広い乾いた部屋の中で、６つの眼は一点に集中していた。
床には、ナイフで切り裂かれ、無造作に放られたスカートが落ちていた。
「見ないで---。見ないで----。」美奈は唇をかんだ。
ピンク色の花びら、そしてその上ある小さな茂み。
杉山はすぐにでも貫きたい衝動に駆られたが、ぐっとこらえ、
バイブを手にした。
「なにするの---。」
初めて目にする黒い奇妙な棒状の物体に、美奈は恐怖を感じた。
茂みの部分に、その先端を押し付けた。そして、バイブの側面の
イボのような突起物を花びらにこすりつけた。
「あ------。やあ-----------。やめて--------------。」
美奈はベッドの上で何度ものけぞった。
脚がヒザのところで固定されているため、先ほどパンティを脱がせた際、
完全に脱がせることはできず、ストッキングとともにヒザ元に折り重なり、
留まっていた。
そのため、摩擦を受けのけぞるたびに、ヒザ元のナイロン生地が伸縮した。
この攻めに欲情したマニア男が、美奈の唇に吸い付いた。
そして、もう一人の男は、ナイフで薄手のセーターを切り裂いた。
瞬く間に、それまで美奈の上半身を包み込んでいたものはボロ切れとなって
床に転がった。もはや美奈のすべての恥部が露となった。
男は荒々しく、白い胸を握りつぶさんばかりにもみしだいた。
杉山がバイブを置いた。いよいよ本丸突入だ。
ヒザ元の邪魔なものにナイフを入れ切断した。
両の太ももをグイと押し広げた。
経験のない美奈にも、何をされるのか嫌というほどわかった。
やめてと叫んだその声は、マニア男の汚い口に吸収されてしまった。
鋭利な痛みが美奈の全身を駆け巡った。
「ううう---------------------------------------。」
唇をふさがれているとはいえ、美奈の叫びは部屋中にこだました。
「きついな。」
杉山の男杭は先端のみ侵入したものの、なかなか根元までは貫通しなかった。
再び美奈の絶叫が響いたとき、杉山はついに最終目的地に到達していた。
美奈の目からは大粒の涙がこぼれた。
キスの経験すらない１８歳の娘、そのからだに性の権化ともいうべき３人が
唇、胸、そして秘部を一斉に攻めた。耐えられるはずはなかった。
美奈の全身はガクガクと震え、アナルからはガスがもれた。
「ちっ、このガキがあんまり締め付けやがるから、もうでちまったよ。」
杉山は不服そうに後ずさりした。



　３人の猛者は美奈の両手脚のロックを解いた。
ようやく、拘束から解放されたわけだが、これはこの部屋で始まる本当の陵辱の
開始の合図に他ならなかった。
先ほど胸を攻めた男が、髪と腕をつかみ、美奈をベッドからひきずりおろした。
美奈の華奢なからだが冷たい床にうつぶせに転がった。
両脚のヒザ下のみにブラウンのストッキングという惨めな格好だった。
男はいまだ放心状態の美奈の背後から猛然と突き入れた。
杉山に傷つけられたデリケートな内部が悲鳴をあげる。
「いたいよ---------------。もう-もう--。いたい------------------。」
この男のピストンは、下から上に突き上げるようだった。
そのとき、乾いた音が轟いた。
「いや--------------。」
杉山が愛用の鞭を美奈の背中に振り下ろした。
全部で三回。美奈は半狂乱状態だった。
「これ以上やると、本当にどうにかなっちまうからな。」
杉山は鞭を投げ捨てた。



　笑い声とタバコの煙が店内に満ちていた。
「由美ちゃん、なんか今日は機嫌いいね。」
常連の客が言った。
「そうですかねえ。」
由美はそっけなく答えながら時計を見た。
２３時半。あれから２時間。美奈はしっかり「社会勉強」をしてるだろうか。
悪魔に魂を売った女は、タバコの煙を吐きながらニヤリと笑った。
　その頃、美奈の部屋では電話の呼び出し音がむなしく鳴り続けていた。


　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　完
　　　　　　　　　　　

Tweet