山本さんに乳房を剥き出された妻は、じっとだまってうつむいていた。
さわさわと羽毛で撫でられるような愛撫を受けた乳首はつんと上向いている。

両腕を妻の胸に回し、彼はその乳首をねじるように揉み上げ、前に伸ばした。
「ああああ！」こうされると妻は敏感に反応を示してしまう。
乳首に強い刺激を与えながら、彼の右手はきゅっと閉じていた妻の股間に伸びた。
ゆっくりと妻の肌襦袢の裾は左右にさばかれ、妻の白い太股と艶やかに茂ったデ
ルタが露わになる。
チュプチュプという擬音がぴったりと当てはまるような感じで、ゴツゴツと節く
れ立った指が、妻の膣内に侵入していく。

妻の滴るようなぬめりを纏った指がクレバスから出てきた。
「みゆき！縄だ」彼は奥さんに命じた。
私の横で夫が人妻を辱めていく様子を食入るような眼差しで見ていた奥さんは、
後の戸棚から、幾重にも巻かれた縄を夫の元に差し出した。

いかにも使い込まれていそうな縄は、するするとスムーズにトグロを解いていく。
後に組まされた妻の手に、クルクルと麻縄が巻かれる。その縄は妻の左の肩にの
び、美しく整った乳房の中央を横切って、右の脇に這う。
まるで、ＳＭの教則本の挿絵のように、縄は正確に妻の体中を拘束していった。

へその下に這わされる縄には、ごつごつと瘤山が結ばれており、それが妻の股間
に到達すると、計算どおりに妻の敏感な部分にヒットした。

「これで準備は整ったわ」奥さんの言葉を聞くまでもなく、妻の瞳は妖しい光に
満ちていた。

縛られて恍惚の表情の妻。「自分の妻をこんな風に仕込まれてしまった」という
私の思いが「これが妻の本性。それは目覚めさせられる運命だった」という方向
に完全にシフトした瞬間だった。

山本夫妻の和室は、完全に彼らのホームグラウンドであった。
長身の山本氏が少し背伸びをして、しっかりした鴨居に固定された滑車に縄を通
した。少し太めのその縄が、後ろ手に組んだ妻の縄に括り付けられる。

彼が太い縄を引くと「ギュルギュル」と音を立てて、滑車が回る。
小柄な妻の体が、段階的に吊るし上げられていく。やや緩めの縛りも、こうされ
れば確実にキメ細かい柔肌に食い込んで行く。

さらに、妻の長く伸びた足の間に一本の棒が横たえられた。両足首がその棒の両
端に固定される。妻の股間は強制的に大股開きにされた。

「これを使うのよ」奥さんは私の目の前に、樹脂状の太い棒を出した。
「ズイキ。これを膣に入れられれば、樹液の効果ですごいことになるの。奥さん
の乱れ様が楽しみだわ。きっと泣いて悦ぶわよ」私の手にそいつを握らせてそう
言った。

私の手の中にあるズイキを、山本さんが取りに来た。妻を吊るした男にこれを手
渡さざるを得ない。妻を辱める道具を、その男に渡すことは私を心理的に緊縛す
ることに他ならなかった。これが彼流のオトシマエのつけ方だった。

男はその茶褐色のズイキの棒を吊るされている妻の前にちらつかせた。
その直後、彼は思いきり強制的に開かされた股間にそれをぶち込んだ。
「うぅっ！」妻の顔が苦痛に歪んだ。
男は容赦なく、ズイキの棒を妻の秘所にねじり込むように出し入れを続けた。
「はぁああ、ああ、ああ、うふぅうん」男の責め苦は続く。
ズイキは確実に膣壁に樹液をなすり、プックリと大きくなった陰核までもがその
毒牙にかかった。

「あああああ、か、痒い、、ひぃいい、ああ、、ああ」妻の叫ぶ姿を眺めていた
男が引き攣るような笑みを浮かべた。
この状態が続けば発狂してしまいそうな喘ぎが続く。

「も、もう止めて下さい」私が口を挟むと、男は冷徹な眼差しを向けて言った。
「俺の女房を孕ませた償いだということを忘れるなよ」男の声は低く響いた。

男はそう言うと、皮製の鞭を手にとって吊るされた妻に向けた。
　ぴっしぃ！！という音に続いて「あああ！」と妻の言い知れぬ声が響いた。
妻の尻に一筋の痕が残る。しかし、その痛みは陰部に蠢く強烈なカユミを一瞬
忘れさせてくれる。
鞭打たれる痛みが快感にすり変わる。人間の感覚を確実に変質させていく術を、
この男は知り尽くしている。無情な鞭の裁きだった。
鞭が止めば、妻は自らの秘所にあの男のものを求めることになるだろう。
まるで命乞いをするように、清廉な人妻が夫以外のものをねだる。そうプログ
ラムされている、巧妙な罠が仕掛けられているのだ。

案の定、鞭はその使命を終えて彼の妻の手に渡った。
しばらくの沈黙。ただ部屋の中の妖しげな蝋燭の灯りだけがゆらゆらと動いて
いた。
「はぁ、はぁ、はぁ、、」疼きに耐えていた妻の呼吸が次第に荒くなった。
「おねがぁああい。どうにかしてぇ～。もう、いやぁああ！」
部屋の静寂を妻の叫び声が切り裂いた。

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