紗絵・痴漢に揺れる心

紗絵、34歳。夫の優しさと、5歳になる息子の笑顔が彼女の毎日の幸せだった。夫の誠実な愛に何一つ不満はなく、浮気なんて考えたこともなかった。朝、息子を保育園に送り、電車に乗ってパート先に向かういつものルート。紗絵の生活は穏やかで、予測可能なリズムに満ちていた。

その日の朝、電車はいつもより混み合っていた。紗絵はつり革に掴まり、窓の外をぼんやり眺めていた。スーツの裾が揺れるサラリーマン、スマホをスクロールする若者。いつもと同じ風景。だが、ふと背後に感じる気配に、彼女の身体が小さく反応した。誰かが、すぐ後ろに立っている。少し近い。少し、異様に近い。

最初は気のせいだと思った。混雑した電車ではよくあることだ。だが、次の瞬間、背中に何か硬いものが押し当てられた。驚きで息を呑む。振り返ろうとしたその時、誰かの手が彼女の胸元に触れた。柔らかなブラウス越しに、ゆっくり、だが確実に、乳房を包むように揉みしだく感触。紗絵の心臓が跳ねた。

「やめて…！」と叫びたかった。でも、声が出ない。恐怖と羞恥が喉を締め付ける。彼女の身体は硬直し、ただその場に立ち尽くすことしかできなかった。男の手は大胆に動き、ブラウスを押し上げるようにして、彼女の肌に迫る。まるで所有物のように、じっくりとその形を確かめるかのように。

そして、さらなる侵入。スカートの下に滑り込んだ手が、パンティーの縁をなぞる。紗絵の頭は真っ白になった。指が布の食い込んだ部分に埋まり、敏感な場所を巧みに探り当てた瞬間、彼女は思わず小さく声を漏らしてしまった。男の指は、まるで彼女の身体を知り尽くしているかのように動く。ゆっくり、だが執拗に。紗絵の身体は、彼女の意思とは裏腹に反応し始めていた。

お尻に押し当てられた男の硬い感触。その太さ、熱。紗絵の心は拒絶しながらも、身体は未知の感覚に震えた。夫との愛は優しく、温かかった。だが、これは違う。荒々しく、危険で、圧倒的な快感が彼女を襲う。男の指がさらに深く滑り込み、彼女の秘部が濡れていることに気づいた時、紗絵は自分の身体が裏切ったような感覚に苛まれた。

「こんなの…知らない…」心の中で呟く。夫以外の手で感じるなんて、想像したこともなかった。男の動きは止まらず、彼女を追い詰めるように快感を刻み込む。紗絵の膝は震え、つり革を握る手に力がこもる。頭では拒みながら、身体は抗えない波に飲み込まれていく。

電車が駅に滑り込み、扉が開く音で我に返った。男の手が離れ、気配が消える。紗絵は振り返る勇気もなく、ただ震える身体を抱えてホームに降りた。胸に残る熱、身体に刻まれた感覚。夫への愛は変わらないのに、知ってしまった快感が、彼女の心に小さな影を落としていた。


紗絵・痴漢が忘れられない

あの日以来、紗絵の心は乱れていた。電車での出来事。見ず知らずの男の手がもたらした、拒絶すべきなのに抗えない快感。夫との穏やかな夜、息子の無垢な笑顔に囲まれながらも、彼女の頭の片隅にはあの瞬間がこびりついていた。身体が反応してしまったことへの羞恥。知らなかった自分に出会ってしまった動揺。

「なぜ、あんなに…」鏡の前で呟く。夫の優しいキスにさえ、どこか物足りなさを感じてしまう自分が怖かった。それでも、毎朝、紗絵は息子を保育園に送り、いつもの電車に乗る。だが、今は違う。あの男を探している自分に気づくのだ。混み合う車内で、背後に立つ誰かの気配に敏感になり、胸が高鳴る。見つけてどうするつもりなのか、彼女自身にも答えはなかった。ただ、身体が求める何かを、心が否定しきれなかった。

数日が過ぎたある朝、電車はいつも通り混雑していた。紗絵はつり革を握り、窓の外に目をやるふりをしながら、周囲の気配を探っていた。すると、背後にあの感覚が戻ってきた。熱い息遣い。硬い感触が、彼女のお尻に押し当てられる。あの男だ。確信した瞬間、恐怖と期待が交錯し、紗絵の身体は凍りついた。

「やめて…」と心では叫んでいたが。男の手が、まるで時間を巻き戻すように、彼女の胸に触れた。ブラウス越しに、柔らかく、だが執拗に乳房を揉みしだく。指がブラの縁をなぞり、敏感な乳首を見つけ出す。摘ままれた瞬間、鋭い快感が紗絵の背筋を走った。「んっ…」小さく漏れた声に、彼女は慌てて唇を噛む。だが、男は容赦ない。もう一方の手がスカートの下に滑り込み、パンティーの縁をなぞる。まるで彼女の反応を楽しむように、ゆっくりと、確実に。

男の指が布を押し退け、熱く濡れた秘部に触れた瞬間、紗絵の身体は電流が走ったように震えた。「こんなの…だめなのに…」心で繰り返す言葉は、身体の反応に掻き消される。男の指は巧みに動き、彼女の最も敏感な部分を探り当てる撫でる。そして、ついに、その指が秘部の中へと滑り込んだ。ゆっくり、だが深く。紗絵の膝が震え、つり革を握る手に力がこもる。声が出そうになるのを必死で抑えるが、身体は正直だった。濡れた内側を弄られるたび、こみ上げる快感に頭がクラクラした。

「どうして…こんなに…」紗絵の心は混乱していた。夫への愛は揺るがないはずなのに、知らなかった自分が目覚めていく。男の指がさらに深く動き、彼女の身体を波のように揺さぶる。めまいがするほどの喜びが、彼女を飲み込んでいく。拒む理性と、求める本能がせめぎ合う中、紗絵はただその感覚に流されるしかなかった。

電車が駅に着き、扉が開く。男の気配が再び消える。紗絵はよろめきながらホームに降り、震える手で髪をかき上げた。身体に残る熱と、濡れた感触。彼女は知っていた。この感覚を忘れることは、もうできないのだ。そして、どこかでまたあの男を探してしまう自分を、止められないのかもしれない。


紗絵・痴漢を求めて

あの日以来、紗絵の毎日は奇妙な空白に包まれていた。電車に乗るたび、背後にあの男の気配を探してしまう。混雑した車内で、誰かの視線やわずかな接触に過敏に反応する。だが、何もない。男は現れず、紗絵の身体に刻まれた熱は、まるで幻だったかのように静かに沈んでいく。期待と失望が交錯する中、彼女の心は物足りなさに苛まれていた。

夜、夫が寝息を立てる隣で、紗絵は静かに目を閉じる。あの男の手の感触が、鮮明に蘇る。胸を揉みしだく力強い指。スカートの下で秘部を探り当てた、巧妙で執拗な動き。思い出すだけで、身体が熱くなる。夫に気づかれないよう、そっと手を下ろし、自分を慰める。男の指を想像しながら、紗絵は自分の欲望に驚いていた。こんな自分、知らなかった。

「あぁ…あの男に、犯されてみたい」心の奥で囁く大胆な思いに、彼女はドキリとする。夫への愛は変わらないはずなのに、この衝動は抑えられない。昼間の穏やかな主婦の顔と、夜の秘密の自分が、まるで別人のようにせめぎ合う。電車での出来事が、彼女の心に深い溝を刻んでいた。

何週間か過ぎ、紗絵は半ば諦めかけていた。あの男はもう現れないのかもしれない。物足りなさが日常に溶け込み、彼女はいつものリズムに戻ろうとしていた。そんなある朝、いつも通り混雑した電車に乗った。つり革を握り、ぼんやりと窓の外を眺める。いつもの朝、いつもの風景。だが、突然、背後にあの気配が戻ってきた。

心臓が跳ねる。振り返る勇気はない。だが、身体はすでに反応していた。背中に押し当てられる硬い感触。熱い息遣い。そして、ゆっくりと、だが確実に、男の手が彼女の身体に触れた。ブラウス越しに乳房を包み込むように揉み、指が敏感な頂を捉える。紗絵の息が乱れ、膝が震えた。「また…あなたなの…？」心の中で呟くが、声にはならない。

男の手は当たり前のようにスカートの下に滑り込み、パンティーの縁をなぞる。布を押し退け、熱く濡れた秘部に指を這わせた瞬間、紗絵の身体は電流が走り仰け反る。男の指が、ゆっくりと、だが深く、彼女の中へと侵入する。「んっ…！」声を抑えるのに必死だった。車内の喧騒に紛れ、彼女の小さな喘ぎは誰にも聞こえない。だが、男には届いているはずだ。

指は巧みに動き、紗絵の濡れた内側を執拗に探る。快感が波のように押し寄せ、彼女の頭を白く染める。「こんなの…だめ… だめなのに」理性は叫ぶが、身体は正直だった。男の動きに合わせ、彼女の腰がわずかに揺れる。期待していた瞬間が、こんなにも激しく訪れるなんて。紗絵は、めまいがするほどの喜びに飲み込まれていた。

電車が駅に滑り込む。男の手が離れ、気配が消える。ホームに降りた紗絵の髪をかき上げた手は震えている。身体に残る熱。濡れた感触。そして、心の奥で響く衝動。「また…会いたい」そんな自分を認めるのが怖かった。でも、否定できない。紗絵は、知ってしまった欲望と向き合うしかなかった。

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