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捩れる時間
カテゴリ: 官能小説の館    掲示板名:近親相姦 官能小説   
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1:捩れる時間
投稿者: 紫煙
何時もなら手が出る俊介ではあるが、不思議と欲情しないで居た。同じ時間
を生きているとは如何しても思えず 錯覚に違いないと思っていた。それに
してもリアルな錯覚である。やっと身体を起した俊介は少女に尋ねた。
「おじさんが見えるか?」実に妙な質問に一瞬表情を曇らせた少女は真剣な
顔で頷いた。「そうか 見えるか おじさん 転んだ時に頭打って 何が何
だか良く分からないんだ。 大人の人何処かい居るかい?」頷くと短く「こ
っち」と言うと走り出した。見失っては大変と俊介は後に続いた。細い道を
曲がると野良仕事をする女が見えた。さっきの少女は女の所に駆け寄り何や
ら話すと女は鍬を持つ手を休めると軽いお辞儀した。「何処からお越しにな
られた野のですか? この辺りではお見かけしませんが」優しげな人である
。俊介は正直に いや驚かせない程度に正直に話す事にした。「何処か大き
な町から来た気がするのですが 其れが何処だったか思い出せないのです。
あのう  ここは何処ですか。 それと貴女は? 私は俊介といいます。名
字は思い出せませんが とにかく俊介です。だと思います。多分」クスと藁
って女は答えた。「私には理解できませんが 多分俊介さん! 悪い人じゃ
ないと思うから 芋しか有りませんがご一緒しません?」「はあ 宜しいで
すか?初対面ですが」言い終わるのを待たずお腹が鳴った。グウ~ぅ顔が赤
く成る程大きく響いた。「あはははは」女は目に涙しながら笑った。「お腹
 痛い」少女も笑った。俊介も釣られて笑った。急速に近しくなった。何年
も前から知り合いに思えた。「ああ お腹痛い グ~さん ハイ お芋」女
の差し出す芋を素直に受け取り「やだなぁ 俊介ですよ! 多分」「私 た
づ この子 幸 ヨロシクネ」「一宿一飯の恩返しに手伝わせてください。
あつかましいようですが今の俺に出来る事其れぐらいですから たづさんは
幸ちゃんとそこで休んでいてください」俊介は日が傾くまで鍬を使った。慣
れない手つきを包むような視線を背に感じ夢中で鍬を握った。「グ~さん 
其処までにして 日が暮れますわ こんなに甘えてしまって すいません。
直ぐお湯沸かせます。お湯使ってください。」俊介は行く当ても無い身の上
つい甘えてしまった。俊介はお湯を使うという意味が分かった。たらい桶に
入り水で埋めたお湯を掛けるのである。行水である。電気の灯りは無いが月
明かりだけで充分明るかった。忘れていた何かが蘇るひと時であった。
 「着替えに 男物が無いので私の着物ですが着ていてください。明日には
乾くと思います。」微かにたずさんの匂いが残る着物を羽織り肌着を探し
た。「肌着も洗いましたの すうすうするかも知れませんが明日まで我慢し
てください。」「ハイ」答えると縁に腰を下ろした。縁を渡る風は心地よく
幸せってこんな事を言うのかもと考えていた。
 
2006/04/07 00:13:31(8jcgU1jd)
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