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1:宴の生贄
投稿者:
強
「社長、2番に小島様という方からお電話です。」
宮本は小さく舌打ちをして受話器を取った。 「はい。代わりました。ええ。はい。わかりました。」 宮本は10年前にこの会社を立ち上げ、現在20人ほどの従業員を抱えている。 折からの不況で、このところ業績は芳しくなかった。 「社長、そろそろ返事をもらえんかね。 うちのほうも、かなりの申込金を受け取っちまってるんで、 今更中止ってわけにもねえ--。」 「でも--いくらなんでも--かわいそうすぎるんで---。」 会社のそばの喫茶店で、宮本は先ほどの電話の主の小島と 話し込んでいた。 「今すぐ利息全額払えるってんなら、別にうちもかまわんがな。」 小島は背もたれに寄りかかりながら言った。 穏やかではあるが、有無を言わさぬといった口調だった。 「わかりました。仕方ないです。」 「うん。それでいいんや。これでみんな丸く納まるんや。」 初めての場所だけに、道に迷ってしまった。 「3丁目だから--、こっちかな----。」 シンプルな黒のロングブーツのヒールがコツコツとアスファルトを打った。 立石あやかは、地図を片手に工場街を歩いていた。 某女子大3年のあやかは、アルバイトの人材派遣会社から宮本の会社に配属され、 週に3日ほど受付業務を行っていた。 今日は、書類を届けたらそのまま直帰してよいとの宮本からの指示で、 その取引先に向かっているところだった。 ショートヘアーに大きな瞳、清潔感のある笑顔で、会社内外にファンは多かった。 「あっ/ 見--つけた。」 小島に指示されたその会社は、お世辞にもきれいとはいえない場所だった。 外にはダンボールやゴミ袋が積まれ、玄関先もロクに掃除していない様子だった。 「失礼します。宮本商事の者ですが--。」 「ああ--、書類持ってきてくれたのか、ご苦労さん。」 痩せ気味だが、スーツの上からでも筋肉質な体格がわかる40代半ばの男が 出てきた。 「まあ入って、お茶でも飲んできなさい。」 「いえ、書類をお持ちしただけですから--、これで失礼します。」 「そういわずに/ それともお宅の社長は、客の好意を無駄にしてもいいよ というふうに教えているのか。」 「いえ--そんな--。」 あやかは、出されたコーヒーにわずかに口をつけ、時が経つのをじっと待った。 「じゃあ、そろそろ失礼します。ご馳走様でした。」 10分ほど経ったところで、席を立った。「やっと帰れる。」あやかは思った。 「お嬢さん、ちょっとアルバイトしていかないか。」 男が唐突に言い出した。 「これからちょっとした会合があるんだが、野郎ばかりじゃムサクルシイから コンパニオン的な仕事をしてほしいんだよ。いやなに、難しくないよ、 こっちにすべて任せておけば、すぐ終わる仕事だから。」 口元は笑っているが、明らかに目は笑っていない。 その目は、あやかのブーツと黒いスカートを上下していた。 「いえ、申し訳ないですけど-------。」 男は、テーブル上のブザーを押した。 数秒して扉が開いた。そこには90キロはあろうかという巨漢が立っていた。 「おい、お連れしろ。」 いきなりのことに身動きできずにいるあやかを、カバンでも持つかのように 軽々と持ち上げると、そのまま扉の奥へと歩き出した。 「やあ--放して--。」 薄暗い和室。一部に照明が注がれている。 そこには5,6人の男が座布団の上に座っていた。 そのとき、歓声が起きた。本日の主役の登場だ。 スポットライトの下にあやかが放り投げられた。 あやかは、あたりを見まわした。 思わず身震いした。そこには、いつも受付で挨拶を交わす取引先の人々が 食い入るような目をして座っていた。 「なに--。なんなの---。」 まったく状況を把握できないあやかは、ただうろたえた。 あやかが後ろを振り返ると、先ほどの大男に加え、同程度の体格をした者が もうひとり待ち構えていた。 ふたりは、暴力事件を頻発し、懲役処分になったこともある札付きだった。 「じゃあ--」 ボス格の男が、アゴで2人に合図を出した。 「いや-----。こわいよ---。」 あやかの声とともに、ブーツが脱がされ、観客席に飛んだ。 観客たちは、大喜びでそれを奪い合い、においを嗅いだり、ほお擦りしたりした。 ひとりが後ろから組み付いた。簡単に動きが止められた。 「痛い---。放して---。」 もうひとりが、力任せにブラウスを引っ張った。 ボタンが飛び散り、純白のブラジャーが顔をのぞかせた。 泣きじゃくるあやかは、観客の方を向かされた。 そして、ブラジャーがはずされ、愛くるしい胸がハイエナたちにさらされた。 一斉にどよめきがおきた。耐えられず、股間に手をやる者もいた。 「お願い、やめて---。」 あやかは床に寝かされた。 グローブのような手があやかの胸を蹂躙した。 「あああ--------。あああ-------。」 ばたつかせる脚を包む黒いタイツは、既に伝線し、その隙間から覗く素脚の白さを 引き立たせた。 いよいよ、あやかが最も見られたくない部分に魔手が伸びる時がきた。 親が子供に小便をさせる時のスタイルで持ち上げられ、あやかは観客に股間を さらした。 「もう許してください-----。」 最後の力を振り絞って、あやかは体をゆすり、下りようとした。 逃れられるはずもなく、ついに宙に浮いたまま、生まれたままの姿にされた。 2人の観客が思わず射精した。 いつも受付を通るたび、この姿を想像し、欲情していた。 その姿がいま、現実となって、目の前にあるのだ。 二人の男は、あやかを再び床に置いた。 恥辱の姿を見られまいと、あやかは観客に背を向けた。 巨漢たちが、あやかを床に置いた理由。 それは言うまでもなく、あやかに暴虐の極みを与えることだ。 巨漢は、二人とも着衣を脱ぎ捨てた。 そのそびえ立つ黒塔に、観客の誰もが度肝を抜かれた。 こんなもので射抜かれては、あやかは壊れてしまう、と思うと同時に その時のあやかの表情、泣き声を早く自らの目と耳で確かめたい、 そんな空気が満ちていた。 一人が上体を押さえつけた。あやかごとき、一人でも十分拘束できるにも かかわらず、敢えて二人がかりでトドメを刺すこの陵辱ショーに 誰もが下半身を熱くした。 「やめて----------。死んじゃう----------------------。」 あやかは、殆ど性体験がないに等しかった。 付き合い始めて間もない彼氏の誕生日に、部屋を真っ暗にした上で 胸と秘部に触れることのみを許していた。それだけだった。 そんなあやかに、超極太の男根が打ち込まれようとしていた。 「ああああああ--あああ---------------------------」 先端すらなかなか入らない。 「きゃあああ---------------------------------------------。」 巨木の半分ほどが見えなくなった。 男は、あやかを抱きかかえるように、体重を前に掛けた。 号泣、嗚咽、悶絶。どの言葉も当てはまらないほどの激しい叫びだった。 大男が壁となり、観客からあやかの姿は見えない。 ただピクピクと痙攣している華奢な脚だけが、男の脇から覗いていた。 ピストンが始まった。黒い杭は一部朱に染まっていた。 「お近くでどうぞ。」 主催者の言葉に、ハイエナ達はあやかを取り囲んだ。 いよいよフィニッシュだ。 ハイエナ達は、あやかのブラジャーやタイツを股間にあて、射精した。 「もういや/ もういや/ 死んじゃうやめて-----------------。」 射精というより、放尿といったほうが適切なほど大量の精子が流れ込んだ。 「さあ、第2部は皆さんにもご参加いただきます。」 観客たちは、色めき立った。 それぞれ、持参したものを取り出した。 ロウソク、バイブ、中には浣腸まで持ちだす者さえいる。 あやかは、目を閉じたまま動けない。 もはや、屍同然になった今こそ、ハイエナ達が面目を果たす時なのだ。 完
2003/03/27 20:29:29(JtoWuEsv)
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