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「しまった!」思った時には遅かった。寝起き頭がぐるりと回転した気がした。ゴッと音がするとカラダが転がった。
横たわったカラダが起きない。ドアの閉まる音、声を掛けられる。 「大丈夫?!」切迫した声。空を見上げていた僕を覗き込む女性。思わず身を起こす。大丈夫ですと答えたが、立てない。事が起きてから始めて体を見る。手のひらを擦りむいたのか、血が滲んでいた。制服は汚れていたが破れもしていなかった。手も足も痛みはない。転んだだけでどこかを打った感覚もなかった。恥ずかしい話、腰が抜けているだけのようだ。 「救急車」というので、大丈夫ですと答えた。それなら、と警察に電話をしているようだ。 最近覚えたインターネットの掲示板で、エッチな画像を見ては抜き、休憩を挟み見ては抜いての毎日。呆れるほどに収まらない性欲に振り回されつつも毎夜毎夜ネタを探しては朝を迎えていた。そのため寝不足が続いていたし、授業中はほとんど寝ていた。 自転車で通学中の出来事だった。予想外の出来事に、悪いことをしてしまった感覚があった。 すぐに警察が来て、簡単な調書を取られた。親も到着し、念のためその日は病院に行くことになった。異常は見当たらず、手のひらの傷を手当てされるだけであった。 そんなショッキングな事があったにも関わらず、夜中には日課のネットサーフィンをしていた。 最近ではグラビアやセクシー女優には飽きたらず素人投稿を閲覧しては悶々としていた。 流し見しているとふと目に止まった。普段のスナップショットから、下着姿で戯ける姿、男性の上で苦悶の表情のまま眉間に皺を寄せる姿。似ていた。昼間接触したお姉さんに似ていた。混乱し心拍数が上がった。スクロールを戻し普段の方を見た。本当に似ている、本人かもしれない。 そう思うと遅れてやってきたのは欲情と嫉妬心だった。 ムラムラと湧き上がるマグマが下腹部に集まり、あっという間に怒張し硬くなった。今にも下着を破りそうな勢いである。 右手のマウスで器用に画像を次々に保存しながら、左手でガシガシとペニスをしごいた。 あのお姉さん、こんな豊満なカラダしてるんだ。意外におっぱい大きいんだ。乳首は大きいし茶色くなってる。わ、可愛らしい雰囲気なのに陰毛こんなに濃いんだ。いいなあ、触りたい。やりたい。次々と湧き上がる下品な妄想を抱えたまま、激しく激しくしごいた。 その晩は空想の中でお姉さんを何度も何度も汚した。顔に出し、おっぱいに出し、腹に出し、中に出した。出しても出しても沸騰した。そのうち空打ち状態になり、疲労の中眠りに落ちた。 本人かも分からないのに、翌日も翌々日もその掲示板の更新を待った。コメント欄には「あゆみ、42歳淫乱人妻、他人棒が大好き」等という言葉が踊っていた。更新は一切なかった。 1週間程経った。土曜日午前に部活を終えて家に帰ると作り置きのご飯と書き置きがあった。両親ともに終日出掛けるから留守番よろしく、とのこと。時々あることだった。 小雨が降っていたのもあり、遊びに行かず、家で過ごすことにした。 ご飯を食べ終わり、満腹から眠気がやってきてそのまま眠りについた。 「ピンポン」チャイムが鳴る。眠気まなこで玄関へ向かった。回覧板か何かか。ドアを開けると、あっ、と声が出た。あゆみがいた。42歳淫乱人妻、他人棒が大好き。心臓が一気に跳ねた。 「こないだは本当に申し訳ありませんでした。病院での検査も何もなかったとのとこで、改めて謝罪をしに伺いました」 右から左に受け流してしまい、頭には意味が入ってこなかった。 親の所在を聞かれたので今日はいない事を伝えると、残念そうに、そっかあと漏らし、「事故の時にはごめんなさいね。手は、もう大丈夫?」急に砕けた口調になった。目のやり場に困り、思わず手のひらを見遣ると、「ゆうくん、もう絆創膏取れたのね」と急にあゆみは手を握ってきた。距離が、近くなった。心臓の激しい鼓動が聞かれるんじゃないかと思った。手からも伝わってしまうかもしれない。思わず手を引っ込めた。甘い香水が鼻腔をくすぐる。下腹部が一気に硬くなる。 「親なら明日いるから、また来てください」なんとかそう伝えると、残念そうにしつつも明日また来ますとあゆみは去っていった。 惜しい事をしたと思った。毎夜想像の限り汚していたあゆみが直ぐそばにいたのだ。現実にいたあゆみ。汚してみたかった。そのままPCを立ち上げると、画面の中のあゆみを見た。さっきのあゆみと見比べ、丸裸にひん剥き、想像の中で抱いた。 夜になっても親が帰ってこず、業を煮やし電話をすると、予定が伸びて明日の夜まで帰らないことになった。 さて、困った。また今日あゆみがやってくる。42歳淫乱人妻、他人棒が大好き。頭の中が汚れていくあゆみでいっぱいになる。 しかし何をどうしていいのか、どうかしてもいいのか、施策は何も思いつかなかった。 モヤモヤとしながらも時は過ぎていく。 チャイムが、鳴った。意を決して玄関を開ける。あゆみがまたやってきた。僕の顔を見ると、「こんにちは、ご両親は」と困った笑顔でいう。上目遣いが何かを乞うようでどきりとした。昨日よりもブラウスのシャツが開いている。今すぐ見たい気持ちを抑え込み「急用で」と手短に言った。 ええそうだったのね。困り顔のまま、あゆみが何かを考えるような素振りを見せた。それでは改めた方が良いかしら、そういい終えた時、意を決した。 ポケットから、折り畳んだ紙を出し渡した。毎夜見ていたあゆみの普段着のスナップ写真。紙を広げると、ギョッとした顔をした。 「これ…あゆみさん?」鼓動は一気に駆け出していた。矢継ぎ早に次の写真を出す。下着姿で戯けながらフェラチオをしている写真。夜の屋外で全裸になり放尿をする写真。騎乗位で苦悶に満ちた表情で喘ぐ写真。顔がよく分かるものを選んだつもりだった。 みるみると紅潮していくあゆみがやっと「ゆうくん、これ」と問い掛けてきた。笑顔に、雌の色が混じった気がした。 「ネットで、あの後、知りました」言うつもりだった言葉が出て来ず、たどたどしくなってしまった。口が渇く。 あゆみが「やだ、見ちゃったの」小さく呟いた。この後どうしていいか、考えなどなかった。ただ、知ってしまった事柄を伝え、反応を見て、それから考えようと思っていた。 スッと距離を詰め、顔と顔が五センチもない距離。「どうだった?おばさん見て、興奮したの?」思わずあゆみの目を見つめた。回答は出来なかったが、目で何かを訴えた。ズボンの前の膨らみが、もう隠せそうもない。近くで嗅ぐあゆみの香水は今日も甘く脳まで痺れるような気がした。 ズボンの上から、あゆみの指がペニスの形をすすすとなぞった。「すごく大きくして、おばさんでエッチなこと考えてたの?」ぁぁっ、と吐息が漏れてしまった。興奮と混乱とで全身が痺れているような気がした。 あゆみは、「ご両親、いつ帰ってくるのかしら」後ろ手でドアを閉めながら一歩前進し、玄関に侵入してきた。ブラウスのシャツを上から二つほど外しながら、舌舐めずりのまま僕の顔を覗いた。これから汚されるのは、僕の方かもしれない。直感的にそう思った。
2019/10/30 06:17:46(As1mVdiO)
投稿者:
武志
大至急続きをヨロシクお願い致します(^o^)
19/10/30 12:12
(n8FYHw4f)
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