強い力に身動きがとれない由紀の身体の後ろから氷山は
左手を這わせると、すくい上げるように乳房を掴もうとしてきた。
「さ、さわらないでッ」
その手から逃れようとしたがギュッと掴まれてしまった。
「いッ、痛いッ・・・ああ・・・いやッ・・・そ、その手を離しなさいッ」
「痛いか。これはどうかな」
「う、ううう・・・こ、こんなことをして・・・許さないわよ」
乳房を捻られた由紀は呻くように言った。
「フフフ、許さないか。いつまでそんなことを言っていられるかな」
氷山はそう言うと由紀を抱いたままベットサイドの時計に目をやった。
「そろそろ来る時間だな」
「(いったい何か来ると言うのだろう)」
由紀が不自由な身体に不安の表情を浮かべた時、ドアをノックする音が聞こえた。
「入れ」氷山が声をかけると一人の男が入ってきた。
その姿を見た由紀は「ヒイッ」とこえをあげたのだった。