映像館を出る時、母の顔はまさに上気していました。今すぐにでもして欲し
い様な顔つきになっていました。まともに歩く事もかなわず、私にもたれる
ようにしていたのです。私は母が気分が悪くなった様なので、と施設の人に
話をしてそこを出る事にしました。車に戻ると母を助手席に座らせました。
「あんな事もうやめて・・ゆうちゃん・・おねがい・・」
「どんな気持だった・・母さん・・」
「やだ・・・あんなのいや！」
「だめだよ・・母さんにはこれからは慣れてもらわないとね・・」
母が私の言葉に驚いたように
「なんで・・どう言う事なの・・」
「その内にわかるよ・・サア・・行くよ。」
私は車を出発させました。再び母の手を握りながらの運転になりました。
あらゆる機会を利用しながら私は母を思うように仕込むつもりでした。
「今日の夜もするからね・・そのつもりでいてよ・・母さん。」
「ゆうちゃん・・こんな事して・・本当にいいの？」
「これからは、父さんの代わりを僕がしてあげるよ・・だから・・母さんは
黙って僕の言う通りにしてればいいんだから・・。」
「だから・・ゆうちゃんに抱かれなくちゃいけないの・・？」
「そうだよ・・母さんは僕のものなんだから・・当たり前だろう・・」
母はそれ以上は言わなかった。そんな馬鹿な話・・とは思っているのだろ
う。しかし、もはや2人の間には規制事実が存在してしまっていたのです。
母が私に抱かれたのはまぎれもない事実でした。
車はその日の泊まりの宿に近ずいていました。今夜の宿で私は母を完全に
陥落させるつもりでした。

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