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自分の中の、もう一人の私
カテゴリ: 官能小説の館    掲示板名:痴漢 官能小説   
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1:自分の中の、もう一人の私
投稿者: (無名)
部屋の中の荷物の大方は片付き、荷解きしたあとのダンボールが壁に寄りかかっている。

食事は近くのコンビニで買ってきたサンドイッチで済ませ、今日は早めに就寝することにした。

ずっと家庭内別居が続いていた元夫とは先日やっと離婚が成立したことにより、春を前にして綾香は職場を去った。

名前も旧姓に戻って心機一転、新居のアパートに引っ越したのだ。

職場を退職した理由は部署こそ違うけれど、元夫も勤務する会社だったから。

子供がいれば違ったのかも知れないけれど、小さかった溝は埋まることなく大きくなり、やがては崩壊することとなった。

新たな職は元同僚の伝ですでに決まって、後は出社を待つのみである。

ただひとつの難点が、通勤時間が伸びてしまうこと。
新たな職場の近くで賃貸物件を探そうものなら、貯えと収入を考えたら家賃が高いのだ。

30分だった通勤時間を15分伸ばすだけで家賃は違ってくるので、そこは妥協するしかない。

明日はライフラインの手続きを済ませ、明後日からは初出社である。

40歳を前にして新人、早川綾香は新しい風を感じて晴々とした気持ちだった。




パンツスーツにしようかとも思ったけれど、堅い印象にならないように無難なスカートを選ぶ。

目鼻立ちがはっきりした綾香は元々メイク映えがするので、出来るだけシンプルになるように心掛け、肩まである黒髪をさらりと流すに留めた。

体型の変わらない綾香はたったこれだけのことなのに、男性の目を引くほどに美しかった。

見た目もこの5〜6年は変化が感じられないくらい変わることがなく、せいぜいが30半ばに差し掛かったくらいにしか見られることがない。

実際に肉体年齢も以前の職場の健康診断で、まだ30歳くらいの若さだと出ている。

こればかりは親から受け継いだ遺伝が影響していると、いつも母に感謝をしていた。

グレーのビシネススーツに身を包み、初日とあって綾香は白いシャツブラウスを選んだ。

今度の新居から最寄り駅は近く、家を出る時間は以前と差ほどの違いはない。

初めての駅から電車に乗り、これまで使っていた以前の最寄り駅に着いたと時、複雑な気分になった。

それも以前の降車していた駅を通り過ぎると、外を流れる車窓の風景と共に流れていった。

それにしても降車していた駅を過ぎた頃から車内の混み具合が酷くなり、今までいかに楽だったのかと綾香は思い知っていた。

あと30分か………。
綾香はいささか憂鬱になる気持ちを抑え、慣れるはずがない満員状態に初日から適応しようと気持ちを新たにする。

そんな綾香は先程からある不快感を覚え、それに耐えていた。

電車の揺れが生じるにつけ、男性の下半身がお尻に当たるのだ。

仕方がないと言えばそうだけれど、不可抗力にしてもどうにかならないものか……。

次第に男性器の形が分かるくらいに硬くなり始めて存在感を増したそれが、綾香のお尻に密着する瞬間が度々訪れる。

こんな状況なのだから男性の生理現象だと頭では理解が出来ても、綾香の内心は穏やかではない。

腰の位置を僅かにずらしても、電車の減速により人混みが一斉に傾くのでまた元に戻ってしまう。

ちょうどお尻の真ん中に収まるようにして離れては密着し、まるで誇示されているようで気持ち悪くて仕方がない………。



新しい職場は初日だけあって、精神的に疲れてしまった。

綾香は早々に就寝し、あっという間に朝を迎えていた。

スーツに腕を通しながら、ふと昨日の朝のことを思い出す。

今日はパンツを履いていくことにした。
電車内が混み合いだした頃、お尻にあの嫌な感触を綾香は覚えていた。

昨日とあまりにも酷似していることから確信犯、それも同一人物に違いないと確信する。

嫌な相手に目をつけられたものだ。
何か対策を考えなければ、そう思った。

次の日もまた次の日もそれは続き、とうとう相手は綾香のお尻に堂々と擦り付けはじめたではないか……。

上下に擦り付けられる気持ち悪さに辟易しながら綾香はそれに耐え、会社に出社した。


………あれ、何かこぼしたの?


同僚となった隣同士の彼女に指摘され、綾香は気付いた。

お尻に染みが付くような心当たりは、ひとつしかない。

そういえば今朝の電車でお尻のところでゴソゴソとされていたことを思い出し、綾香はとてつもなく嫌な気分にさせられた。

このパンツはクリーニングに出さなければならず、色違いのパンツで間に合わせようとも考えたけれど、同じ目に遭わされるかも知れない。

それでもパンツを選ぶべきだったけれど、結果は同じだったに違いない。

次の日、タイトスカートを履いた綾香は痛感させられることになった。



スカートになったことで、やはりエスカレートした。
スカートの裾を持ち上げようとする相手に抵抗して、スカートの前を必死で掴む綾香……。

タイトスカートの裾がお尻を越えることはなかったけれど、相手の手が下から伸びてきた。

その気色悪さに脚を閉じようにも相手の手を挟むことになり、結局は指の蠢きを許す結果となるだけだった。

ショーツの底を短く前後に往復し、ポイントを定めて指先が一点を攻めてくる。

綾香は腰を捩って抗ってみせる。
遠い昔、高校生だった頃は痴漢に泣かされたものだった。

もう小娘ではないのだ。
いくらでも抵抗は出来る。

気持ちだけはあるけれど、あまりの執拗さに恐怖心が頭をもたげる……。

怯む綾香の性器の溝に沿って指は動き、恐らくはここだろうと指先が攻めるポイントが奇しくも当たっていた……。

それは内腿に挟まれた手に力が込められたことで、相手に伝わってしまった。

一瞬だけ嫌な感覚を覚え、次の瞬間にパンスト越しだった指先がショーツに直接触れていることを知る……。

そう簡単に破られるものではないが、切っ掛けさえあれば簡単に伝線する。

それでも破られるなんて………。

焦る綾香に関係なく指先はショーツを溝に食い込ませ、ポイントを攻めてくる。

小刻みに動かしたり小さな円を描くようにしたりして、着実に綾香を追い詰める……。

強すぎることなく、そうかといって的をずらすこともない。

布地が二重になった厚みでも硬くなった存在が伝わり、湿り気を帯びたそこがくちゅくちゅと音を立てはじめるまでに濡れていた。

唇を噛んで屈辱に染まる頭が熱くなり、肩越しに後を振り返ろうとするけれど近すぎて相手の顔が見えない。

あっ………。
綾香がそう思ったときには穴の空いたパンストに手首が捩じ込まれ、いよいよ脚が閉じられなくなった。

そればかりかショーツがずらされて、直に指先が敏感なところに触れていたのだ。

前傾になる上半身、弄ばれる刺激に俯いた綾香の口から不規則な息が吐き出されていく。

愛液が潤滑油となって包皮が優しく震わされ、女の本能が呼び起こされてしまった……。

少なくとも3年は性的なことから遠ざかっていたのだから、この重厚な甘さから逃れるなんて綾香には酷なこと。

前に回された腕に満足に抵抗できないまま下への進入を許し、挿入された2本の指が活動を開始する。

お腹側にあるGスポットを立て続けに刺激され、抜き差しする相手の指に綾香の膝の力が抜けようとする。

それを前に回された相手の左腕に支えられて、右手の2本の指は第2関節まで中に入っては出てを繰り返している。

そんな時、無情にも次の停車駅のアナウンスが流れ、綾香は夢から強制的に覚醒させられた。

痴漢は綾香から指を抜き、スカートを下げてやった。

ホームに滑り込んだ電車のドアが開き、吐き出される人の群れに混じって綾香も外に出る。

ふらつきそうになる足をどうにか前に踏み出しながら進み行く綾香は、憤りを覚えた。

それはこの年齢で痴漢を許したことか、女のプライドを踏みにじられたことか、途中で中断されて体を不完全燃焼にされたことなのか……。

恐らくは、その全て………。


綾香の瞳に怪しい炎が灯り、身体の芯が燻っているのを否応なく自覚させられていた………。







 
2025/02/26 03:29:58(sox5L6AW)
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