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1:祖母と実母(麻子と奈々子)2
投稿者:
博之
「三十分たったら二階の室へ来い」
淫ら極まりない性行為の総ての後始末を私にさせて、博一さんはあっさりと室を出て行った。 二階の六畳の和室が娘夫婦の就寝室になっている。 深い後悔と慙愧の思いで、私は悶々と時間を過ごすだけだった。 下着を穿き替え寝巻きを着直して、私は室を出て二階への階段を重い足取りで静かに上がった。 娘夫婦の就寝室になっている六畳のガラス戸からの煌々とした灯りが、廊下の床を明るく照らしていた。 声が洩れていた。 娘の奈々子の喘ぎの声だった。 室の中の光景が思いやられた。 「ああっ…‥ああ」 娘の奈々子の、雄叫びにも似たような悶えの声は止むことなく続いているのを承知して、私はガラス戸を静かに開けた。 灯りが煌々と照らされた室の中央に敷かれた布団の上で、奈々子が全裸で四つん這いにされていた。 その背後で膝を立てて、裸の腰を前後に律動させている博一さんがいた。 博一さんが呆然と立ち竦んでいる私に気づき、落ち着いた様子で手招きをして呼び寄せてきた。 「全部脱いで娘の前にいって、おめこを舐めてもらえ」 博一さんの卑猥極まりない命令に、私は何一つ逆らうこともできないまま寝巻きと下着を脱いだ。 見ると博一さんは奈々子のアナルを犯していた。 奈々子が私に気づいた。 「ああっ、お、お母さんっ…」 博一さんにアナルを突かれ続け、最早、深い愉悦の極点の近くにまで達しているのか、奈々子の顔の表情は茫漠状態に陥っていた。 まるで泣いているかのように目を赤く潤ませ、長い髪を激しく乱れさせて、喉の奥のほうから間欠的な吐息とともに、小さく雄叫ぶような喘ぎの声を出し続けていた。 私のほうから娘にかける言葉は何もなかった。 娘と母は、いつの日からか一人の男の手管に嵌って、地獄の淵深くまで陥れられてしまっているのだった。 母娘は、ある時から一人の男に完膚なきまでくらいの汚辱を受け、そしてはしたなくも声をそろえて屈服の誓いをさせられたのである。 その男というのが、娘の婿だったのだ。 布団に突っ伏している娘の顔の前に、私は両足を大きく拡げて仰向けになった。 「はあっ…」 と声を上げたのは私だった。 すでに深い狂乱の境地に陥っている娘の舌が、私の剥き出しのその部分にすぐに這い回ってきたのだ。 私自身も、もうただ狂うしかなかった。 数分の間、娘の舌に私の身体は翻弄された。 私は仰向けになったまま、喘ぎ身悶えた。 「ああっ…も、もうだめっ…い、いっちゃう」 娘の麻子が一際高い咆哮の声を上げて、息を詰まらせたように顔をがくんと布団の上に突っ伏していた。 絶頂の極みは、つらぬいていた博一さんも同じのようだった。 そして博一さん一人だけが休憩の間を取るのだが、奈々子のほうは休む間もなく動かされ、布団の横に置いてあった性具を股間のあたりに身に付けていた。 男性器をかたちどった突起物が皮のベルトと一緒についている性具である。 奈々子の股間にそれはしっかりと装置され、私が布団の上に仰向けになった。 奈々子が男役になり、私がその突起物を刺し込まれて犯されるのだった。 「ああんっ…」 強烈な圧迫感に、私の身体はすぐに反応した。 娘の奈々子につらぬかれながら、乳房を揉まれ口づけをされる。 娘婿の前で、母娘による地獄以上の卑猥な狂宴を演じさせられて、そして私は果てさせられ、重い疲労感と慙愧の念に苛まされながら茫漠とした朝を迎えたのだった…。 祖母の大学ノ-トのたまたま開いたペ-ジを読んだ僕だったが、一日の日記としては長い文章になっていたにもかかわらず、それこそ一気に読み終えたというのが正直な感想だった。 唖然、呆然、愕然という感想の全てがあてはまりそうなくらいに、衝撃と驚きは計り知れないほど大きかった。 今日一日の出来事だけで、僕の人生観は間違いなく急変したと思う。 『家族』という言葉がひどく空しく思えた。 親父め、おふくろめ、という憎悪感も、僕の胸一杯に溢れ湧き出していた。 ただ、頭の奥底のどこかだけが妙に冷静になっていて、祖母のこの大学ノ-トに書かれた秘めやかな日記を、ゆっくりと時間をかけて熟読し、父と母と祖母の関係の原因を究明しようという思いに僕はかられていた。 僕は今夜は、この祖母の寝室で寝ようとふと思った。 押入れから敷布団を出し敷いた。 机の上にあったスタンドを枕元に置いて、祖母の日記の最初のペ-ジを開いて、布団にうつ伏せになった姿勢で読む作業に入った。 十月二十九日 雨 二十五日の朝九時過ぎ、牟礼村の霊仙寺山の登山口で娘婿の博一さんと待ち合わせ、数人の登山グル-プとともにやや曇り空の下スタ-トする。 博一さんとは山登りという趣味が一致していて、以前から何度となく誘われていた。 本当は娘の奈々子も一緒にという約束だった。 私と博一さんは平気だったが、娘は全く山登りに慣れていないということもあって、手頃な標高のこの牟礼村の霊仙寺山にしたのである。 それが昨日の晩方に娘から電話が入り、今朝、庭先で何かにつまずいて足を痛めたとかで、断りの連絡が入ったのだ。 博一さんは前日から勤務先の会社の松本の支店に所用があるということで、支店の寮で登山準備を整えて泊まっていた。 霊仙寺山の標高は千八百七十五メ-トルで、大きな尾根が長くゆるやかに続く比較的に素人でも登山可能な山である。 戸隠村の飯綱山まで稜線沿いに行くことができた。 十数年前、まだ夫が存命の頃連れ立って登ったことがある山だった…。 午後になって急に天気が荒れ出した。 博一さんと私は頂上はすでに制覇していて、帰路についていた頃だった。 岩だらけの狭い道があった。 雨で靴底が滑りやすくなっていた。 「あっ」 足を滑らせ身体のバランスを失い、私は三メ-トルほどの高さを転げ落ちていた。 左足首に鈍痛のようなものを感じた。 「お義母さん、大丈夫ですか?」 博一さんにすぐに抱き起こされたが歩けなかった。 近くには誰もいなかった。 下山してまだ三分の一も来ていなかった。 博一さんに背負われるようにしてしばらく下ると、道から少しそれたところに小屋があった。 雨の降りはさらにひどくなって、山風が音を立てて吹き始めていた。 小屋の中で雨の止むのを待つことにした。 この時のこの安易な判断が、私にとっては大きな間違いだった。 「大丈夫ですよ、お義母さん。雨が小止みになるまで休みましょ。足のほうは痛くないですか?」 「え、ええ、捻挫だと思うけど痛みはそれほどでも」 博一さんが火を炊いてくれた。 小屋の中は半分が土間で、奥のほうに二畳ほどの板間があって揉み藁のようなものが雑然と敷かれていた。 外のほうは雨が相変わらず激しく降り続いていた。 風の音も一向に止む気配がなかった。 二人の会話がとぎれとぎれになりかけていた。 腕時計に目をやると、午後の六時過ぎになっていた。 濡れた衣服は小さな焚き火だけではすぐには乾かなかった。 空気も冷え込んでいた。 私の手と両肩に震えが出ていた。 そのことを察してか、博一さんが板間のほうに上がり、リュックから寝袋を取り出しそこに拡げた。 「お義母さん、濡れたその服を脱いでこの中に入ってください。そのままじゃあ風邪をひいてしまう。さあ早くっ」 博一さんのいう通りだと思った。 「はい」 少しの躊躇のようなものがあったが、寒さに私の細く小さな身体は限界近くに達していた。 板間に上がって私は濡れた服を脱いだ。 博一さんは私に背中を向けて座っていてくれた。 ブラジャ-トショ-ツにまで雨は滲みていた。 ブラジャ-だけは外すことにし、自分のリュックの中から着替えのブラウスとベストを出して着込み、私は博一さんが用意してくれた寝袋の中に全身を包み入れた。 それからどれくらいの時間が経過したのかわからなかった。 不覚にも私は眠ってしまっていたのだ。 身体全体に妙な窮屈感のようなものを感じ、ふと目を開けると、同じ寝袋の中に博一さんが入り込んできていた。 驚きの表情を私は当然浮かべたと思う。 「すみません驚かせちゃって。夜になってから冷え込みがきつくなって、僕も全身が悴んできたんで、少しの間だけ我慢してください」 博一さんのその言葉に、私のほうから嫌といえるわけがなかった。 もとはといえば、私の不注意からこんなことになってしまったという思いと、自分一人が温まっているのも申し訳ないという気持ちもあった。 一人用の寝袋に二人が入るというのは、まだ私の身体が小さく細かったからどうにかという感じで、実際のところかなりの無理があった。 寝袋の中で下半身はともにトランクスとショ-ツだけで、お互いの足と足の肌がまともに触れ合うのだった。 上半身にしても二人の間に何の空隙もなかった。 狭い寝袋の中で、私は黙ったまま寝返りをうって、博一さんに背中を向けるような姿勢をとった。 この寒さから二人が助かるには、この手段しかないのだということはわかっていても、私にはひどく長い緊張の時間だった。 大きな雨の音も強い風の音も、もう私の耳には届いてはいなかった。 時間のたつのがひどく長かった。 臀部のあたりに何かが当たってくるような感じがあった。 博一さんの手でもなかった。 それは次第に巨大化し固くなってきていた。 ぐいぐいと私の臀部の割れた部分に深く押し入ろうとしていた。 あっ、と私は心の中だけで悲鳴を上げていた。 その固形物が何であるのかというのがわかった。 「お、お義母あさん、すっ、すみませんっ。ぼ、僕も男なもんでつい」 博一さんが狼狽えたような声でどもりながらいった。 「い、いいの、いいのよ」 それだけいうのが私はやっとだった。 私の臀部を突き刺すように押し付けてくる博一さんの下半身のものは、一向に治まる気配がないまま、気まずい時間だけがむやみに流れた。 私は耐えようとした。 耐えなければいけなかった。 しかしその突起物は、私の臀部の割れた中心をこじ開けるようにしてショ-ツの上から深い部分のところまで責め立ててきていた。 博一さんの故意の動きでないことはわかっていた。 気持ちが変になってきているのがわかった。 「あ、ああん…」 出してはならない声が私の口から、ついに洩れた。 気持ちとは裏腹の声だった。 「ご、ごめんなさい…」 私は小さな声で背後に密着している博一さんに詫びた。 博一さんのほうから応答はなかった。 応答のない代わりに、唐突に博一さんの両手が私の腕の腋の間から前のほうに伸ばされてきた。 「あ…‥」 と私は小さくいった。 私の身体の前に伸ばされた博一さんの手は、すぐに私の胸のあたりをゆっくりと押さえ込んできた。 ベストの上から私の乳房は、博一さんの大きな両手でわし掴まれることとなった。 「い、いやっ…だめっ」 狭い寝袋の中で、私は身体をむずかるようにして小さく抵抗した。 「お、お義母さん。このまま、このままこうしているだけです。どうか動かないでください」 深い密着状態のまま、時間だけが更に経過した。 このままこうしているだけです、といったはずの博一さんの手はしかしそのままではなかった。 ベストとブラウスを私は脱がされていた。 そして乳房を長い時間喪も揉まれ続けた。 狭い空間の中で、私の身体は娘婿である博一さんの両手でなすがままに弄ばれていた。 抵抗はしたつもりだった。 しかし背後から首筋や耳のあたりに息を吹きかけられたり、舌を這わされたりして、私の身体からは半分以上の力が抜き取られてしまうのだった。 博一さんの力で、私は身体の向きを変えられていた。 私の顔のすぐ前に博一さんの顔があった。 目を開けていられなかった私の唇が、博一さんの唇で塞がれた。 博一さんの舌が私の口の中に入ってきて、縦横無尽に動いた。 私はもう夢遊病者のような状態だった。 もっと正直な気持ちをいえば、久しぶりに感じる熱い官能の渦の真っ只中にいるようで、めくるめくような興奮状態に完全に陥ってしまっていたのだ。 やがて寝袋のジッパ-が半分以上下まで引き下ろされ、二人ともに上半身のあたりだけが開放的になった。 博一さんの動きは素早かった。 あっという間に私はショ-ツを脱がされ、自分も全裸になってもう一度二人ともに寝袋の中に入ることとなった。 「ああっ…‥」 博一さんの手の指がいきなり私の下腹部に触れてきた。 下腹部の中心部分を指でなぞるようにして弄ばれた。 ああっ、ああっ、と私は高まりの嗚咽の声を、ただ上げ続けるだけだった。 「お義母さん、ひどい濡れかただよ」 「ああっ…恥かしいっ」 そしてついに、私の身体の奥深い部分に、博一さんの固くて太いものがゆっくりと突き刺さってきたのでした。 下世話ないいかたをすれば、本当に十数年ぶりに知った男の味に、私ははしたなくもただただのたうち廻り、悲鳴に近いくらいに大きな嗚咽の声を上げ続けていたとのことです。 このことは博一さんからの後日談として訊かされたことです。 そこでの博一さんとの行為は三度あり、最後の行為の後、 「あんたはこれから俺のしもべとなって仕えるのだ。もう俺の義母ではない。わかったか?」 と幾度もつめ寄られ、 「は、はい」 と屈服の返事をさせられることになったのでした…。
2005/02/13 23:36:34(ZrWHhNKV)
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