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Mの原石、発掘された一夜
カテゴリ: 官能小説の館    掲示板名:SM・調教 官能小説   
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1:Mの原石、発掘された一夜
投稿者: カロン ◆rumy2AtFyc
高所恐怖症の私は、エレベーターに乗るのが怖かった。
足をガタガタふるわせて向かった先は、とあるホテルの一室。
部屋の前に付いたらチャイムを鳴らして欲しい、と予め伝えられていたため、
足元をぼーっと眺めるように見ながら、躊躇しながらチャイムを押す。
これから始まる、歪曲した性の世界に踏み出す、最初の出会い。

約束の時間からは40分ほども遅れてしまったのに、男性は優しく私を迎え入れてくれた。
耳をそっと触れる、私はそれだけで、頭の中が真っ白になった。
汗ばむ私に、男性はそっと微笑んだ。
「そんなに緊張しなくていいよ」
その心遣いがとてもありがたかった。
身体は緊張していたが、心の中でそっと微笑んだ。

「さぁ、ここに座って」
私を促すように、自身の太腿を軽く二回叩き、手招きをする男性。
軽く挨拶をする。
「初めまして。グレッグだよ」
「あ、あの…、初めまして…」

グレッグという男性は、メールの印象そのままだった。
これから始まる遊びの主要人物。
ここでの私の名は、探し求めるの意の「トパゾス」と言う事にしておこう。
のちに、青色トパーズとなって行く予定だ。

挨拶もそこそこに、また耳に触れる。
たったそれだけの行為が、私の気分をどんどんと高めていく。
「あぁ…」
大切な場所には触れられていない。
寧ろ耳だけ。なのに声が漏れる。

グレッグ氏の指から僅かな電力を流されたかのように、狂い始める。
手は徐々に色々な所を触り始める。お腹、脚、そして股間。
焦らされ続けている私は、少し触れられただけでピクッと反応をしてしまう。

ここでチャイムが鳴った。
「…誰か来たね」
にこやかに笑いながら、グレッグ氏は私の手を取り、ドアに向かった。
 
2011/06/20 01:12:35(Al/ZLXai)
2
投稿者: カロン ◆rumy2AtFyc
確認し、開けた。

細身の男性が立っていた。私は何をして良いか解らず、取り敢えずお辞儀をした。
一気に緊張が高まる。
(これは夢じゃないんだ…)

「こんばんは、お久しぶりですね」
グレッグ氏は男性に挨拶をした。
男性もにこやかに答えている。…が、私はそれどころではない。
これから起こるであろう事を考えるだけで、身体が固くなる。
手をひっぱられ、私はグレッグ氏の横を俯き加減で、よたよた歩いていた。

「…?何か仕込んでるんですか?」
首を支えるためか、手をさっと動かす音がして、男性が問う。
私は真っ赤に成り、顔を上げられない。
グレッグ氏は言う。まだ何もしてないですよ、と。
(あぁ、やっぱり、これから恥ずかしい事が…)
私はそう思わずにはいられなかった。

40分近くも遅れたのには理由があった。
メールが入る10分ほど前まで、マッサージ屋に行っていた。
そこで「コリがひどい」と言われ、予定終了時刻より20分ほど延長していたのだ。

実はそれを、男性が来る前グレッグ氏と話していた。

たまたまその話題になり、男性がマッサージできると聞いたグレッグ氏は
男性に私の肩を揉んでくれるよう頼む。男性が二つ返事で「OK」

男性が私の肩をほぐしてくれる手がとても心地よくて、ボーっとしていた。
その間、ずっと手を握っていてくれたグレッグ氏。
時々私が手を動かすと、強めに握ってくれる。
いつしか緊張はほぐれていた。

再びチャイムが鳴り、ピクッ!っと顔を上げる。
先ほどの男性を迎え入れるように、私の手を引き、ドアを開けた。

次はほんの少しだけ年配の方だった。
何でも来い、とまでは行かないが、とても温厚そうな方の印象を受けた。
その後グレッグ氏含む男性三人で、何やら話をしているが、私には解らない話だった。

後から思えば公園がどうのこうの、と言っていたような気がする。
が、その時は気持ちを鎮めようと、耳には入っていなかった。

そんな感じで、一人で気分を落ちつけていたら、またグレッグ氏が私を触り始める。
「う…、あぁ…」
今度は声が出るのがかなり早かった。…と思う。
見られていると言う事実。私はそれだけで気分が狂いそうな程に感じてしまっていた。
耳元で「脚を少し開いて、見せてあげて…」と囁かれた。
私は頷き従う。

そう言えば、読者のあなたに伝え忘れがあった。
私はこの日の前日、ブラのサイズが合わないので、新調しに行こうと思っていた。
しかし生憎の雨で、身動きが取れなかったので、結局行けず仕舞い。
さすがにノーブラノーパンで行くのは抵抗があったため
下着代わりになると思い、水着を着用していた。

「あ、スジが見えた…、ヤらしいね…?」
そんな言葉が飛び交う。私は一人よがっていたと思う…。
11/06/20 13:18 (Al/ZLXai)
3
投稿者: カロン ◆rumy2AtFyc
その後すぐにノックの音がする。
二名の単独男性と、一組のカップルがゲストで来ると聞いていたので
次はカップルが来ることが分かっていた。

ジャズクラブにでもいそうな一組のカップルがドアの前に立っていた。
男性がグレッグ氏に重たそうなビニール袋を渡して、二人はドアの内側へ。

「ほら、来てくれたんだから、挨拶をして…?」
私はグレッグ氏に促されるまま、お辞儀をする。
「あの…初めまして、トパゾスです…」
「初めまして」
落ち着いた男性の声に続き、女性もはじめまして、と伝えてくれた。
グレッグ氏がホテルの中へ誘導する。

二人目の男性の差し入れで頂いたシュークリームと、
カップルさんが差し入れてくれた飲み物で、乾杯をする事になった。
グレッグ氏と私は靴を履かずに、氷を取りに行く。
ドアは半開き。廊下に出て、手を取ってもらって、ゆっくりと歩いた。

途中で止まって「忘れて、楽しめばいいよ…」
そう耳打ちをしてもらった。そして、唇を触れ合わせる。

部屋に戻ると、グラスに氷を入れ、飲み物とシュークリームで乾杯。
私は「夢の夜」になることを、ただひたすら心の中で願いながら…。

乾杯の後、色々と話したと思う。
ただ私は、心ここに非ず、という状態で、話した内容は大して覚えていない。
だが、一つだけ覚えているフレーズがある。
「先にご褒美をもらっちゃったから、しっかり頑張らないとね!」
という、グレッグ氏の言葉。
心臓が高鳴り、食べていたシュークリームを吹き出しそうになった。
その様子だけは鮮明に覚えている。

食べ終わるや否や、また耳にそっと触れるグレッグ氏。
「…ん…はん…」
皆が見ている前で、はしたない声が出る。
私のエロのスイッチはそこだ、と逢ってから二時間もしないのに、既に知られていた。
「食べているときと、がらりと表情が変わるね…」
誰かが言った。
見ないで、と思う反面、もっと見てほしい、と心の奥底で願った。

それを見破ったかのように、グレッグ氏が耳元で
「女性に胸を触ってもらうか?」
と囁いた。私は声に出せなかったが、頭を縦に下げ、お願いをした。
女性にグレッグ氏が頼む。
目を瞑っていたもののすぐに女性が来る気配を感じ取り、頭の中が再び真っ白になった。

既に敏感になっている私に、グラスで冷たくなった手がそっと触れる。
「きゃ…ッ!」
予想以上に細い指が私の乳房に触れた瞬間、私は小さく悲鳴を上げた。
(女性が触ってる…、醜い私を…ッ)
そう思うだけで、怖くも、嬉しくも、いやらしい気持ちになった。
女性は私の乳房の重みを確かめるかのように、手を上下させる。
それに合わせて私の乳房も揺れる。
(き、気持ちいい…)
私は無意識のうちに「女性が女性の乳房を触り、それを複数の男性が同時に視姦している」
という状況を脳内で描き、自身を一層高めた。

グレッグ氏がぽつりと女性に問う。
「僕もまだ触れてないけど…、どう?」
間髪入れずに
「若いっていいね、垂れてない!」
とコメントした。私はとっても恥ずかしくて、おそらく赤面していたと思う。
私の身体が、まだ何か次なる展開を求めたが、女性は離れていった。

私は眼を開け、身を整える。
グレッグ氏が「公園にいく?」と耳元で尋ねる。
小さな声で私が、はい、と答える。
その答えを聞いた一人の男性が「ここからなら○×公園が良いと思いますよ」と提案した。
グレッグ氏が皆に聞いた所、男性の方々の意見は一致し、その公園に行くことになった。
(因みに、私ももう一人の女性も、夜の公園に出向いたことはなく、どういう状況になるのかということが全く理解できなかった。)

グレッグ氏と私は、カップルさんの車に乗せて頂いて、二人の男性はタクシー移動となった。
待ち合わせ場所、おおよその時間は部屋を出る前に決めた。

エレベーター前。私は、自分がかなり高い場所にいることを思い出した。たじろぐ私を察したのか、グレッグ氏が腰に手をまわしてくれた。
(きっと優しい方なんだな…)
と思った次の瞬間、スカートがたくし上げられた。
振り返った時、エレベーターが丁度この階に来た。
恐らく私は変な顔をしていたと思う。

「うぅぅ…」
不服そうな声と私の顔を見たグレッグ氏は再び腰に手を回す。
スカートがまたたくし上げられるのではないか、と少し警戒したが、今度はずっと支えてくれていた。
凄く怖かったエレベーターが、ほんの少しだけ好きになった。

地下駐車場に着き、車に乗り込んだ。初めて乗る車は、なんだかとても緊張する。
固まっていた私にシートベルトを装着してもらい、発車。
帰りが丸秘ドライブになるとは、思いもしていなかったが、景色を見るのが好きな私は、
窓から見える景色をきょろきょろしながら、街の明かりを楽しんだ。

「ここが××公園で…」
運転席に乗る男性が、とある公園を指差した。
次々と説明をしていかれたのだが、やはり私の耳には何も残っていない。

グレッグ氏が耳元で「おしっこは我慢出来る?」と尋ねた。
本当はグレッグ氏に逢う前から、ずっとトイレに行きたかったのだが時間が無かったため、ひたすら我慢をしていた。
乾杯もしているので、もう尿意は我慢の限界が近づいていた。
それでも悟られたくはなかったので、出来ます、と短く言った。

暫くすると車は大きな公園の所で止まる。
「到着しました、お疲れ様です」
グレッグ氏にドアを開けてもらい、手を借り降りる。
夜と言う事もあり、人は少ないであろうと思っていたのだが、さすがは街中。
見渡すと、沢山の人がいた。

「もうそろそろ来ると思うんで、ちょっと待ちましょう」
男性はグレッグ氏にそう言った。
近くに手洗いらしきものがあったが、あまりに人目が多すぎて、行くのがためらわれたのだった。
11/06/20 23:57 (Al/ZLXai)
4
投稿者: カロン ◆rumy2AtFyc
そのまま五分ほど経過。

「…ちょっと遅いね?」
「そうですね…。あ!連絡してみます」
連絡をするため、携帯を取り出した男性。
(おしっこ…おしっこもれる…)
頭の中ではそれしかないのだが、そればかりを考えていると本当に漏れてしまいそうだった為、必死で別の事を考え始めた。

暫くして、漸く電話が通じたのだろう。
「もしもし、○○です。今どこですか? …あ、はい。はい、そうですね、宜しくお願いします」
そう言って電話を切った。

三十秒もしないうちに、先ほどの二名の男性と合流が出来た。
「ここからは、宜しくお願いしますね」
カップルの男性が、細身の男性にバトンを渡すかのように言葉を渡した。
「…んっと、こっちです」
細身の男性は、かなりペースを上げて歩く。
グレッグ氏と私が細身の男性の後に少し間を開け、寄り添うように歩き、次に二人目の温厚そうな男性が後に続き、
カップルさんがその後を、また少し離れて歩いた。

辺りを見渡すとジョギングする人や、サイクリングを楽しむ人。
ベンチに腰掛けて話をしたり、グループ行動をしている所もあった。
(あぁ…もれる…早く早く…ッ!)
感じる限界に、足がもつれそうになる。隠すためにわざと酔っ払いのふりをした。
その時の行動を冷静に考えた場合、どこからどう見ても、俗に言う「怪しい人」だろう。

少し歩くと、公衆トイレがあった。
グレッグ氏がどこでする?と問われたので、私は少し考えて
「男性のお手洗いでしないと、入れないですよね…?男性の方が明らかに多いし…」
と答えた。グレッグ氏は良い子だ、と頭を撫でた。嬉しかった。

しかし実質的に言えば、私はそれどころではなく、既に限界を超えている尿意との戦い。
本当は焦っていた。このまま早く出してしまいたい気持ちは山々。

私とグレッグ氏、細身の男性は裏に回り、残りの男性とカップルさんにトイレの周りを囲んでもらう。
…が運悪く、トイレを囲んでいた男性が「来た」と端的に言った。
一般男性がトイレの前に居るのだと、カップルさんが裏に回ってきて教えてくれる。
慌てて退散をし、仕方なく手洗い横に行った。

細身の男性と、グレッグ氏で再度打ち合わせ、数十秒でグレッグ氏より私に話が振られる。
「次のトイレに行く?身障トイレでする?それとも物陰に隠れて?」
もう選択の余地などない。
我慢は限界をはるかに超え、かといって、さっきの一般男性に知られるのは、とても嫌であった為、
私は小さな声でグレッグ氏だけに伝わる様に、物陰…、とだけ口にした。
それを細身の男性に伝えると、細身の男性が皆に伝えてから歩き出す。
早く行かないと本当に漏れると思った。かといって、慌てて歩けば、先ほどの一般男性にばれてしまう。
意を決して、ゆっくりと歩み始める。

歩いていると可愛い猫三匹に遭遇した。
猫の目の高さより少し上になって、目を見て「ちゅっちゅちゅっちゅ」と声を出す。
本当は我慢をするだけで精一杯なのだが…。

猫達は動きを止めて、強い警戒を示す。
(…お願い、来ないで…)
心ではそんな事を強く思っていた。

ではなぜ声を掛けたのか、と疑問に思われる方もいるかもしれないので、余談になるが補足説明をしておく。

猫は犬に比べれば嗅覚は劣る。それでも、人よりも随分優れているため、
体臭等、身体から出る匂いである程度の区別が出来る筈だ。
今回の場合、猫が野良だと判断したため、餌を求めて付いてくる可能性も捨てきれなかった。
猫たちにもし体臭などを嗅がれてしまったら、また別の用事で訪問する機会があった場合どうなるか…。
その事を考えての行動だった。

まもなく猫達は離れて行った。すぐ立った。その瞬間、身震えがする。
尿意が限界点を超え、既に十分近くが経過しようとしていた。
(もうだめ、漏れちゃうッ!漏れちゃうよぉ~…)
グレッグ氏に手を引かれ、気を紛らわすためにジャンプをしたり、別の事を考えたりした。
小さなステージみたいなものがあり、細身の男性はその裏方へ回る。
「この辺はいかがです?」
公園の中の灯りが、ステージ裏の一角を照らす場所。
「ここで良いか?」
グレッグ氏が声のトーンを落とし尋ねてきた。
「うん」と頷いて、おどおどしながら、ゆっくりとしゃがむ。
が、ハプニングが起こったのだった。
11/06/21 13:28 (NjSkfDQj)
5
投稿者: カロン ◆rumy2AtFyc
また先ほどの一般男性がこちらに来ていたのだ。後をつけられていたのかもしれない。
グレッグ氏と私はステージの袖へ隠れる。一般男性は少しうろうろしていた様だったが、離れていく。しっかりと確認をし裏方へ戻る。

グレッグ氏、細身の男性、温厚そうな男性に私の周りを。離れた所でカップルの二人に見張ってもらいながら、もう一度しゃがんだ。
「ほら、水着を少しずらして…?」
最初は恥ずかしく思い、躊躇したが
(もう…もう我慢無理…、漏れる…。早くしなきゃ…)
と頭がそれ以外の思考を受け付けなくなり、私は目を強く瞑り、言われるがまま従った。
すると、堰を切ったかのように、音を出して止め処無く溢れ出す、おしっこ。

(あぁ…だめぇ…、恥ずかしいぃ…)

やっと排尿出来た満足感は確かにあったのだが、自分の出す恥ずかしい排尿の音を隠そうと笑ってしまう。

突き刺さるグレッグ氏とゲストの視線が痛い。
でも、その痛みさえ快感に変わってしまうのだから、不思議なものだった。
「きっとあの人は今、私を変態だと思っているだろう」と、自分に対する評価を予想するだけで身体が火照った。
勿論、変態とか、ドMとか、いやらしいとか言う言葉全てが褒め言葉である、と脳内変換してしまう為だ。
そんな風に解釈すること自体、淫乱であるのかもしれない。

排尿が終わった。立ち上がり、排尿した場所から5歩程下がり、お手拭きを貰って手など身体を清める。
頭は、初めて女性と複数の男性に見られて排尿した、という事実で気が遠くなりそうだった。
勿論その「遠くなりそうな気」は、悪い意味では無く、よい意味で。しかも、格別に。

グレッグ氏が近くに寄り添い、肩をぽんっと軽く叩く。単にそれだけなのだが、緊張が一気にほぐれた。
「よし、上は水着だけになろうか」
何も反論は出来なかった。否、しようと思えば出来たのかも知れないが、そんな気が微塵にも湧き起こらなかった。
私はそれまで着ていたチュニックを脱ぎ、フレアのミニスカートと、水着だけの姿になる。
緊張し興奮して火照った体に、夜風は心地良かった。

「そのままおっぱいでも出しとくか…。出来るか?」
グレッグ氏は優しく、尚且つ、ハイかイイエという答えだけで済む問いをした。
しかし私は、ハイもイイエも言わなかった。代わりに、水着を少し下げる。
外の風に触れてか、乳首が硬く…。
本当は風の為では無く、見られる事によって、乳首が硬くなった事実に薄々気が付いていた。
11/06/22 01:58 (3dFOPvn3)
6
投稿者: カロン ◆rumy2AtFyc
実は、グレッグ氏と逢うきっかけになったのは、とても些細な事。
グレッグ氏がとある地域別掲示板へ恥辱(&代理)調教をすると書き込み、
それを見た私が、度々ページを訪問した。…ただそれだけだった。

私は、自分が人と違う事について、幼い頃から薄々感付いていた。
人に喜んでもらうのは好きだったし、貶されれば悔しかった。
それは一緒だったのだが、他の子が言う内容と、私の言う内容は少し違っていたのだ。

極端に例えるなら
「Aは暴力をふるったので、Bがかわいそう」と言う意見が多数だとしたら、私は
「Bは暴力され痛かったかもしれないが、Aが暴力をふるった理由が、Bにあるのだとしたら、Aだけが非難されかわいそう」
というような具合である。
要するに、最も標的にされやすい子供。そんな自分がM性なのかどうか知りたかった。

グレッグ氏が掲示板に書き込みをして少し後の午後の事。
同氏が初めて私に話しかけてきた。私があんなにオドオドしたのは、恐らく初めてだ。
言葉で迷い、いつもなら一分と掛けずに書けるものが、恐らく十分程度は書けなかった。
私は緊張で胸が張り裂けそうになりながら、慎重に言葉を選ぶ。

(うーん、何て書けばいいんだろ…、これ、間違ってないよね…?)

自問自答を繰り返し、漸く書いた内容は、とてもとても短い文章。
後から読めば「こんな文章に十分も掛けたとは到底思えない」程に幼稚な内容だ。
別に可愛くしたかった訳では無かったし、良く見せたい訳でもない。
それよりも、グレッグ氏に逢ってみたいと思っただけだった。

自己紹介らしきものを簡単にし、後はメールで執り行う。

『掲示板への書き込みに後押しされ、いきなりメールを送る無礼をお許し下さい。
興味を抱き、つい何度もお邪魔してしまいました。
もし宜しければ、お返事を頂けませんか?
折り入って、お話ししたい事がございます…。』

最初のメールはそんな感じで送った。
どう思われたのか、非常に気になったが、そのまま眠ってしまう。

明け方の3時5分にメールが入る。

メールが来る予感がしていたと言う事、
話したい事は何だろうという疑問の声、
メール転送の件。

三つの内容が盛り込まれていて、それでいて簡潔な文に私は驚いた。
すぐにメールを返す。
Mになれるのか、否か知りたかった。だから私は、ちょっと難しく言った。

『さすがですね…。
転送の件了解です。
折り入ってのお話ですが、単刀直入に…。
完Mにしてください。』

完全なMなど何処にもいない。
人間には心にはいくつも脆いものがあるが、強い部分も持ち合わせるもの。
それが自信につながるのだから。

そんなこんなで暫くすると、返事が返ってくる。
手に汗を握りつつメールを開いた。

「礼儀をわきまえていて、おしとやかな女性と言う印象から一転した大胆な言葉」
一行目を見て、汗を握った手から、今度は汗が滴り落ちる。

「。。。。好きだな、そのギャップ。」
…ホッとした。と言うか、素直に嬉しかった。
その後に続く言葉で、私は頬が赤らむのを隠せなかった。
そんなメールのやり取りを何回か交わす。

次の日私は携帯を持って出かけていたが、途中で携帯を無くしてしまった。
たまたまその数時間前、グレッグ氏に逢いたいとメールを入れていたのだが…。
正直、いつ家に帰りついたか解らない。
夢から目覚めると、最後の送信メールから四日程が経っていた。
申し訳ない事をしたと反省し、PCから連絡をする。

グレッグ氏は残念がったが、心配し、また別の日に逢おうと言ってくれた。
そして、この調教を受けた日に初めて逢った、という訳だ。
11/06/22 20:10 (3dFOPvn3)
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