眞子は、昼食をするために圭子の店に行った。13年前に肺がんで主人を亡くし、娘二人は所帯を持
ったが、下の子は離婚をし、母子家庭だ。昼食を済ませると、そこから武志の携帯に電話をした。
「30日の会食のお弁当を注文するけれど4人なのよ、例のとんかつ屋さんで良いですか?」と、武志は
「じゃあそのとんかつ屋さんに注文しておいてください」とお願いをした。眞子は、誰に電話をした
とも云わずに圭子に会食弁当を注文して帰った。

　とんかつ屋の圭子は、電話の話す様子から武志への了解の電話であると思って、じっと武志を思い
浮かべながら内容を盗み聞きしていた。眞子が帰ると他のお客もいなかったので、直ぐに武志に電話
を入れた。呼び出し音が5回まで鳴った時に電話を切った。電話を切ったが気になりまた、電話をす
る。こんな事を3回程繰り返してみたが、一向に電話口に出ないのであきらめた。

　その頃武志は出先からの携帯電話であり、事務所には夕方に戻った。電話をしていたとも知らずに
夜になってとんかつ屋にフラッと立ち寄った。圭子は、「今日電話しちゃったのよ、実はまた主人が
入院しちゃったのよ!」と立て続けに一気にまくし立てる様に云った。

　3日前に入院したとの事だ。それでこう云う事を云うのである。「主人が亡くなったら私の部屋で
武志とやりたい!」。「えっ?!早く死ぬのを待っているの?」「いや!主人には長生きをしてほしい
の」と訳の分からない事を云っている。
　ただやりたいだけじゃないかそれは!と思わずにはいられない。話を聞いてみると、14年前に主人
が病に倒れ、それ以降、入退院を繰り返している。

　それ以来14年間とんかつ屋を切り盛りしているが、寂しくなる時がある。「それ以来いちどもセッ
クスがないの、もう私も歳だしこのま々終わりたくないのよ」「お店に来るお客で、この人とやって
みたいと思う人もいるけれど、勇気がないのよ」と、身の上話ならず身の下話になった。

　武志は、「セックスばかりが人生じゃないよ!世間は看病しながら女手一つで頑張っている、偉い
ねぇと褒めているよ」と云って上げたが、「何か虚しくなるとどうしようもないのよ、このまま終わ
りたくないって」、切実な訴え方をしている。『一度セックスの味を覚えたら、そんなにまでして誰
彼関係なくただただやりたくなるのかねぇ』と恥じも外聞も無く良く云えたものだと、熟年になると
これも真剣なのかなぁと。

　夜も更けて来てお客も居なくなったのでカーテンを閉め、入り口には準備中の札を架けた。
灯りも薄暗くして、ふたりはテーブルに着いて身の下話はまだ続く。武志が立ちあがって話を聞いて
いるうちに、圭子は武志の腰の辺りに両手を廻し抱きしめて来る。そして武志のズボンのチャックを
下げると、ペニスを掴んで口に含んだ。

　まるでキツツキのように顔を前後に揺らせ、舌と唇を使い激しく動いている。お客は居ないとはい
え店のなかである。カーテンの外を気にしながらも、ペニスは痛い位に勃起している。圭子のスカー
トに手をやり、パンツを下げようとした時、自ら素早く脱ぎ始めた。

　陰部に手を滑り込ませると、濃い液が溢れんばかりにビショビショだ、圭子は座っていた椅子に身
を後ろに倒し両足を広げている。武志は、ズボンを脱いで下半身が裸になると、圭子の膣に挿入を始
める。

　濡れていて押し当てるだけで簡単に挿入が出来ると思いきや、亀頭が入らないうちに、それ以上入
って行かないのである。圭子の両足に力が入り過ぎているのかと、リラックスさせてみたが駄目だっ
た。態勢を変えて指を入れてみると、膣の中程には、硬くなっているものがあって、指一本分しか入
らない。そこに中指を入れて、掻き回すようにして動かしてみると、漸く柔らかくなって膣ヘ気が緩
んできたようだ。

　更に指でグリグリと掻き回すようにしてから、挿入してみると今度は、かなりきつめながらも挿入
する事が出来た。するとこれは、指で力強く握られているような感じで、感度は抜群である
14年間のうっぷんをこの時一挙に集中させているかのようだ。呻き声も地声が大きくカーテンの向こ
うの通行人にも聞こえるのでは気になる位に、淫乱そのものである。

　　つづきは又の機会に　ご期待願います。

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