若づくりて、ピンピンしていて、本人から７３才と云われるまでは、６０才

位にしか見えなかった。亭主が『とんかつ定食屋』をしていて、それの手伝い

をしている。いつもお客相手なので、気を張っていて、元気があり、活き活き

としてる。亭主は仕事が終わると、業界の会合だとか、支部会だとか毎晩出掛

けていて店には、ジッとしていたためしがない。

云わば、遊び人の亭主である。その奥さんは、噂ではあるが、若い男とラブホ

に行って、楽しんでいる。と云う話を聞いた。なんで分かったかと云うと声が

大きくて、安いラブホのため筒抜けで聞こえてしまったらしい。

そんな噂話は昔あったが、その後は、聞いてもいないし、噂もない。

亭主からはこんな事を云った事がある、「会合ばかり毎晩だよ、夜が遅くて、

昨日夜中の１時だよ、帰ってきたのは」「だから、ここんとこかみさんの相

手をしてないから、ご機嫌が、悪いよ―」と云ってかみさんの方をチラッと見

やる。かみさんは、気まずいのか、知らん顔である。

　そのな事があって、とうとう亭主が、倒れてしまった。病院に火ょって通っ

て治療を受けたり、リハビリに通ったりと、早いもので１３年が過ぎた。

　亭主は、相変わらずの車椅子の生活である。往年のプレイボーイの面影は

全く無い。目を見ても可愛い目つきで、人目で障害者と分かる。

トンカツ屋は、見よう見まねでかみさんが、女手一つで切り盛りをしている。

　そんな時、明日の会食の仕出し弁当をお願いしに夜の１０頃寄った。もう店

の灯りは、厨房だけで、テーブルの方は、消灯していて、食器の洗い物をして

いる。明日の昼弁当の注文をすると快く引き受けてくれた。

さて、帰ろうとすると、「コーヒーを飲んで行って」と引きとめる。断る理由

もなく、薄暗闇の中で、椅子に座って待った。コーヒーは、直ぐに持ってき

た。始めて飲むコーヒー、どんなコーヒーかなと、カップを見ると泡だって

いた。ランチタイムのコーヒー付きのコーヒーだ。

果物を添えて、「これ美味しいよ!食べて」とさしたす。

「何から話していいのか、いっぱい相談したい事があるの」・・・・「もう１

３年になるの主人が倒れてから」・・・「もう私も７３才、主人が倒れた時

は、６０才だから・・私だってもう先も無いし、何時までこうして働けるか

分からないし」・・・「このまま歳をとって終わるのが嫌なの」・・「とんか

つ屋を止めてラーメン屋にしようかな」とか、どうしたらいいのかを悩んでい

るようだ。悩みを聞いているのだが、まとまりが無く、どうしたいのかが、見

えてこない。「このまま終わらせたくない」とは、どう云うことなのか、まさ

かこの年でセックスをしないで、と云う意味なのかな、と思いつつ黙って聞い

てあげていた。「あれ以来１３年間一度もセックスをしていないのよ」・・

「何時も来るお客さんで、この人はと思うけれど、一歩踏み出せないの

よ」・・・「セックスばかりが人生じゃないよ」・・「とんかつ屋のかみさん

は主人が車いすでも良く頑張るね―」が、信用だよ皆大変事は知っているよ

と、諭すように云って上げた。内心では、何だこの歳で、スケベババアいい加

減にしろよ、と思った。

　そう云えば私の知るおばさんは、亭主が全然相手にしてくれらくなって、何

だかやりたくなって、どうしようも無い時があると、そんな時は誰でもいいか

らやりたいと思うときがあるのよ、と云っていたのを思い出した。

こっちにも、その気になる覚悟が必要である。今日の所は、何もしないで帰ろ

と席を立った。出入り口まで来ると、見送りにピタッと突いて来る。

「では」と挨拶して別れようとしたとき、直ぐ後ろにいて、向かい合ってしま

った格好になった、そっと両手を肩に掛けると、顔を持たれかけて来る。

今度は、両手をお尻に抱え込むように抱き寄せた。

次にスカートの前を上から手を入れた。それで下まで手を伸ばすとパンティー

に届いた。こんもりとした感触が伝わってくる。指を横にずらすと、パンティ

ーの端に掛った、パンティーの横から指を入れて見たが、思うように動けない

今度は、おへその方に手をやって、パンティー下げた、歳に似合わず色白のコ

ンモリ盛り上がっ下腹部にチョロッと陰毛が見えた。中指をその陰毛に滑り込

ませると、この歳なのにいっぱい濡らしている。

なーんだこのスケベババア、恥ずかしくないのかと、思いつつ、ヌルッと中指

を奥まで挿入した。とんかつ屋の出入り口から奥の方へ場所を移すと、そのか

みさんは、全裸になって迎え入れようとする。

　つづく

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