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⑤ それは、その一言から始まった
カテゴリ: 官能小説の館    掲示板名:人妻熟女 官能小説   
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1:⑤ それは、その一言から始まった
投稿者: ケン
『屈辱でしたね、ご主人?』
『マンコが3つも有るのに こんなオナホールで逝かされて‥』

俺と由美ちゃんがシャワーから戻ると  一足先に出たノリちゃんが、寺崎さんに 話しかけながら目隠しをとっていた。

『それとも こんな感じが ご趣味なのかしら?』
『幸子さんも 私達のオモチャになってくれるって約束してくれたし、ご主人も ホントは虐められるのが大好きだったりして?』

ご主人は シャワーから戻った俺達とノリちゃんを何度も交互に見ている。

「MM夫婦って事ですか?」

『見てケンちゃん、可愛いでしょご主人、落ちちゃったオモチャから漏れないように ほらっ 足とじて支えてるのよ、可愛いわよね?』

見ると寺崎さんは、萎えたチンポがオナホールの重さを支えられなくなり 抜け落ちたオナホールを 膝を重ねて 合わせた太ももに乗せて 床に落ちない様にと支えている、おそらくは そんなトコなんだろう?
と言うことは それなりの射精感は有った事になるが。

「幸子さん?、旦那さん いつも射精はするの?」

〔いえ〕
〔今日は珍しく〕
〔あそこまで大きくなったのも ホント久しぶりで‥〕
オナホールを拾い 臭いをかいで 幸子さんが答えていた。

『お薬、飲んでるでしょ?』

〔はい、処方してもらって‥〕

〔処方って‥〕
〔それって、まだシたいって言ったって事ですよね?お医者さんに〕
〔ご主人がシたいって言ったのか、幸子さんが まだシたい って言ったのか、それとも妻に浮気されたら堪らなとか言ったのか?、気になるぅ!〕

『由美ちゃん?、そこは深掘りしちゃいけないの!』
『みんな 順番で似たような事になるんだから、ね?』
と由美ちゃんがノリちゃんに 嗜めなられていた。

『そっかぁ、MM夫婦かぁ?』
『今度 幸子さんに オカマ掘ってもらったら?、そしたら今日よりも もっと大っきくなるかも?』
『でも それだとアレか?、幸子さんのマンコに挿入れなくなるのか?、やっぱり幸子さんに由美ちゃんのお父さん 誘惑してもらうしかないわね?』
『構わないでしょ?由美ちゃん』

〔全然!〕
〔父の性癖なんて想像したくないですけど、両刀なら良いですね?、フフ〕

『由美ちゃんのお父さんにカマ掘って貰って、そのまんま幸子さんのマンコに嵌めて‥』
『ワクワク ゾクゾク、でしょ?ご主人?、そうなんでしょ?』
『そだ ケンちゃん挟みは?、そろそろ解放してあげないと ご主人』

「無いよ、持って来なかったもん」

『えぇ!、じゃ ちょっとジッとしててねご主人、火傷するから』
ノリちゃんは そう言って 俺のライターを持った。

「ちょっ、危ないって!」
「親指の背中どうしを合わせれば抜けるバスなんだけど?」
「そんなにキツくしばってもないし、いつでも抜けたハズなんだけどな‥」

寺崎さんは 背中でモジモジさせると 右手が現れた、その右手で左の親指からインシュロックを抜いた。
そして しばらくの間があって
〔失礼して 私もシャワーを‥〕
〔コレ(オナホール)は そのまま捨てても大丈夫なもんでしょうか?〕

『さぁ?』
『コンドームなんて慣れたもんでしょうけど仲井さんも‥、でもオナホールはどうかしらね?、フフ』
『まぁでも 大丈夫じゃないかしら?、ね?幸子さん』

〔えっ?、えぇ、仲井さんには それなりに‥〕

『だ、そうですよ、ご主人』

〔はい〕
〔では失礼して‥〕
〔幸子は?、どうするんだ?〕

『あら、聞こえてなかったのかしら?、耳栓までは してなかったわよね?、幸子さんは このままなのよ、お家に帰るまで ずっと』

シャワーを浴びた俺達とは違い、幸子さんは既に身支度を整えている。
と言うか パンツを履いて ブラトップをつけて その上に浴衣を羽織っている。

少し 遡ろうか。
それは 正常位で 俺が 幸子さんに中だし した直後だった。

『ダメ!、そのまま』
『抜いちゃダメ!、じっとしてて ケンちゃん!』

『由美ちゃん?、ショーツない?その辺に、幸子さんのショーツ、由美ちゃんも探して!』

ノリちゃんに言われて 由美ちゃんも 幸子さんのパンツを探しだした。

〔これ?、ノリちゃん?〕

『そっ、ソレ貸して!』
『ケンちゃん、幸子さんの足あげて、両方!、まんぐり返しみたいに高くあげて、抜いちゃダメよ、あげて!』

俺に そう言って、由美ちゃんからパンツを受け取ったノリちゃんが、俺の方を向いて幸子さんを跨いだ。
そして 幸子さんの足を閉じながら パンツを履かせてゆく。
そのパンツが付け根近くまで来た時
『お尻支えて ケンちゃん』
『もっと 私の方に』 
『こぼれない様によ、あげて、お尻』
俺は言われるままに従った
『いいわ、抜いて!』
俺が幸子さんから抜いた瞬間 あっという間にパンツを履かせた。

『はい、良いわよ幸子さん』
『明日、帰るまで ずっと このショーツ履いてなさい』
『私のヨダレも 由美ちゃんのマンコ汁も ケンちゃんのザーメンも、汁と液も全部閉じ込めて帰るの』
『気付いた人には 二度見されたりするかもね?、恥ずかしいね?、フフフ』
『ほら幸子さん、ケンちゃん お掃除してあげないと、お務めでしょ?、最後まで、ね』 
液と汁とで テカテカになってしまった髪の毛のままで 幸子さんが チンポを咥えた。


そんな やり取りがあって 幸子さん1人がシャワーも許して貰えず 身体中 汁まみれのまま パンツとブラトップで閉じ込められている。
きっと今頃は 俺の精液が そのパンツに垂れてしまって来てるだろう。
2023/09/30 11:47:03(hM393lRZ)
2
投稿者: ケン
〔‥ねがいです〕
〔せめて ‥の ‥から〕

昭和の旅館にはお決まりの 障子で仕切られた窓際、藤で出来た椅子とテーブルの三点セット。
目を覚ますと その辺りから 声が聞こえた。

障子を開けると、此方に背を向けて 幸子さんが立っている。
そして その幸子さんを ノリちゃん由美ちゃん 2人係で攻めたてている。

『‥ダメ、乳首だけで逝きなさい』
〔ですよ、幸子さん。ケンさん 乳首が大好きなの、それも真っ黒くて長っがい乳首が好きなんですって、乳首だけで逝けたら喜ぶと思うなぁ、ケンさん、ね?〕

〔そんな‥〕
〔せめて ショーツの上から‥〕
〔お願い‥〕
〔自分で‥、私が自分で触るから〕
〔お願いですぅ〕

『ダ~メっ!』
『そんな事許したら すぐ逝っちゃうでしょ?、自分の身体ですものね?』

〔お願いです、逝かせて下さい〕

〔だから逝って良いって言ってるのにぃ、乳首で逝って って〕
由美ちゃんは 意地悪く言うと 舌先で幸子さんの乳首を掬った。

それに合わせる様に ノリちゃんも 残った片方の乳首を掬った。

〔あぁぁ〕
〔‥いいぃ〕
幸子さんが 顎を浮かせて 2人の頭を両手で引き寄せて、そして今度は項垂れた。
〔アっ‥〕
〔ぁぁ〕
〔そ‥、そこ、‥強く〕
〔そう‥、‥‥そう〕
項垂れたこうべを上げて また 顎を浮かせたその時 2人が乳首を放した

〔ィャっ〕
〔そんな‥〕
〔お願い、許して〕
どうやら2人は 逝きそうな幸子さんを わざと焦らしまくってるらしい。

「おはよ」
「ご飯 行こうよ」
「バイキングでしょ?広間で、行こ」

『おはよ、ケンちゃん』
〔おはよーございます、ケンさん〕

『お腹すいたね、そう言えば』
〔ですね、行きましょうか?〕

〔そんな、私、私まだ‥〕
せめて一度 逝かせてくれ、そう幸子さんの目が訴えていた。

「行きましょ?」
「寺崎さんも準備出来てるみたいですし、ね?幸子さん?」

〔‥はい〕
名残惜しそうに 力なく 幸子さんが頷いた。

広間で朝食を摂るあいだも 幸子さんは2人に挟まれて 何やら おイタをされてる様子だった。
俺は テーブルの下から足を伸ばした、まるで それを待っていたかの様に 幸子さんの膝が開いた、俺は更に足を伸ばした、一点を目掛けて。
が、途中 ノリちゃんか由美ちゃんか どちらかの手に触れた、その途端 俺の足は その手に追い払われた。
《まかせなさい》と言わんばかり。

良く見れば 幸子さんの肩が 小刻みに震えている。

アクリルの仕切りがあるとは言え 広間でのバイキング、暗黙の了解で 少し距離は取っているが 当然 他の宿泊客も数組いる。

食事を口に運ぶ箸も小さく震えて 何とも ぎこちない。
《ここでは逝けない》と、幸子さんが 必死に こらえている様にみえた。

が、2人は 食事もそこそこに 《ここで逝かせてしまえ》と 執拗に攻め立てている様だった。

〔ゥッ〕と小さく 幸子さんが漏らした瞬間 持っていた箸を落とした、食器に落ちた箸がアチコチに 音をたてて散った。
幸子さんは 胸の前で肘をクロスさせ その両手で自らの肩を握っている。
身体の震えを周りの客に覚られまいと 自分で自分を押さえつけいた。



「幸子さん?、今日は そのマスクですか?」

『いえ、歯磨きしたら 取り替えます』

「‥ですか?」
「だったら 支度して 歯磨き終わったら マスク準備して 教えて下さい、俺 トイレ それまで我慢するので」
朝食を終え 廊下を並んで歩く寺崎さんの隣で 前を歩く幸子さんに言った。

〔あっ、それ ご主人も〕
前を歩く由美ちゃんが 振り替えって 寺崎さんに言った。

『私が先で良いぃ?由美ちゃん』
『お願いね、ご主人?』
ノリちゃんは 振り向きもせずに そう言った。

〔良いですよ、ノリちゃんが先で〕
〔私も もう1回逝かせて貰って良いですよね?〕

『そうね、きっと上手よ ご主人』
『せっかく こうやって旅行に来てるのに 少しぐらい見せてあげないと可哀想よね?、オ マ ン コ』
2人は幸子さんを真ん中にして クスクスと笑いながら廊下を歩いてゆく。


〔あの‥〕
〔準備できました、ケンさん〕
部屋に戻って しばらくして 幸子さんが声をかけてきた。

「ご主人も?」

〔はい〕

「どうしよ?」
「ノリちゃん、俺、由美ちゃん、の順で行く?、良いい?」

『良いわよ』
〔はい、それで〕

『私が先ね』
『行きましょ、ご主人』
みんな あとに続いてトイレに向かった。

便座に座るなり《シャーッ》と勢い良く ノリちゃんが しはじめた。
ご主人は 便座の前に正座をして その時を待ち構える。

『はい、お願いしますね』
ノリちゃんが 膝を広げて お尻を前にずらした。

「どうですか?寺崎さん?」

〔・・・・・〕

「どうですか?、幸子さんと比べて」
『比べてって ケンちゃん?』

〔その‥〕
〔その、陰唇は幸子より黒ずんでますが 中は ずっとキレイです〕
〔キレイなピンクのトコに オシッコが光ってます〕

『綺麗にして』

〔はい〕
寺崎さんが 舌を伸ばした、時折 ピチャピチャと卑猥な音をたてて。


「さて 交代 ノリちゃん」
俺とノリちゃんが入れ代わった。
寺崎さんと同じように 幸子さんが目の前で正座をしている。

音を聞けば ノリちゃんよりも勢いが良いのは明らかだった。
オシッコの跳ね返りが 幸子さんにかかって ドットの様に 所々 洋服の色が丸く濃くなっている。
出し終えると 俺は何も言わずに立ち上がった。
幸子さんが 俺を見上げた。
チンポに視線を落としては また見上げてきた。

「‥どうぞ」
〔‥はい〕

幸子さんは 俺の腰に両手を添えて 舌先で亀頭を掬った。

「ちゃんと覚えたんですね?」
幸子さんは 含んだまま頷いた
「向こうに行きますよ、寺崎さんに見える様に、ほら」
幸子さんに 咥えさせたまま 体を入れ換えて トイレから出た。

「我慢できる、由美ちゃん?」

〔ケンさんが逝くまで?〕

『そう、ご主人に 見せつけなきゃ』
『夕べ見てないんだし』
『幸子さんが 下品に他所の男のチンポしゃぶる所』
『舌伸ばして ザーメン欲しがるトコも見せてあげないと、でしょ?』

〔ですよね?〕
〔我慢します〕
〔だから幸子さん?、思いっきり下品に 早いトコ ケンさん逝かせてあげて下さいね?〕

〔ふぁい(はい)〕
幸子さんは 咥えたまま返事をすると 獣の様に唸りながら 髪を振り乱しはじめた。
右に左に 髪を振り回しながら 頭を前後させている。

〔幸子、おまえ‥〕
寺崎さんが 次の言葉を呑み込むかの様に 口元を押さえて見入っていた。

「逝くぞ 幸子ッ」
〔ふぁい ふだひゃい〕
(はい、下さい)
幸子さんが 俺を見上げて これでもかと舌を伸ばした。
最初の一撃は鼻筋から目頭にかけて 飛び散った。
ニ撃目からは舌と口を狙えた。
3度 4度と放った。

〔おチンポの中のも 全部 頂いて良いですか?〕
「良いよ」
幸子さんが 深々と咥え直し その頬を凹ませた。
咥え直しては 頬を凹ませる、2度3度と繰り返しながら 幸子さんが吸い取ろうとしていた。

『拭いたりしちゃダメよッ!』
『すぐマスクするの!』
『一日中 ケンちゃんが味わえるわよ、早く!』
ノリちゃんに そう言われた幸子さんは マスクの内側で 鼻筋から目頭のザーメンをぬぐい取り それから マスクを着けた。

『でしょ?、幸子さん?』
「はい」
ノリちゃんの問いかけに 幸子さんが妖しい笑みで答えていた。


〔あんな やぁらしいの見せられて オシッコでるかしら私〕
そんな事を言いながら 由美ちゃんが
便座に座った。

そして それが当然で有るかの様に 寺崎さんが 由美ちゃんの前に正座をして その時を待った。

由美ちゃんは由美ちゃんで 相当我慢していたのだろう?、さっきの言葉とは裏腹に 寺崎さんが正座をしきる前から迸りはじめていた。
俺やノリちゃんなど比べものにならない程の勢いで。

〔もぉぉっ、破裂するかと思ったわ〕
出し終えて そう言いながら ノリちゃんと同じように 膝を広げて お尻を突きだした。

「どうですか?、由美ちゃんのは」

〔みんな それぞれに違うんですね〕
〔若いだけあって綺麗ですね〕

『若いだけって 失礼ねッ!』
ノリちゃんは 少しプンプンしている

〔ゴメンなさい〕
〔でも、肉付きも良くて プクプクしてて 気持ち良さそうです〕
〔良いんですか?舐めても〕

「良いですよ」
「逝かせてあげて下さい」

『幸子さん?』
『見せて貰ったら?』
『私の時はあんな事してくれなかったのに‥、なんて事も有るかもよ』

〔舐めるのは良いですけど、指は入れないで下さいね〕
〔このオマンコに指入れて良いのは ノリちゃんとケンさんだけなので〕
〔舌だけで お願いしますね〕
〔まぁ、吸ったりは良いですけど〕

恥ずかしながら 俺は 舌だけで 満足させてあげられる自信は無い。
最近では 玩具にまで頼ってしまう。
ソレなりの時間も掛かるだろうし 《技》も必要だろうと思っている。

失礼な言い方だが その点 寺崎さんは 不甲斐ない部分を補いながら 何とか幸子さんに満足して貰おうと 色んな《技》を身に付けたのだろう?

〔そう〕
〔そこ 吸って〕
〔そこよッ〕
〔そこ もっと〕
と、由美ちゃんが 寺崎さんの頭を抱えている。

〔アン〕
〔ぁぁ〕
〔フゥゥン〕
〔ィィのぉ〕
と、強気な由美ちゃんの要求が 次第に 喘ぎ声に変わっていった。

先刻の ノリちゃんと寺崎さん 俺と幸子さんの光景に刺激されたのも手伝ってくれたのだろう?、意外に その時は早く訪れた。

そして‥
〔ィィっ、逝くゥゥ〕
と、ついに ただの女に戻った由美ちゃんが 果てた。


『じゃあ 2日 ウチに来てね 幸子さん?、一緒に由美ちゃんち 行きましょ?、ね?』
それぞれが 再び 身支度を整えている時に ノリちゃんが声をかけた。

『もしかしたら 今夜 呼び出したりするかもしんないけど‥』
『ご主人の了解なんて要らないでしょ?、オモチャになる約束したんだもの?、でしょ?』
『呼び出しには キチンと応じる事』

〔はい〕
幸子さんが 躊躇いもなく答えた。

『ご主人も良いわよね?』
『ケンちゃん‥、板橋さんちに‥、それだけで充分ですよね?』

〔はい〕
〔ただ‥〕

『ただ、何かしら?』

〔その‥〕
〔報告させるぐらいは‥、どんな事したか? どんな事されたか とか〕

『良かったわね幸子さん?』
『報告すれば 今度は ご主人が満足させてくれるんだそうよ』
『マンコも お口も もうケンちゃんの おチンポ覚えちゃったのにね?』
『もう しっかり 上書きされたでしょ?、違う?』

〔はい〕
〔しっかり‥〕
今度は 少し躊躇いながら 恥ずかしそうに 幸子さんが答えていた。

『じゃぁ、まずは1月2日、9時に‥、大丈夫ね 幸子さん?』

〔はい〕と答えた幸子さんの瞳の奥の方が 妖しく光った様に見えた。



23/09/30 17:07 (hM393lRZ)
3
投稿者: ケン
『明けましておめでとう ございます』
1月2日、10時半、中谷家を訪ねた。

『明けましておめでとうございますぅ、どうぞどうぞ』
と、由美ちゃんが出迎えてくれた。


「明けましておめでとうございます」
「はじめまして、板橋です」
『典子です』
〔私は、寺崎幸子です〕

「はじめまして、由美の父です」

しばし 堅苦しい挨拶が続いていた所に、由美ちゃんが お屠蘇を手に現れた。

『由美ちゃん?、お子さん達は?』
『一応その‥、ね?呼んでくれる?』

そんな、気をつかっていただかなくても、由美ちゃんと父親が ほぼ同時だった。

『それが楽しみなんじゃないの!』
『由美ちゃんだって そうだったでしょ?』

〔それは そうですけど‥〕
と、子供たちを呼びに向かった。

「おじさん おばさんの話しに付き合わなくても大丈夫だよ‥」
お年玉を渡して、たしか そんな事を言って 帰してあげたんだと思う。

「由美も良くして頂いてるらしいのに 孫達にまで‥、本当に ありがとうございます」
と恐縮している お父さんに

『そんな、こちらこそ由美ちゃんには‥、ところで お父さん?』
『私が お父さんなんて お呼びするのは失礼ですけど、もう どちらか初詣は行かれたんですか?』
と、ノリちゃんが切り出した。

「いえ、まだ、こんなご時世ですし」
「板橋さんは?」

「ウチは 昨日 氏神様に‥」
「年初の儀式みたいなモンで‥」
『で、こんなご時世ですけど しっかり用心しながら 何処っか行こうかなぁ?って』
『良かったら ご一緒に‥、如何ですか?』
とノリちゃんが俺のあとにつづいた。

「寺崎さん ご夫婦も 一緒に?」
「失礼、勝手に旦那さんが居るもんだと‥」

〔失礼なんて そんな‥〕
〔居るには居るんですけどね‥〕

「‥‥、これはこれは かえって失礼な事を聞いてしまって‥」

〔いえ、居るには居るんです‥〕
〔年末で定年退職して‥〕
〔以前から 体調は良くなかったんですけどね、糖尿が酷いらしくて 最近は 何処か行くでもなく 何かするでもなく‥、もぅアッチだって〕
〔・・・・・〕
〔ヤダ私、つい いつもの調子で‥〕
〔職場じゃないんですもんね‥、ヤダぁ、私ったら‥〕

『で、こんなご時世ですけど 初詣でも行って‥、って事に』
『一緒に如何ですか?、4人で‥』
と、ノリちゃんが あからさまに割って入った。

「職場と おっしゃいましたか?」
「お仕事 なさってるんですね?」

〔はい、近くのスーパーに‥〕
〔主人は定年退職しましたけど 私はまだ年金貰えるまで 数年有りますし‥、なのでパートに‥〕
〔それに、あんな覇気のない主人と24時間なんて‥、あり得ないです〕
〔・・・・・〕
〔ゴメンなさい、お正月から こんな話しを‥〕

『なので 先日の温泉も 由美ちゃん お借りしちゃって』
『年末の忙しい時に 申し訳けありませんでした』
〔そのお詫びって訳でも無いんですけど ご一緒して頂けたらなぁ、と〕

ご主人への不満に 幸子さん自身の年齢も それとなく加えて、ノリちゃんと幸子さんとで 追い込んでゆく。

「いつですか?、明日とか?」
お父さんがノッてきた。

『明日でも明後日でも‥』
『中谷さんの ご都合で‥』
『6日まで お休みなので』

「明後日‥、で如何でしょ?」
「大丈夫か?由美?」

〔大丈夫よ〕
〔あの子達も友達と どっか行くんだろうし、私は私で 1人を満喫させて貰うわ〕

「‥‥らしいんですが、本当によろしいんでしょうか?、私なんかで?」

〔いえ!〕
〔ありがとうございます〕
〔嬉しいですぅ〕
幸子さんの声が わざとらしく弾んでいた。

「いえ、こちらこそ、その‥」

『いえいえ、こちらこそ有り難うございますぅ』
『詳しい事は 明日の夜にでも改めて連絡させて頂きますので‥』
『って、私より幸子さんの方が良いんじゃないかしら?、教えて頂けば?、お父さんの電話番号』

ノリちゃんに そう言われて 2人は ぎこちなく 連絡先の交換をしていた。

23/10/07 19:43 (RUvOvi7N)
4
投稿者: (無名)
続き待ってます。幸子さん、どんどんエッチになっていって・・・。
もうたまりません。
23/11/21 16:27 (dqrZeBFk)
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