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1:看護士だった妻の一度きりの過ち
投稿者:
レイ
1年半ほど前、私の当時41歳だった妻が整形外科の看護士をしていた頃、特別室に長らく入院していた会長と呼ばれていた当時70歳の男と、退院後に不倫関係になった妻の告白である
「明日、退院ですね。退院祝いに誘っていただけるなんて光栄です」 「お前には本当に助けられた。秘密のデートだ、行き先はお楽しみってとこだ」 ――翌夕、車は市街地を抜け、人気のないラブホテル街の一角に停まった。 「こんな場所…お話するだけとはいえ、緊張します」 「大丈夫だ。お前の声をゆっくり聞かせてもらうには最適な場所だと思ってな」 ――薄暗い廊下を抜け、間接照明に照らされた可愛いソファーとベッドの小部屋へと入った。 「まずはバスローブに着替えてリラックスして欲しい。そしてベッドに横になりなさい」 「お話だけの約束でしたよね…?」 「もちろん。ただしデートだからな。ベッドで話は聞こう。その姿勢の方が心の声で通じ合える会話が出来るってもんだぞ」 ――会長がシャワーを浴びた後、躊躇しながらもシャワーを浴びた妻がバスローブ姿でベッドに横たわると、妻の上にバスローブを着た会長が跨がってきて、自分の帯をゆっくりと解いた。布が落ちると、男の背中や胸、腕を覆う刺青が浮かび上がる。 妻(心の声)「まるで生き物のように広がる龍の模様…病院で見ていた時よりこの角度から見上げると威圧感が凄い」 「ゆっくり落ち着きなさい。さあいくらでも聞かせてもらうよ」 「…わかりました…」 ――会長は堂々と、その年齢にはそぐわない全裸の容姿を見せつけるように妻の上に腰を降ろし、妻の頭を抱え顔を近づけると有無を言わせずキスをした。それはキスとは言えない、まるで唇へのクンニのような濃厚なものであった。 「まずは、お前のバスローブも解かせてもらうよ?」 「え…もうこれ以上は…話だけのはずで…」 「安心しなさい。お前の素直なありのままの姿を見たいだけなんだ」 ――妻はバスローブの帯を無言で解かれると、そっと前をはだけさせられ、裸の状態で仰向けに横たわる。 「お前のその一瞬の息遣いまで、俺には全部わかるんだよ。お前の戸惑いも、期待もな」 「会長…そんなふうに言われると、胸が高鳴ります」 「お前の表情が俺の胸を温めてくれる、本当に美しい。この仰向けで恥ずかしがる横顔、目元の柔らかさ、細い首筋、笑顔の色香…俺にとってはすべてが特別だ」 「あなたの言葉に包まれて、私には夫がいますが、罪悪感よりも安心感が勝ってしまいます」 「おお、お前の身体は魅惑的だ…七十歳の俺には眩し過ぎるほど…」 「会長…あなたの優しい言葉が胸に沁みます」 「傷つけるつもりはない。お前のすべてを讃えさせてくれ、たっぷりと…全身隅々をくまなく味わいながらね」 ――静かな時間の中で、二人の言葉は喘ぎ声以上のものとなり、身体の奥深くで繋がった温もりを時間を忘れて交わす二人。歳を取った猛獣は何度も休憩しては妻を貪ることを止めなかった。 「会長、私は今夜限りではなく…本当にこれからも何も失わないでしょうか」 「お前が望む限り何も失わないよ」 ――会長は静かに頷き、沈黙の中で妻の乳房の奥にある鼓動を聞くかの様に顔を埋め、乳首を咥え、片方では乳房を鷲掴みにし、片方では尻を鷲掴みにし、妻を快感の奥深い淵へと沈めていった。 ――夜が深まった後ベッドの縁で、夫とはまるで違う雄々しい営みを教えてくれた会長の腕の中で、妻はその胸にそっと寄り添い、高齢が故の会長に気遣っていた。 「会長…あなたは十分に満足されましたか?」 「…満足だよ。お前がこうして傍にいてくれるだけでもな」 「でも、私はあなたが七十歳であることが気になって…充分に感じていただいたのかなって…」 「年齢なんて、今夜の温もりには関係ない。お前と過ごしたこの夜は、俺の心に深く刻まれたよ」 「会長…私はあなたと過ごして、その温もりで、自分に自信を持てました」 「それは良かったな。俺もお前のイキ顔は、俺の人生で見てきた中でも一番美しかった」 ――しかし、ふいに会長の口元が冷たく引き締まる。 「さて、話は十分だ。帰ろうか」 「えっ…私はもっと…大丈夫です。夫のことは気にしないで…」 「お前の喘ぎ声は十分に聞かせてもらったよ。これ以上はもう望まない」 「えっ…そんな急に…冷めたわけではないですよね?」 「満たされたんだ。君を見送り、またいつもの日常に帰りたい気分なだけだ」 ――妻は戸惑いながら荷物を抱え、静かに部屋を出た。 ――郊外のホテルの駐車場に吹く風が妻のセミロングの髪を揺らす中、少し離れた二人の足音だけが静かに響いていた。 ――車を降りて、待ち合わせた公園で自分の車に乗り換えて数分走ったあと、妻は街灯のほのかな光が差し込む歩道の脇で車を停め、小さなジップポーチをバッグから取り出した。 妻はそっとファスナーを開き、先ほどホテルでゴミ箱から気付かれないように拾い出したテイッシュに包んだコンドームを見つけ出す。 妻(心の声)「……ちゃんと使われたままね、形も無事みたい」 薄いラテックスのゴムを指先でそっとつまみ、裂け目や穴がないか念入りに確かめる。次に、中身の重みを確認しようと軽く握りしめると、ゴムが膨らみ、内部に溜まった温かい液体の存在をはっきりと感じ取った。 妻(心の声)「これは…ちゃんと出されている。やっぱり彼は私の中でイッて満足してくれたんだ。一緒にイッてくれたんだわ!」 ほっと息をつき、安心感とともに胸がじんわりと温かくなった。会長の満足の証を確かめたことで、自分の存在意義がまた一つ深まったような気がした。 妻はテイッシュに包んだゴムを元の袋 に戻し、ポーチのファスナーを閉じると、静かにバッグへ仕舞い込んだ。そして家に帰って、かなり遅くなりバツが悪かったが、寝た振りをした夫の寝顔を確認し、いつものように急患対応で連絡も出来ないまま遅くなったと言い訳をすれば良いと安堵して、シャワーを浴びに浴室に行った。 しかし、待ち構えていた私は、妻が持ち帰った男の精子の入ったゴムを発見し、浴室に向かった。 事実を全て話したと思えたので、私は1度きりの過ちだったと、この不倫を許すことにした。
2025/08/26 10:59:57(EBnXwLGp)
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