なんとか起き上がる力を回復して、、、
ベッドの上で身を起こし、携帯電話をパカッと開くとPM7:00丁度だった。

「ホテル代は、明日の分まで支払ってあるから、ゆっくりしてっても大丈夫
よ。
じゃ、さよなら、今日は楽しませてもらったわ。ありがとね。」

確かそんな事言ってたな。なら明日まで泊まるか？
とりあえずシャワーを浴びて、軽く汗を流して、、、
それから、、、衣服を身にまとい階下に下りた。
脱力感がぬぐえないでいる。

「あれ？ここは？一体どこなんだ？」

異国のリゾートホテル？俺は我が目を疑った。
日本人の姿が、、、まったく見当たらない。
ホテルの敷地内のプールサイドのバーで軽くビールを飲んだ。
当たりを見回しても日本人の姿などまるで見当たらない。

「何がどうなっている？」

不安になった俺は、ホテルの敷地の外まで歩いて見た。
大きな通りへ出て道路標識を探して愕然とした。
英語でも日本語でも読めない標識が立っている、、、。
ワケがわからなくて、、とりあえず明日までいられるらしいホテルの部屋に
戻った。

不安をかきけしたくて酒棚に置かれてる酒を飲んだ。
色々用意されてる酒の中で、バーボンを選んだ。
若い頃に好んで飲んだジンビームを、、、。

「外国にいるのか？パスポートもないのに？」

と、、そこへドアをノックする音が聞こえて、開けると、、、
あの美女が現れた。

「律儀に約束を守ろうと思ったの？逃げても良かったのに？」
「いや、、その前にここはどこなんだ？逃げるも何も、、どこへいけばいい
のか？」
「ふふふっ、、、ま、いいじゃない、、どうせこんな時間じゃどこにもいけ
ないわ。
続きを始めましょ？今度は、、、貴方のやりたいようにやらせてあげる。」

女は、衣服を脱いだ。
この女は誰？何者なんだ？さっきと違う服を着てたが、、、
家が近くにあるって事か？それとも、、、
ダメだ。ワケがわからない。
気がつくと脱がされたのか？脱いだのか？自分でもわからない内に
裸でその女性と抱き合っている。

「とりあえず、、、聞かせてくれ。君は誰なんだ？」

女は笑った。

「私？クリスチーナよ？」

「ここはどこなんだ？」

口を口で塞がれて、、、先ほどの悪夢を思い出し、、、
このまま屈服してしまいそうな予感に背筋を凍らせた。
だが、、、そのキスがなんとも甘美で、、、
ずっとこのままでもいいかな？そんな風に思ったりしてしまうんだ。

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