イケナイ姉、美穂です。きのうの夜、わたしの気持ちを彼（弟）に話しまし
た。彼（弟の名前は、未来：ミキです）は、冷静に聞いてくれました。ただ
、はなし終わると泣き崩れて、わたしの胸にすがりついてひと言言ってくれ
ました。「これまでありがとうね、もう姉と弟という関係はイヤだよ」、あ
る意味　これでイケナイ関係を終わらせることができたと思いました。

わたしには楽しかったんですが、弟：未来には「辛い思いをさせて、ごめん
ねっ」そう言いたかったので、未来の部屋に行きました。
ノックもせずに部屋に入ると、そこには見たことのない女の子の後ろ姿が・
・・、その娘は振り返りました。わたし、目を疑いました。弟：未来なので
す。何も言えませんでした。「姉ちゃん、ゴメン」そう言うと、ポツリポツ
リ話してくれました。

未来は「女として、姉ちゃんを愛してたんじゃないの。僕、妹として憧れの
姉ちゃんを愛していたの。」意味は、分からなかった、でも、今の恰好　女
の子です。小さな時からわたしの後ろで、おどおどしていて女の子見たいと
言われていた未来が、本当の事を話してくれました。「女の子になりたい」
という夢を話してくれ、わたしにはこれまで見せたことのない女の子の仕草
で・・・。

未来もわたしもアルバイトをしていますが、これまで内容を話してくれたこ
とがありません。今になって、ＮＨのお店で女の子の恰好でホステスしてい
ることを打ち分けてくれました。辛かったと思います、女の子に生まれたか
ったのに男の子に生まれて、それも気の強い姉の下に・・・。涙が止まらな
くなり未来を「女の子として」抱きしめてあげました。

その後も、ポツリポツリと話をしてくれました。中学・高校時代によくわた
しの下着が無くなったことがありました、その事も「僕が、盗んだよっ。だ
って女の子の下着可愛くて、好きなんだっ」そう言って笑い、中学時代から
高校卒業するまで同級生の男の子や女の子に、無理矢理性的な行為をさせら
れていたことなどいろいろと話してくれました。未来が部屋のクローゼット
の中を見せてくれました。表の方は男の子の服でしたが、奥の方は女の子の
お洋服ばかり、下着も分からないようランジェリィーーボックスに綺麗に折
りたたまれています。ウイッグも５つも箱に入れられ、別の場所には可愛い
サンダル・ミュール・ハイヒールが並べられています。
男の子の部屋には不釣り合いな大きな鏡の横のボックスには、高そうな化粧
品ばかり。

未来の事を理解しているつもりでしたが、なにもです。

きのうは、綺麗にお化粧してあげて、わたしがよく行くスナックに。
未来は、本当に女の子していました。

帰ってから一緒にお風呂に入りました。
未来にもう一度、尋ねました。「女の子になりたいの？」
こくりとうなずき、わたしは決心しました。

今日、病院に未来を連れていきます。
どういう診断がされるかわかりませんが、未来自身が「なりたいような、自
分になりたい」そう言っているのを信じて、病院に連れて行きます。

禁断、イケナイ姉弟の関係じゃなく、
仲の良い「双子の姉妹」という関係で、未来を守っていきたいです。

　　　　　少しは　良い姉になれるでしょうか？　　　　美穂

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