俊介は薄暗い部屋に居た。そこは明らかに俊介の家では無かった。見覚えの
無い部屋で灯りを灯す電気すら無かった。人の気配がしたので何処かに潜む
場所を探した。ガランとした部屋には俊介を隠すものは無かった。焦る俊介
は腹を括ると見覚えある顔が入ってきた。『紗千』思わず声を出しそうにな
った。が　髪型や衣服はまるで違っていたので喉まで出かかった物を飲み込
んだ。目の前に俊介が居るのに気付かない紗千は後を追うように入って来た
男に跳びつく様に抱きついた薄暗い中では男の顔はボヤケテ分からなかっ
た。男も俊介に気付かなかった。二人には見えてない様であった。そんな馬
鹿な俊介は二人にここは何処か聞かすには居られない思いに駆られ一歩踏み
出した。が　何かにぶつかった様な押し戻される様な感覚額に感じた。四方
を見えない壁に囲まれ立ち去る事すら出来ない自分に気付いたが受け入れる
事が出来ないまま目の前の映像を見ていた。背を向けた男の首に紗千の手が
廻っていた。女はゆっくり腰を下ろした。乱れた裾からか細い足が見えた。
俊介は自分の股間が膨らみ始めているのと同時に男に嫉妬を覚えた。『紗千
に何をする気だ　紗千は俺の　』乱れた裾が開かれ腿が現れた。男の手が奥
を目指し滑り込んだ。息の乱れ始めた紗千は次第に角度を大きくしていっ
た。男の手が帯を解いたのだろう帯が滑り落ち着物は留まれず紗千の身体が
俊介の目に飛び込んできた。膨らみかけた胸は恥しげにしかし大胆に男に揉
まれたがっていた。吸われたがっていた。チョッコンととがった乳首を人差
し指と中指に挟むように置かれた男の手は若い　いや幼くさえ見えた。優し
く包むようにもみ始めた。男の頭に紗千のか細い指が絡みつき右胸に引き寄
せた。男の吸いたてているのだろう　紗千の身体が仰け反った。男の頭が左
に移ると小さな乳首が濡れて光った。ハァハァと荒げた息音が部屋にあっ
た。男はおもむろに身体を起こし立ち上がった。紗千も身体を起すと膝間付
いて男の帯を解いた。腕に肩から滑り落ちた着物を掛けたまま帯を解く様は
得も言えぬ色気を感じた。男の着物が床に落ちると仁王立ちする足の間に紗
千のワレメが産毛すら無く見えた。「．．．。」男が何か言うと紗千は腰を
下ろした。着物が掛かったままの腕が伸び左手が玉を右手は竿を弄り始め
た。俊介の目に見えたわけでは無いが容易に想像出来た。紗千の顔が近付き
覗う様に見上げ　咥えた。紗千の口元から竿が見え隠れした。唾で濡れた竿
は直ぐにいきり立った。紗千の顎が外れそうに腫れ上がった。
　「俊にい　入れて」
　ハッとした俊介は目を見開いた。『俺を呼んだか？』まさか聞き違いだろ
う。言い聞かせて見入った。
　紗千は身体を離すと仰向けに成った。大きく開いた腿はその奥に濡れた縦
筋疼をかせていた。　男は竿に手を添えると二度三度擦り上げると糸を引い
て開き始めた割れ目に亀頭を押し当て埋め始めた。グット押し込むと俊介の
股間が締め付けられるのを感じた。激しく突きたてられる紗千は白濁液を竿
に塗りつけながら喘いだ。
　「俊にい　気持ちいい　中に出して　お願い」
　「紗千世」
　ハッキリ聞こえた。紗千世の指が男のアナルに突き立てられた。途端に
男は腰を引きつらせた。
　「子供出来たら如何する気だ？」
　「お兄ちゃんの子供欲しい　もっともっと出して」
　驚いた俊介の目に男の横顔が見えた。
　『俺　そっくりだ！もしかして』
　不安が過ぎった時再び闇が俊介を包み何処かに吸い込まれる様に移動始め
た。俊介は理解できない出来事に頭が一杯で何処へ行くのか考える余裕が無
かった。次第にスピードが落ちるのを感じた。
　「俊治　紗千世お婆ちゃん頼むぞ　熱が出たらし医者がもう直ぐ来るか
ら」　七十前の紗千世婆ちゃんは水枕をして寝ていた。お婆ちゃんとは言っ
ても親父と12歳しか離れていない。
　「お婆ちゃんは無いよな！　お姉さんだよね！」俊治は話しかけた。
　ニッコリ笑うと
　「お父さんの子だから　お婆さんだよ　ヨｯコラショ」
　身体を起したとき寝巻きの胸元が開き俊治の目に大きくない胸が見えた。
俊介は闇の中から解放されると親父の子供時代に居た。今度は落ち着いて静
かに見守って居られた。又次に流される事も承知していた。其れまでは見守
る事にしていた。