俺はナガレさんとネット上で交わした約束に半信半疑だった。
麻美が知らないうちに麻美の裸を撮ってそれをネットで晒している俺が言え
た義理じゃないが、本当の名前も知らない赤の他人が、麻美の体にエッチな
事をする・・・そんな事が許されるのか？麻美が可哀想すぎるんじゃない
か？と、良心の呵責に苛まれた。
　しかしサイトの掲示板では、そんな俺の気持ちなど関係なく異様に盛り上
がっていた。

≪２２歳彼女にどんな悪戯をして欲しいですか？≫というナガレさんの質問
レスに３０件近い返信レス。
≪楽しくメチャクチャに犯してやって下さい！！≫
≪ううう羨ましすぎるぅぅぅぅ！！是非、小生も参加させて下さい！！≫
≪全裸撮影、パイ揉み撮影、秘部拡大撮影、強制フェラ撮影、強制挿入撮
影、顔射撮影、これは基本でお願いします。≫
など等、麻美に対して卑猥すぎる要望がズラッと並んだ。
　
　それを読みながら想像し興奮していく俺。

もしここで、「やっぱり彼女が可哀想なので止めにします。」等とレスした
ら暴動が起きそうな勢いを感じ、『麻美に犠牲になってもらうしかない！』
と、自分に言い訳を作って決心をする。

　
　ナガレさんと直メールで詳細を決めながら、実際に会ったのは一週間後だ
った。

　「どうも、よろしくぅ。」と、微笑みながら話しかけてきたナガレさん。
中肉中背であまり特徴のない男、詳しく教えてもらえなかったが年齢は明ら
かに４０歳を超えている感じがした。
　それともう一人、〝クマさん〟という投稿名の男。
ナガレさんから事前に、≪もう一人、クマさんっていう男も一緒に参加させ
てもらえませんか？≫と頼まれていた。
そのメールを見た時、流石に『２人はちょっと・・・ナガレさんだけでお願
いします。』と返信したが、≪クマさんはこのサイトの共同運営者ですの
で、信頼できる男です。是非、一緒に楽しませてやって下さい。≫と、強く
お願いされ、俺はクマさんの参加を認めた。
　クマさんはその投稿名通り体格がよく、一見怖そうな面持ちだったが、会
うなり俺の手を握り、「ありがとうございます！ありがとうございます！」
と嬉しそうに感謝をあらわしてきた。


　ナガレさんとクマさんに、麻美の裸を直に晒すといっても、もし麻美が気
がついたら大変な事になると慎重な意見をする俺に、ナガレさんが作戦を授
けてくれていた。
　「これ、メールで話した薬。お酒と一緒に飲ませたら完璧だから。」と言
って渡された睡眠薬。
　少々の事では目を覚まさないと言う事をナガレさんから聞いて、安心して
麻美の裸を晒して、興奮を楽しむ事ができると俺は思った。

　
　ナガレさん達と別れ、麻美と約束した場所へ向かう。
月に２，３回のお泊りデート、麻美は屈託のない笑顔で約束の場所に現れ
た。
人通りの多い商店街を歩き、オープンカフェで休憩し、夕方近くに雰囲気の
いい居酒屋に入る。
麻美を笑わせ、楽しませてカクテルを飲ませる。
頬をほんのりとピンク色に染める麻美が可愛い。
麻美がいい感じに酔っ払ったのを見計らって清算を済まし、俺のアパートの
部屋へ向かった。

途中のコンビニでお菓子や酎ハイなどを買い込んでいると、俺たちの後から
ナガレさんとクマさんがコンビニに入ってきた。
　ナガレさんとクマさんは、ずっと俺たちの後をついて回っていて、普段の
姿の麻美を盗撮していた。

　俺と麻美は俺の部屋で、再度飲み直した。
麻美がトイレに行っている隙に、ナガレさんからもらった睡眠薬を麻美の飲
む缶酎ハイに混入する。

　俺の部屋に戻って１時間ぐらい、睡眠薬入りの缶酎ハイを飲み干し、次の
缶を開けて半分飲んだくらいでようやく麻美はアルコールと睡眠薬の力に屈
して深い眠りに堕ちた。

　リラックスして飲む為に赤いパジャマへ着替えた麻美、彼氏の俺を信頼し
きっている。
その信頼を裏切るように、ナガレさんの携帯電話に連絡をする俺。

　俺のアパートの近くに待機していたナガレさんとクマさんは、ほんの数分
で俺の部屋をノックした。

ニヤッと笑うナガレさんに、ニヤッと笑い返す俺、２人を部屋に入れ鍵をか
ける。
深い眠りに堕ちた麻美の無防備な寝姿を３人で見下ろすと、俺の部屋は異様
な興奮と猥褻な雰囲気に包まれていった。