僕が25歳の時のこと。　カメラマンになりたくて　アシスタントで修行していた　それだけでは当然食べていけないので　空いた日は日雇いでバイト　倉庫に連れて行かれて　簡単な品出し。

パートナーを組んだのが　絢音さん　27歳　顔はまあまあだが　スタイルが抜群にいい

いつでも　被写体を求めていた私は　練習で撮らせてもらえないか頼んでみた。カバンの中にはいつも
コンパクトなデジイチが入ってる　不思議だけど　スマホで撮らせてといっても駄目な人でも　性能だけなら変わらない　カメラカメラした　こいつだと　撮らせてくれる　魔法の道具。

しょうがないなあ　まあ　いいかな　旦那がね　出張中だからさ　私も暇だったし。
仕事が5時で終わると　彼女の車で　海辺の公園に　最初は硬かった表情も　一時間撮られ続けると　慣れて　良くなってきた。

ああ　すごく綺麗に撮れてるね　これってもらえる？
もちろん　パソコンにつなげばすぐですから。
うん　じゃあさ　お礼にご飯作ってあげるよ　簡単なのだけど　大伍くん痩せてるもんね　大変でしょう。
助かります　ご飯代削ってるんで。

タワマンだった　素敵な部屋　キレイな景色　高性能なノートパソコン。
ああ　ご飯より　夕日がいい感じ　あの　ワンピースとかって　スカート姿がいいけど　ノースリーブのワンピ　ベランダで　お願いします　いいの　いけそう。
うん　わかった　お気に入りのあるから。

ああ　ほら　これなんて　とてもいい　自宅だから　リラックスしてるせいかな　最初の照れてるのもいいけど　別人でしょう。
すごいよね　大伍くんって　また倉庫のバイトって来れそうなの？
わからないっす　朝集まって　行き先ってランダムみたいなんで　でも今日は大収穫です　いただきます。
そっかあ　じゃあ　もう会うこと無いかもだね。
はは　そうですね　旦那さんいらっしゃるから　もし旦那さんが許可くれたら　また撮らせてもらいたいですけど　難しいんです　イメージ良くないんです　カメラマン　
あー　なんとなくわかる。
ですよね　いただきまーす。

ワインをいただく　とても美味しい　俺が飲んでる500円のとはわけが違う。

ねえ　大伍くん　私ってさ　顔はまあまあだけど　スタイルは抜群でしょう。
自分でいいますか　そうですね　スタイルはグラビアできますよ　だけど　ここだけの話し　すごいですから　売れたい子はもちろんですけど　もうかなり売れてる人だって　アシスタントの僕にだって　優しいんです。
へーやっぱりさ　もしも有名なカメラマンになった時のこと考えてるのかな。
どうなんですかね　ｙ

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