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1:小説風に・・・
投稿者:
美有
三千夫の男を貪りながらも、私の頭の中は一瞬過去へと飛んだ。
フェラチオ・・・女が男に与える最大の攻撃。 初めてのそれは、はたしていつのことだったのか。 高校卒業して直ぐの春休みだった。 義孝・・二つ年上の先輩。憧れを抱いていたこの人に、私は初めての自分を 捧げた。 世間的には、あまり早いといえる喪失ではなかったが、自分の周りはそれほ ど性に対して寛容ではなく、タブー視されていたこともあって、仲間内から はその体験談は殆ど聞かされることは無かった。 好きな男性に抱かれたい、そんな願望を持っていたが、それは、「抱きしめ られたい」という幼い気持ちであり、性交を指すつもりのものでもない。 一人暮らしを始めた彼の部屋。 入った瞬間から、そうなることは解っていた。 シングルベッドに座る。肩に手をかけた彼の言葉。 「いいの?」 小さく頷くだけだった。 彼の唇が合わさり、ゆっくりと舌が差し込まれてきた。 柔らかく熱い舌がそっと私の舌に触れた。 瞬間、体全体がとろけるような気持ち。 初めて味わう、内側からの陰部への刺激がその部分と私の脳を行ったり来た りしていた。 ゆっくりと背中がベッドに沈む。 寝たままの格好で、着ていた服が脱がされて行く。 私自身も、体を左右に捻り、それを補助する行動に自然となっていた。 ブラジャーがずらされ、白い乳房が毀れる。 彼の手が添えられ、揉まれた。熱い手だった。 心地よさが感じられたのは一瞬だった。 彼の唇が、その白い丘の上に、それとは異質な色をした隆起に触れた時、突 き上げるような衝撃が全身を走ったのだ。 「ああああん・・・」 無意識のうちに声が漏れた。 舌先が私の乳首をころがす。そして吸い付く。 勿論、初めての乳首への愛撫。 目を閉じ、上を向いたままの私の鼻腔に、乳房を味わう彼の髪の香り、そし て時折そのなかに混ざった、唾液の饐えた匂い。 右から左へと、乳房への責めが移行する頃には、自分でも乳首が勃起してい るのがわかった。 「乳首がこんなに立ってるよ・・・感じてるんだね」 「あん・・いや・・」 隠微な台詞への妥当な答えは、未だ持ち合わせていなかった。 「あうっ・・・」 彼の片方の手が、スカートだけ取り除かれた私の下半身を探っている。 パンストとショーツ、二枚の薄い布に覆われた秘部。 おそらく、かなりの湿気を帯びているのだろう。 ジンジンとそこが、まるで別の生き物のように疼いていた。 彼の唇が、その唾液でたっぷりと濡らした私の乳首から離れるのとほぼ同時 に、彼の手が私のパンストの中に潜り、さらに、ショーツの縁にかかった。 ゆっくりとそれが足先の方向へと引かれる。 ショーツと陰部が離れる瞬間、何か粘り気のあるものによる抵抗が少しあっ た。 離れる、というよりも、剥がれる、といった感覚だ。 「いやあん・・・恥ずかしい・・・」 心とはまさに裏腹の言葉だった。 これから、どうなるのだろう。 彼は、何をしてくれるのだろう。 そして・・・ 彼のものは、どうなっているのだろう。 全てが未知に領域に、その時私は突入していった。 ・・・・・・・・・つづく。
2008/04/24 19:10:02(pGjJUWnj)
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