ウチの会社の事務員で亜沙子という、えらい美人の女子社員がいる。
あれだけの美貌とスタイルの持ち主だから他の男にも人気があるはずだが、社内で浮いた噂は聞いた事が無い。女性の好みに多少の差があるとして、亜沙子は私の好みにズバリ的中していた。
　いつも亜沙子に淫らな想像を掻き立てられ、冷静に亜沙子と話すらできない。
何とかしてでも亜沙子の体におぼれてみたいが、私は５０代、亜沙子は２０代前半と、年の差が３０以上離れている。告白して恋人になって、なんて絶対無理な話だ。かといって口説いて愛人にできるほどの甲斐性も無ければ、面も良くなく体型など目を覆いたくなる有様で、亜沙子に相手にされるわけも無い。
こんな経験、他のみんなはないのだろうか？あるとしたらどうやって解消しているのか？やっぱり、無理だと諦めるしかないのか。
私の視線と言動にいやらしさを感じているのか、亜沙子の私に対する目つきと態度は冷たく素っ気無いもので、あまり会話もしてくれない。
それが一層、亜沙子に対して無いものねだり的な性的欲求を感じさせた。
　私は空想の中で何度も亜沙子を犯して楽しんだ。
その度に『亜沙子みたいな女とセックスするなんて絶対無理だ、諦めるしかない。諦めないと私は法を犯してしまう。』と自制をかけていた。
しかし、日に日に募る亜沙子への欲望は止めることができずに、誰かが背中を押せば亜沙子をレイプしてしまいそうなほど、私は自制が聞かなくなりつつあった。
亜沙子を犯すシュミレーションをするが、犯した後の私の人生を考えるととてもそんな犯罪は犯せない。欲望と理性、心の葛藤の果てに『私が犯せないのなら誰かが犯しているのを見るだけでもいい。』と、歪んだ妄想に私は走り始めた。
　独りでやって楽しんでいる＜亜沙子レイプ計画シュミレーション＞の延長みたいなものだった。
私は自宅でインターネットの某サイトに冗談で『レイプ請負人募集！』の書き込みをしてみると、２、３人から返信があった。
『仕事引き受けます。　ＨＮ：仕事人』『報酬次第だな。　ＨＮ：無門題』などとある中で、〝レイパーズ〟というハンドルネームの男に返信をした。
『誰を？　ＨＮ：レイパーズ』とのレスに、
『会社の女子社員です。　ＨＮ：会社員』と返信すると、
『マジで？　ＨＮ：レイパーズ』
『マジです。　ＨＮ：会社員』
とチャットで話をしているうちに向こうが
『直メールで話をしよう。　ＨＮ：レイパーズ』
と打ってきた。
私は全員、冗談で言っていると思っていたので、軽く了承してレイパーズと名乗る男とメールで会話をした。
話の内容はエスカレートしていき、
『獲物の住所は？』
『獲物の年齢は？』
『獲物の名前は？』
と、亜沙子を獲物呼ばわりをして、更に
『獲物との関係は？』
『なぜ、獲物をレイプしたい？』
等と色々な会話をした。
私は話せる事と隠したい事を使い分けてレイパーズに亜沙子の情報を伝えていった。
そんな会話が、＜亜沙子レイプ計画シュミレーション＞という妄想の世界を広げてくれて私はその会話だけでもかなりの興奮を感じていた。
レイパーズものってくれて、
『レイプはどんな風がいいか、希望はあるかい？　ＨＮ：レイパーズ』
『最高にいやらしく、酷く、激しく陵辱してくれ！　ＨＮ：会社員』
と妄想を膨らませながら返信した。
『いいね～っ、ビデオ撮影する？　ＨＮ：レイパーズ』
『いいですね！是非恥ずかしいシーンを撮ってやって下さい！　ＨＮ：会社員』『ＯＫ！レイプ方法はこっちに任せてくれ。他に希望は？　ＨＮ：レイパーズ』
というレイパーズに〝こいつ、本気か？〟と少し心配になり、
『日時、場所はこちらの指定にしてほしいのですが・・。　ＨＮ：会社員』
と打つと、少し間をあけ
『連絡を待つ。　ＨＮ：レイパーズ』と返信が来た。
レイパーズとは日を変えて何度もメールで話をした。
暗黙の了解とでも言うのか、お互いの事は触れ合わず、亜沙子レイプ計画だけが練られていった。
私自身すでに、冗談なのか本気なのか訳が分からなくなっており、〝本気なら本気で構わない！〟という気になっていた。

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