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境界線

カテゴリ: 官能小説の館    掲示板名:痴漢 官能小説   
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1: 境界線
投稿者: ふう
茹だるような灼熱の季節が過ぎ去り、朝晩はすっかり涼しくなった。季節の変わり目は毎年のこととはいえ、着ていく服装に悩まされる。

そうはいっても大富豪の奥様のように衣装部屋を持ち、有り余る衣類からその日の気分で着ていく服を選べるほどの身分ではない。どこにでも居る一庶民の主婦である以上、持ち合わせの中から可も不可もなく合わせるのが常である。

まだ早秋とあってアウターは軽いもので済むはずで、サマーニットのカーディガンを手に取った。
スカートは薄手で明るい色、トップスもシンプルな白のブラウス。

静香は今年43歳になる。子供は大学生となって子育ても一段落したことからパート勤めをはじめていた。学費の足しにもしたいし、家庭の中から外の空気に触れたいという願望を満たしたい気持ちもあったのだ。

静香は独身時代にデパートの婦人服売り場の販売員をしており、結婚して家庭に入っていた。当時の上司は販売成績の良かった静香の職場復帰を喜び、二つ返事で了承してくれた。あれから3ヶ月あまりが過ぎ、やっと現役当時の感覚が蘇ってきたところである。

静香の接客対応は押し付けがましくもなく、観察眼と気遣いのある動きは自然とリピーターを呼んで、たちまち固定客の心を掴んでしまった。

………お帰り。待ってたわ、さすがね……

と、上司は満足げに静香を褒め称えてくれた。
自分よりもずっと歳下の先輩も静香を慕い、静香は惜しげもなく仕事のやり方を伝授したものである。痒いところに手が届くというのか、性格も違う彼女たち個人個人に合わせた伝え方は、如実に彼女たちの成績に表れていくのだからやり甲斐があった。

ただ通勤に1時間前後も時間を費やすのだけが、難点だった。独身時代はこれが当たり前だったのに、すっかり鈍ってしまったようだった。




自宅アパートの部屋で、棚に並べられた数多くのDVDを眺める男がいた。パッケージは卑猥なものであり、もう数え切れないほど目にしてきたので手に取っただけで、脳内に内容が蘇る。つまりは飽きてしまっていた。

この沢山のコレクションにこれまでに幾らを注ぎ込んできたのか、我ながら溜息が出てしまう。
まだ20代だというのにどの作品も歳上だの人妻だのと、同世代や歳下には興味が沸かなかった。

それというのも学生時代に先輩に連れられて行ったスナックが、そもそもの原因だった。
そこのママになぜか気に入られ、40前後といった感じの綺麗なママに誘惑されてしまったのだ。

当時まだ22歳だった小木研二は、容赦なくおばさんに分類していた年代のママに魅了されていくことになる。
手入れの行き届いた肌は十分に艶かしく、凹むべきところは凹み、出るべきところはしっかりあるメリハリのある身体。生まれたてのように毛が無いほうが望ましいと思っていたのに、密林のように密度の恋陰毛。この世のものとは思えない妖艶さとの落差。

性技と複雑さと滑らかさが混同した中の温もり、それらを総動員した大人の女の虜になってさしまったのだ。今思えばママは恋多き女だったのだろう。男好きで自由に楽しめる好みの若い男を探し求め、自分がターゲットに選ばれたのだ。

身体中を愛撫され、オーラルセックスまでが前菜になる。たっぷりと可愛がられて、まずは放出させたエキスを飲みたがる。それが済むと硬さを失わないモノに自ら跨り、飲み込んでいく。

上からじいぃ〜っと見詰められながら下から這い上がる快感に悶え、ママ自身は恍惚とした表情で腰だけが意識を切り離されたた次元の違う生き物のように、淡々と躍動をさせていく。

何をどうすだとか頭で考えるのではなく、感じるままに本能から動くというようなセックス。はっきり言ってしまえば研二はママの体の良い性の捌け口であり、玩具にされていたのだ。

若い研二には抗う理由もなく、拒否などできるわけもない。果てても果てても復活する若い研二はまるで底なし沼のような、美熟女の欲望の官能の世界に付き合わされた。

見たこともない小指の爪ほどもあるクリトリスを口に含んだ感動、獣のような咆哮を上げて何度も果てる美しきママを、いやママに抱かれ続けた日々が今日の自分を作り上げた、そう結論づけてても過言ではない。

ママとの関係は数年に及び、その後に店を畳んであの人は姿を消してしまった。何語あったのかは知る由もないけれど、いきなりだったのだ。
あれから人妻を売りとする風俗、派遣型も利用してみたものの満足することはできなかった。

そんなものに散財するなら作り物だと分かってはいても映像の世界でいいと、妄想に浸ってきた。
けれども虚しさが募り、もう限界だった。
そんなときに気付いたのだ、日常にはそれらしき女性が溢れていることに。
そして研二はある日、バスの中で一人の女性に惹かれてしまった。

その人はママを爽やかにしたような印象をして、勤め人なのか毎朝同じ時間に乗車してくる。
自分と同じ駅で電車に乗り、通勤をしているようだった。年齢的には恐らくママとそう変わらないように見え、身体つきも申し分はない。

いつまでも我慢など、できるはずはなかった。
研二はそっと背後まで近づき、下半身にアプローチを仕掛けた。相手は不穏な雰囲気に気づき、しきりに背後を気にする仕草を見せる。居心地が悪そうに不快さを顔に出し、お尻に触れた手を払われた。

吊り革を掴んでいる彼女は当然片手でしか対処はできず、その手を掴むとびっくりしたように引っ込めてしまった。声を上げようと思えばできただろうに、いざその場に立つと踏ん切りがつかないとでも言うように沈黙してしまう。

研二は膝下丈のスカートを持ち上げて中へと手を忍び込ませ、ストッキングを身に着けさせないこの季節に感謝した。お尻から横に這わせた手を前に回し、太腿を閉じるそこへ指を埋没させていく。

彼女の目の前には座席に座る乗客がおり、緊張と焦燥を感じているのだろう。太腿に力が入り、指の侵入を必死に拒もうとしてくる。座席に座る乗客というものは吊り革を掴んで立つ人と距離が近く、自分は座ることができていると無意識下での負い目がある。だから余程のことがなければ自分の前に立つ人の顔を、露骨に見ることはない。

いい歳をして痴漢の被害に遭っている事実。助けを呼びたいけれど羞恥心が勝り、また声を上げるタイミングを逃した静香は苦悩の最中にいた。
痴漢の手を拒もうと太腿でブロックをしているものの、指の侵入までは難しい。

狭き門を突破した指がその先へと潜り込み、いま正に触れてほしくない箇所を丹念に刺激してきていた。朝のこの忙しい通勤の最中に、なにを考えているのか理解しがたい。

吊り革を握る手に、力が加わっていく。汗が滲んで滑りそうになり、何度も握り直さなければならない。
その理由は静香自身が、一番分かっていた。



二重底になった下着のクロッチの長さは短くされたタイプらしく、縫い目との境が割れ目の途中までしかないことが手触りから分かる。
その縫い目ぎりぎりのところに豆のような突起物を感じ、生地を挟んだ指の腹に主張を告げてくる。

朝から起こされて立腹するように硬くなり、彼女の太腿が頑なに閉じられる。研二はは構わず指先でこねくり回し、腰が引けてこちらの下半身にお尻を押し付けるようになったことを楽しんだ。

すかさず下着の中へ手を忍ばせ、陰毛の濃さに喜びながら下へと進ませる。柔らかい秘裂はすでに滑りがよくなって、容易に指の侵入を助けてくれた。

秘裂の中を上下させる光景は、さながら唇で指を咥えているかのように見えるに違いない。
薄々は分かっていたけれど、この人も大粒なモノを持っている。この出会いを喜び、小躍りしたくなる。

指の腹で包皮を動かしながら大粒な蕾を擦り、軽く叩くようにするとひたひたと小さな水音を奏でる。そのたびに彼女の太腿はブルブルと震え、肩も小刻みに震えさせる。

そんなことを30分ほども楽しみ、終点の駅前で彼女は下車していった。

これが彼女との始まりだった。
 
2026/10/12 17:29:50(.YswqgEy)
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