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暑い、微かに現実に引き戻された意識の中でそう呟く。薄らと目を開けると、ぼやけた視界が見慣れた天井で一杯になった。枕元では午前9時にセットされた目覚まし時計がいつものように轟音で震えていた。やっとの思いで目覚ましに手を伸ばして音を止め、けだるい体をベッドの上に起こし、1人で暮らすには少し広すぎる部屋を見回した。 こんなはずではなかったのに。この3ヶ月、何度そう思っただろう。彼女は今頃もしかしたら自分と同じようにベッド上で寝起きのくしゃくしゃの髪を掻き上げているかもしれない。考えたくないのは、今彼女の隣にいるのは自分の知らない誰かだと言うこと。
考えたく無いと思っている事は忘れられない。 3ヶ月前にこの部屋を出て行った彼女の背中を今も忘れられない。愛した者との涙も無い別れは1番悲しいものだ。 2人で暮らすために借りたこの部屋の広さも今はただ虚しいだけ。 そんな事を考えながら僕は少しくたびれたスーツに袖を通して仕事に出かけた。 入社3年目、それなりに給料はもらっていたが、それなりほどにもやりがいは感じていなかった。とりあえず過ぎる日々、漫然と日を消していくカレンダー、ここ3ヶ月は特にその思いが強くなっていた。今日も満員電車のドアに押し付けられて家路を辿る、帰りに買う2本の缶ビールが唯一の楽しみだった。 今日もコンビニでビールを買って帰る、見慣れた道を歩いて。 マンションの階段を上り、自室の前まで来た時、僕の視界が見慣れない物を捉えた。 それは1人の少女だった。僕の部屋の隣、203号室のドアの前に座りこんでいる。見慣れない制服、この辺の学校じゃないようだ。真っ直ぐな黒髪に隠れて横顔は見えなかったが、少し短めのタータンチェックのスカートから伸びるしなやかな白い足は男ならどんな奴でも目を惹かれるだろう。その綺麗な足を抱え込んで、少女はドアの前で俯いて座りこんでいた。 自室の前まで歩いて行きドアの鍵を開ける、その音で少女がこちらに顔を向けた。 長い黒髪、黒目がちな目、悲しい目、細い顎に白い肌、僕を見つめる幼い目を、僕もじっと見つめ返していた。 「こんばんは。」 小さな唇が微かに動いた。 「こんばんは」 僕の笑顔は不自然だったかもしれない。 2人が初めて交わした言葉はそれだけだった。にもかかわらず、自室に入った僕の心臓は早鐘を打っていた。 スーツを脱ぎ捨てて、シャワーを浴びている間、僕の頭の中は彼女の事で一杯だった。 なんであんな所で座りこんでいるのか?この部屋に引っ越して来て以来初めて見る少女、隣に住んでいるのではなさそうだし、制服もこの辺のものではなかった。そしてあの目。 風呂から上がってビールが一本空になっても僕の頭からは少女は出ていかなかった。 僕の思考を突然断ち切ったのは呼び鈴の音だった。 まさかな、そう思いながらドアの開けた僕の前には少なからず期待していた姿があった。少女はやはり俯きぎみで僕の前に立っていた。 「あの・・・行く所がなくて、迷惑だと思うし、無理なら大丈夫なんですけど・・・」 「入りなよ。」 僕の口からは待っていたかのように言葉が出た。 彼女は少し困惑した目で僕を見上げた。 「え?」 「大丈夫だよ。俺1人だし、行く所無いんでしょ?」「はい、あの・・・ありがとうございます。」 少女が言い終わるのを待って僕は一歩下がって少女を迎え入れた。 彼女は静かに僕の生活に入って来た。 あらためて明るい所で見る少女に僕の理性は勝てるだろうか。制服の夏服から伸びる真っ直ぐな白い手足 白いブラウスからは、淡い水色のブラジャーが少し透けていた。 僕の部屋に座った彼女からはシャンプーの匂いだろうか、コロンの匂いだろうか、とにかく切ないくらい微かに甘い匂いが漂ってくる。 「綾瀬莉奈です。」 最初に口を開いたのは少女だった。 「水島優貴だよ。綾瀬さんはいくつ?」 「16です。」 「どうしてあんな所に座りこんでたの?ここら辺じゃ見かけない制服だし、ここに住んでるわけじゃないよね?」 僕は早くも一番気になる事を聞いた。 「隣は母の家です。」 莉奈は少し間をおいてからそう言った。 「今は父と暮らしてて、今日母には連絡せずに来ちゃたんですけど、だれもいなくて、それで母が帰ってくるの待ってようと思ったんですけど、帰って来ないから、電話もつながらないし、行くとこないし、家には帰りたくなかったし、本当にごめんなさい。」 莉奈の瞳は少し潤んでいた。 「そっか。どうして家に帰りたくなかったの?」 「それは・・・」 莉奈は言葉につまった。 「言いたくないなら大丈夫だよ。」 沈黙が苦しくて僕はそう言った。 「ありがとうございます。あの・・・お風呂借りてもいいですか?」初めて会った男の家で、結構神経が太いのかな。そんな事を思いながら僕は莉奈を風呂場まで案内すると、着替えとタオルを渡して風呂場のドアを閉めた。再びビールの缶をあけた僕の頭の中にシャワーの音が響きわたり、壁を隔てた所にある少女の体を想像していた。 ブカブカのジャージとティーシャツで風呂場から戻ってきた莉奈に僕はインスタントラーメンを作ってあげた。残念ながら家にはそんな物しかなかったが、莉奈は「いただきます。」そう言ったきり一言も口にせずに一気にスープまで飲み干した。 空腹が満たされた莉奈はさっきより少し落ちついたようだった。 そして、少しずつ口数が増えていた。 「本当は怖かったんですよ、だっていきなり知らない男の人の家に行くなんて普通考えませんよね?」 「まぁね、俺もビックリしたよ。」 「でも、ずっとドアの前に座ってて、この辺の事なにもわからないし、お金もないし、お腹は減ってるし、もうどうしようもなくて、でも優貴さんでよかったです。本当にありがとうございます。あの・・・もしお母さんが帰って来なかったら今日一晩ここにいてもいいですか?」 莉奈は少し不安そうに聞いた。 「もう泊まる気だったでしょ、俺は大丈夫だよ。でもベッド1つしかないけどそれでも大丈夫なら。」 何を期待しているのか、あり得ないと思いながらも僕はそう言った。 「それは・・・大丈夫ですよ。」 莉奈がどういう意味にとったのかわからなかったが、久しぶりに1人ではない事と、一緒にいるのがこんな美少女であることに僕の心は踊っていた。 それから僕らはお互いの事や莉奈の学校の事、僕の仕事の事や、莉奈の両親の事など、いろんな話しをした。ふと時計を見ると、午前1時を指していた。もう寝ないと。 「明日学校は?」 僕はあたりまえのように莉奈に聞いた。 「明日から夏休みですよ。」 少し面白そうに、莉奈が答えた。 そうか、すっかり忘れていた。学生には夏休みなんてものがあるんだよな。 もうしばらくそんな物とは疎遠だったので、僕はすっかりわすれていた。 「俺は仕事だからもう寝ないと。」 そう言ってベットに入った僕の横に、あたり前のように莉奈は体を滑りこませた。莉奈の髪から漂う香りがより一層ぼくの鼻腔を刺激して、理性の壁を今にも叩き怖そうとしていた。 眠れない。どのくらい時間がたったのだろうか、背中合わせの2人は微動だにせず、ベットに入った時の形のままだった。隣からは莉奈の寝息が聞こえるような気もする。 沈黙には時計の針が進むのを妨げる魔力があるかのように、そこにはゆっくりとした時の流れがあった。 沈黙を破ったのはまたしても莉奈の唇だった。 「何もしないんですね。」僕は耳を疑った。莉奈の言葉が何を意味しているのか完全には理解できなかったが、気が付くと、僕の体は莉奈の方を向き、細い体を後ろから抱きしめていた。莉奈の肩が微かに震えていた。 意を決したようにこちらを向いた莉奈の瞳は濡れていた。 戸惑っている僕をよそに莉奈の唇は僕の唇に触れ、理性の最後の壁をいとも簡単に壊してしまった。 最初は優しく、段々激しく、そして長く、2人のキスはお互いの唾液を交換するかのように、激しくなっていた。互いの舌が絡まりあい、唇の端からはため息がもれていた。 僕はそっと震える手で莉奈の胸に触れた。一瞬、莉奈の体が強ばったが、すぐに力が抜け、僕の手は柔らかい膨らみを優しく包みこんでいた。優しくゆっくり揉み、指で乳首の位置を探った。少し固くなった乳首を指が探し当てた瞬間 「んっ」 と押し殺したような声が莉奈の口からもれた。 ティーシャツの上から段々激しく乳首を擦る、莉奈の途切れ途切れの声の間隔がだんだん短くなる。僕の右手はシャツの中に侵入し、ついに直に胸に触れた。柔らかい。そして見たい。この目でこの少女の全てを見たい、欲望はもう歯止めが聞かなくなっていた。 胸においていた右手をそっと下にのばす。ジャージのざらざらした感触の向こうに少女の太ももの感触があった。そっと太ももの間に手を入れると、力が抜け、静かに足が開いた。しばらくジャージの上から太ももを撫でていた右手はついに莉奈の秘部にたどりついた。服の上からでも、そのぬくもりが伝わる。僕の右手はそこをゆっくり撫で上げた。 「あっ」 もう声は押し殺す事が難しくなっていた。 そのままジャージの中に手を滑りこませると、莉奈を隠す最後の一枚の滑らかな感触が指先を伝わってきた。布を一枚隔てていても、うっすらと湿っていることがわかる。割れ目にそって指を上下させると、そこから徐々に溢れ出す蜜が布越しに指先をぬらした。 ぼくはもう自分を押さえる事が出来ずに、両手で莉奈の下着までを一気に脱がした。莉奈は無言で少し腰を浮かせた。 覆い隠していた布が取りのぞかれると、僕はしばらく莉奈の下半身に視線を落としていた。しなやかなで滑らかな曲線を描く腰のライン、そこから伸びる太もも、少し粟だった肌は汗ばんでいた。そしてその中心には今から僕に侵される場所が申し訳程度の陰毛に隠され、その時を待っていた。静かに太ももを開き、その間に顔を滑りこませると、莉奈の秘部は潤いを湛え、カーテンから差し込む月明かりを、さらに淫妖な光変えて反射していた。僕は恐る恐る手を伸ばし、触れた。 莉奈が「ふーー」と長い息を吐いた。僕の指先はなぞるようにそこをこすり、奥から湧き出る蜜をすくいとっていた。段々激しく指を動かし、探しあてた突起物を中心に擦りあげる、今や莉奈の声は間断なく部屋に響いていた。 不意に指を離すと、莉奈の息が落ち付くのを待たずに、僕の唇が莉奈の淫唇を捉えた。酸っぱい、口内を満たす淫美な液体を味わいながら僕の舌は違う生き物のようにうごめいていた。 莉奈の腰が浮き、声が大きくなる、しばらく舐め続けると莉奈の腰は妖しく上下し、上り詰めようとしていることが明らかだった。僕はよりいっそう舌を激しく動かす。莉奈の手がシーツを握りしめている。一瞬その力が強くなり、腰がビクッビクッと小刻みに震える。莉奈の口からは 「あ~っ!」 と歓喜にも似た声が漏れ 僕の口には莉奈の愛液が溢れ出して広がった。 次の瞬間力の抜けた莉奈の腰がドサッとベットの上に落ちた。2人とも肩で息をしている。 そして僕のものは痛いくらいにイキリ立ち涎をたらしていた。 不意に莉奈の手が優しく僕のものに触れ、包み込んだ。 「お願い・・・」 小さな声で莉奈はそれだけ言った。 僕のものを包み込んだ莉奈の手は優しく太ももの間にそれを導いた。 一瞬、避妊という言葉が頭を掠めたが、 「そのまま・・・」 莉奈の言葉にまたもや理性は力なく崩れさった。 莉奈の手に導かれるまま肉棒は狙いを定めいった。 先が莉奈に触れた瞬間、一瞬ビクッと肉棒がノタウッタ。そのまま僕は穴の位置を確認し、ついに莉奈の体内に侵入して行った。腰に力を入れると、ニュルっとした感触と共に逸物が、莉奈の想像以上に狭くキツい中に、しかし意外にもスムーズに吸い込まれていった。莉奈は眉間に皺を寄せ、小さな声を発し、下の口で肉棒の感触を確かめているようだった。 僕はその想像以上の締め付けと絡み付く感触に既に射精の波が押し寄せるのに耐えていた。 つづく
2009/08/10 18:18:05(RxcGHqTo)
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