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『保険外交員・久美』⑫エピローグ
カテゴリ: 官能小説の館    掲示板名:人妻熟女 官能小説   
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1:『保険外交員・久美』⑫エピローグ
投稿者: ◆XMZjkaOJ.o
電話しか通信手段が無かった時代だったが、あまり電話で話をしなかった。
僕の方から電話をかけることは滅多に無かった。
 
クリスマスの日、珍しく電話をかけてみた。
 
「あら暁君?今お客さんなの。後でこっちからかけるから。ごめんね。」
 
しかし電話はかかってこなかった。
そのころ僕は他の女性と付き合い出していた。
会社でバイトしていた女の子。
スキーという共通の趣味で急速に親しくなっていった。
だから、彼女から電話が来なくても特段気にしていなかった。
冬の間、僕は毎週スキーに行ってしまうため彼女の訪問も無くなっていた。
 
スキーシーズンが終わってからは新しい彼女が遊びに来るようになっていた
ので、むしろ彼女の突然の来訪が無かったのは有難かった。
ゴールデンウィークには、新しい彼女が親に『スキーに行ってくる』と嘘を
ついて、我家に連泊した。新しい彼女は、そこでロストバージンした。
 
その半年後、結婚して大阪に引っ越した。
新婚で迎えたクリスマスの日、電話が鳴った。
 
「もしもし久美です。 暁君? 電話番号が変わってたのでびっくりした。
 どこに住んでるの? 彼女出来た?」
「今は大阪だよ。ちょうど一年前のクリスマスの日、後で電話するって
 言ってそのままくれなかったね。」
「ごめんごめん、友達が来てて忙しくてそのまま忘れちゃったの。
 冬の間は暁君いないしさー、なんとなく行きにくくなっちゃったの。」
「実は先月結婚したんだよ」
「え、そうなんだ。おめでとう!じゃ私が電話したら迷惑だね。お幸せに」
 
彼女はそういうと電話を切った。
 
一年半後、出産で入院している妻の目を盗んで彼女の家に行ってみた。
会えれば2年半ぶり。胸がドキドキと高鳴る。
 
しかし、表札には違う名前が書かれていた。
新しい電話番号はわからなかった。
引越し先はわからない。
保険会社に聞けばわかるかもしれなかったが、そこまではしなかった。
連絡は取れなくなった。もう二度と会えない。
 
 
十数年たった今でも、当時の記憶がビデオのように鮮明に蘇ってきます。
そして、彼女の声が今ここで話しているかのように聞こえてきます。
 
「暁君のいぢわるぅ~」  と
 
一生忘れ得ぬ独身時代の想い出。
  
                      保険外交員・久美ちゃん

 
2005/08/08 02:01:08(Cr8DJbEt)
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