロッカーから、紙袋を取り出し、街中の人混みに埋もれた。 尾行の目にも気付かない。 やがて、ファミレスに夏生が入っていき、そこに、まだ、明らかに幼い幼女とも見える少女が現れた。 「あ、あのぉ…ナツオさん?デート?どこに…?」 夏生さんと出逢って、早いもので、2ヶ月も過ぎて、やっと日常会話らしきお喋りが出来るようになったのです。 そして、あの時にメールと電話番号を交換して、毎日のようにメールと電話でナツオさんとお喋りしたのです。 そして、今日。 初のおデートなのです。 「あはははっ!!りおちゃんのリクエストがあれば、そっち優先したいんだけど?あるかなぁ?」 「わ、わ、わ、私は…そのぉ…ナツオさんと一緒なら…どこでも…」 でも、やっぱり、まだ緊張するのです。 「じゃ、ご飯たべたら、街をお散歩しよっかぁ?」 この頃は、ナツオさんとなら、電話やメールでも、私の顔も綻ぶ事もあって…。ナツオさんの前でも自然と笑顔がでちゃったり。 この時も、そんな笑顔がでてたみたい。 「うん♪」 ファミレスを出て、ナツオさんが黙って私の手を優しく握ってくれて。 私は、そう。 言葉を交すより、こうして触れ合ってる方が、落ち着くのです。 この時、ちょっとアレ?って思ったのです。 前に出逢ってエッチしちゃった時も、その後も、ナツオさんの掌、汗かいてなかったのに? 今日は、寒いのになんだかナツオさんの掌が、少し汗ばんでるようでした。 散歩の途中、ナツオさんがいっぱいお話ししてくれました。 会社の事や、昔の恋人の話。 あちこちに出てる看板やポスターの話や、テレビドラマの話。 とっても楽しくって、なんだか、私もたくさんお喋りできました。 そして、2人の会話も段々と少なくなってきて…。 それは、段々、ラブホテルの派手なネオンが一歩、一歩と進む度に近くなり。 ナツオさんの手にも、僅かだけど、力が入ってきて。 「りおちゃん…いいよね…?」そう言ってナツオさんが足を止めたのは、hotelの前でした。 言葉がだせずに、コクン。゙こんな時って、なんて言えばよかったのかなぁ…゙ そんな事も思う余裕が出てきた自分が、少し可笑しくて、つい 「ふふふっ」って。 外の夜景を壁いっぱいに投影しながら、ゆっくりと昇るエレベーター。 ナツオさんが、優しく微笑んで「めずらしい!!りおちゃん、どうしたの?急にわらったりして?」 はっ!!と、なると私の身体は又、ガチガチ。 ナツオさんも゙しまった!!゙って顔して 「ごめん…」 「い、いえ…」 借りた部屋の前。 私の身体の緊張は最高潮に達して、目眩がしそう…。 全身が心臓みたい。 破裂しちゃいそう。 扉をナツオさんが開けて、まだ、真っ暗い部屋。 急にギュッて抱き締められて 「りおちゃんっ!!りおちゃんっ!!…くはぁっ!!りおっ!!逢いたくて!逢いたくて!堪らなかったんだっ!!ずっと、ずっとっ」 そう言って、まだ真っ暗な部屋。 強く抱き締めたナツオさんの身体は、少し震えていた。 私は、本気でナツオさんとなら、愛しあえるんだと。瞳をゆっくり閉じながら実感できた。 私が「な、ナツオさん…で、でんき…」 「も、もう少し。もう少し…こ、このまま…」 「うん…」 自然だと思って。 ナツオさんの身体の震えも落ち着き 「ごめんね。りおちゃんと逢えて、なんだか…昂っちゃって…」 「うんん。うれしい。」 「り、りおちゃん!!」 そして、シャワーも忘れ、私もどうやって服を脱いだのか? 脱がされたのか? 覚束ない記憶のまま、ナツオさんを受け入れて。 覚えているのは、ナツオさんの重みと愛撫された感触が残る全身。 私を抱く時の真剣な眼差しだった。 ぐったり、してる私に 「シャワーもしなかったね(笑)大丈夫?シャワーいける?」 まだ、ナツオさんも息を切らせながらだった。 私は天井を眺めながら、ゆっくり首を横に振るのがいっぱいいっぱいだったのです。 「じゃ…俺、先に。」 そう言って、ナツオさんはゆっくりバスルームに吸い込まれていった。 うつら うつらと。 こんなHは、初めてだった。 求められて、受けたいと思って迎えた男性とのH。 心が求め、身体がそれにあわせて求める感じ。 身震いしたのです。 それまでは、ただ、誘われて断りきれずに受けていただけの行為。 なんだか、初めて自分が女なんだ…わたし。 そう思ったのです。 いつの間にか、私、寝てたみたいで。 目を閉じていた自分に気付いて目を開けた感じ。 そこに、あの優しいナツオさんの顔があって。 とっても安心したのです。そっとナツオさんが、ベットの中。 優しく抱き締めてくれるとふわぁっとなって。 また、堕ちるように…。 午前2時。 何となく目が覚めて、起きてみる。 そこには、相も変わらないナツオさんの顔があった。 ナツオさんが、起きた私に気付いて目を開ける。 「起きた?シャワーいこうね?」 本気のHだったから? 身体中が重かったのです。それもまた、心地よかったり。 ゆっくり、優しいお湯が私を包んで、本当に幸せを実感してたのです。 バスルームの扉が、ちょっとだけ、開いて 「り、りおちゃん?俺も…いいかなぁ?」 H終わった後って、大分、恥ずかしかったり。 でも、ちょっと嬉しかったり。 「うん。」 ナツオさんがニコニコ入ってきた。 その右手に? ビデオカメラ? 「そ、それ?撮ってるのですか…?」 「あっあっ、ご、ごめんっ!!嫌だよねっ!!そ、その…りおちゃんを、今のりおちゃんを、どうしても…その…残しておきたくて…ごめん」 あまりにナツオさんの消沈ぶりに 「あっ、そのっ…わ、わたしこそ…その、恥ずかしいなぁ…って…な、ナツオさんなら…だ大丈夫です…」 やっぱり…私は…断れないのです…。 「ほ、本当に?よかったぁ」そのまま、お湯のしぶきの中。 ナツオさんは、私を抱き締めて。 今度は、ゆっくりキスから。 どうしても、私の身体は、勝手にビクンッ!!ビクンッ!! 胸や大事な所にナツオさんの指や、舌が触れ。 直に熱い息が掛かる。 それだけで、私の身体は充血して、水となるのです。「り、りおちゃん?お口で…いいかなぁ?りおちゃんにお口でして貰いたいんだ」 何度か、ソレの経験もある。 ただ、得意ではないのです。 でも、ナツオさんが望んでる。 ゙応えたい゙のです。 一生懸命。 口の中で拡がる男性器。 さっきまで、私の中にいた…あの、ナツオさんの男性器は、いとおしかったのです。 ナツオさんのソノ、気持ち良さそうな表情と。 こうして、二度目の逢瀬も瞬く間に朝日に邪魔されてしまい。 再び、お互いの肌を重ね足りない気分のまま。 日常へと戻ったのです。 トゥルル… 「もしもし?俺だ。佐伯だ。ナツオか?で?どうだったんだ?」 「はい、ばっちり撮れてますよ。今、ロッカーいれましたから…よろしくお願いしますね…。」 「おぅ、ナツオもご苦労だったな。まぁ、最後だからよ、報酬額は上乗せしといたからよ。んじゃ、達者でな…」 「あ…佐伯の親分さん。自分、こ…ツーー…ツー… 「ケッ!!腐れ外道がっ」そうナツオの言葉も無視して、佐伯は電話を切り 「アキラ呼べ!!」 間もなく、奥の部屋から、アキラと呼ばれた男が現れる。 「佐伯の兄貴…どうも、俺は、ああいった奴ぁ…」 佐伯の眉もアキラと呼ばれた男の眉も、逆さ八字になっていた。
14/02/25 19:15
(lVT/CfmA)
投稿者:
りお
佐伯龍二(32歳)典堂会三代目筆頭。
いわゆる、昔から地域に根付いていたや〇ざの組長で代々、警察が立ち入らないようなアンダーグラウンドな部分を治安してきた、義侠の一家で、若い時に一人で隣町のや〇ざの事務所を潰したり、そうかと思えば殺人事件を解決した事もあった。 災害や火事があると真っ先に駆け付け町の住民を守った。 一番の語り草は この町に他所からきた組員が夜町で横暴な振る舞いを行い、それを佐伯一人で乗り込み総勢13人を相手に難なく叩きのめすとその足で叩きのめした組員をつれ、相手組事務所に乗り込み、大暴れ。 乗り込まれた組長は本家筋に応援を要請。 しかし、要請できた精鋭が合計四発発砲し、すべて命中したが、佐伯は倒れるどころか、応援部隊まで退却させた。 驚いたのは、佐伯に乗り込まれて応援を要請された本家の全国的に展開している広域暴力団の組長である。聞けば、悪いのはこちらで佐伯は自ら住み暮らす町が危険にさらされた為の防衛行為であるにも拘わらず、佐伯一人にあたら、怪我人を出してしまった。 広域暴力団の組長は、みずから足を延ばし佐伯と面会。 ここに広域暴力団と典堂会の永久同盟が結ばれた。 これを、この町の住民は誇りに思う者も多い。が、佐伯もやくざである。 ナツオのような小者をつかってシノギを得なければ、苦しい時代でもあった。 しかし、ここしばらくナツオの行動に不振な事が多い。 ナツオが撮ってきたビデオテープに映る女性の大半が隣町等の風俗店で見掛けるとか、入れ墨を入れられ、覚せい剤の売買されてる店に出されている等、どうもナツオ一人が仕切るには、事が大きすぎるのだ。 一方、いつも佐伯の傍らにいる、アキラ。 アキラは、元々は隣町の構成員だったが、例の典堂会永久同盟の発端となった事件の時に叩きのめされた内の一人だった。 元々、アキラも気質は佐伯同様に義侠であった。 しかし、上からの命令だった為、嫌々であった。 しかし、佐伯と出逢い佐伯に惚れ込み、以降は佐伯に付き従う事を決め、行動を共にする決意をした。 このアキラ。 実は、高校、大学時代と空手で全国大会で何度も優勝している。 大学三年の時に予選を難なく快進するアキラに、それを妬む同じく大会優勝候補のひとりがやくざを使い、アキラの彼女を拉致し、アキラに「出場を辞退しなければ、アキラ、お前の彼女がどうなっても知らない」と脅迫された。 そしてアキラは、大会を辞退したにも拘わらず、大切な彼女は大勢のチンピラに輪わされ、自サツした。 アキラは、その後、一旦は警察官を目指すが志望動機に難ありとされ、採用にいたらず。 ならばと義侠の世界に足を踏み入れたのだった。 そのアキラが佐伯の拳に打ちのめされた。 この時にアキラは、自分の拳は佐伯の元でしか発揮は出来ないと悟ったのだった。 勿論、こうした義侠の元。裏ビデオの闇ルートくらいは敷くものの、ナツオのような外道を許す訳もなく。 ましてや、ナツオ独りの事ならまだしも。 ナツオの裏には確実に組織が関連している。 佐伯は、事務所から眺めるこの町の穏やかな風景が好きである。 町を歩けば、惣菜屋の女将が「あっ!!佐伯さん!!ちょっとちょっとっ!!揚げたてだから!!」と湯気の出てるメンチカツを差し出す。 魚屋の前を通ると魚屋の亭主が「あっ!!あっ!!佐伯さん佐伯さん!!いいスズキはいったんだよっ!!佐伯さんにと思って取っといたんだ!!いいから!持ってってよ!」 みんな、警察なんかより、ずっと頼りにしている。 それは、佐伯の先代からも同じ。 佐伯も、この町を愛している。 佐伯が事務所のソファーに深く腰を降ろし、タバコに火を付ける。 それを合図のように若いヒトシがお茶を 「さっ、どうぞ」と差し出す。 このヒトシ。 元は銀行の営業マン。 律儀な性格で数字に強い。喧嘩は全然ダメ。 しかし、ヒトシより他に典堂会の財布を上手く管理できるのはいない。 ヒトシは、2年前、付き合っていた彼女に裏切られ、とあるメンズ風俗に売り飛ばされた。 たまたま、懇意となった町の女性から情報を得た佐伯とアキラでヒトシの身柄を奪還。ヒトシも又、佐伯を惚れ込む一人だった。 佐伯は、ゆっくり、ヒトシの入れたお茶をすすり 「なぁ…ヒトシ?」 「なんです?佐伯さん?」 「お前は、彼女に裏切られて風俗に売り飛ばされただろ?ナツオと同じ。どうだ?」 「は…はぁ…。思い出したくは、無いですけどね…。絶望でした…。死にたかったですよ…。でもっ!!今は、佐伯さんやアキラさんといるし、自分なりに今は楽しいです」 「そうか…」 「でも、佐伯さん?自分ね…ナツオって人。ちょっと可哀想だなぁって思いますよ」 「ヒトシ…可哀想って、お前…」 「だって佐伯さん。ほら、ナツオって人が最後に送ってきたビデオの娘。」 「それがどうかしたのか?」「佐伯さん、よく見てて下さい」 そう言うとヒトシは、ビデオデッキにテープをセットし、再生した。 りおとのセックス場面の前後から部屋を出るまでの一部始終である。 「佐伯さん。ほら?この女の子の顔…」 「ん…?」 「どうみたって、こう言う事を好きでしてる娘の顔じゃなくないですか?身体だってガッチガチだし」 「まぁ、オボコなんだろ?」そしてヒトシが早送りをする。 周りの連中は「ヒトシー!!早送りしてんじゃねー!!こらぁ!!」 佐伯もクスッと笑ってヒトシのやる事を任せた。 早送りが終わり、ナツオと女の子がシャワーから出てきた所でヒトシはテープを止めた。 「佐伯さん。ほら?ちょっと見て下さい。女の子の顔ですよ」 「どれ…?…っ!!」 事の前には、あんなにガッチガチに緊張し、強ばった顔の娘の顔からは、想像できない開放された表情だった。 ナツオが、その娘に「好きだよ」と呟く度に少女とも見える娘の瞳はキラキラとして、胸で大きく呼吸する。 「こ、これは…?ヒトシ?どういう事だ!!」 「佐伯さん…多分ですけど…この娘…処女だったか?初恋?なんじゃないでしょうかね…。それにも気付かずに…この娘も売り飛ばす気なんですかね…ナツオって人」 ……… 見る見る内に佐伯の顔が紅潮しはじめ、佐伯の表情はいつの間にか憤怒の形相となり 「おい…アキラ…呼べ…。ナツオ…ゆるさねぇ…」
14/02/26 13:56
(701HhYuB)
投稿者:
りお
いちおー
小説なのであります。 読み物であります。 事実はないのであります。 ちょっとバイオレンス入れたくてw 読んで、気分を害された方いましたら… 先に謝罪させて頂きますっ。 「ごめんなさいm(__)mペコリ☆ミ」
14/02/26 14:05
(701HhYuB)
投稿者:
夢中
◆cQ3mVXOIkU
面白いです!
ただ、最初のところ、広い部屋にはベッドはなかったはずなのに「ベッドに押し倒され」ちゃったのが惜しかったかな(笑)。 続きを期待してますね~!
14/02/26 23:17
(tJRJBjio)
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