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1:見えない関係
投稿者:
へっぽこ作家
直人の上で豊かに熟した下腹部を揺らしながら、ゆっくりと精を吸いあげるような締めつけで、自分の肉棒を受け入れてくれる女性。ずっと想いを募らせていた女性とひとつになれるなんて、数日前までは夢物語だった。
色白で絹のような肌触り、巨乳ではないが手のひらにちょうどおさまる乳房。高校二年の息子がいるとはいえ、適度にくびれたウエストから、子を産んだ母親独特の熟れてやや垂れたヒップ。普段、スカートの布地越しに浮かぶヒップの輪郭に、どれだけ欲情したことだろうか。 「こら、もぉ……何を考えてるの?」 やや勘ぐるような相手の声。そっと直人の胸板に両手をつき、やんわりと体重を預けてくる。さすがである。どうやらこちらの気持ちを敏感に感じ取ったみたいだ。 「え……別に、なんでもないよ」 そう、何度躰を重ねても飽きることはない。互いの激しいキスで彼女の口紅はすでに剥げ落ちている。だが、彼女の唇はふっくらと柔らかく、どこまでも甘く直人を禁忌の世界へといざなう。 「本当だよ……ほら」 言い訳するように忍びこませた自分の舌を、彼女はあくまで優しく受け入れ、恥ずかしげに自分から舌を絡ませてきてくれる。 直人が相手の豊腰をぐっと引き寄せた直後、若さがみなぎる肉棒を包みこんでいたままの媚肉がキュウゥと、もどかしげに締まる。 「んあっ……ぁ……」 彼女の背中が弓なりに反り返り、互いの唇が離れる。きらめく唾液の糸が、二人の唇の間でプツンと切れていく。 「ごめんね……さん」 念のため、相手に謝りながらも、直人の欲情はいっそう猛り高ぶっていた。今までの半年間に幾度、こうして逢瀬を重ねただろう。一度抱くごとに愛しさがこみあげ、これからも離したくない豊潤な女体。 「と、直人の……が奥に当たってるから……」 そう言い、眉を寄せた憂いな表情で、彼女は自分を見つめていた。普段の生活ではあまり見られない、自らの役目を放棄しそうなほど『一人の女』の表情だった。 『もっとだ。これからも、いつまでも……』 心の底から湧きあがる、嫉妬に似た欲望。全部俺の女になって、俺だけが抱きたかった……。 「もっと……してあげるよ」 直人はこみあげるオスの性欲に流されるまま、柔らかな双の尻肉を揉みつかむと、ねっとりと蕩けた女泉を下から突きあげた。こちらの精を根こそぎ吸いあげられるように、背筋を駆け抜けていく快楽の電流。肉棒を根元までぱっくりと呑みこんでいるが、さらに奥へと引きこむ貪欲な粘膜壁の躍動感。 「んっ……っ……! だ、だめ、直人……そんな、にされたら……っ!」 一段と音色をあげた喘ぎ声と玉の汗で輝く裸身を反らせ、彼女は直人の動きを静止させようと両手で胸板を押す。その両腕をぐいと引き寄せ、自分の上に倒れた彼女の唇をふさぐ。甘い口腔を舌で蹂躙しながら、直人は絶え間なく膣道の奥を突きあげていく。 「はぁ……、直人のが、ごりごり擦れてる。おか、しく……なり、そ……っ!」 敏幸を強く抱きしめながら、彼女は無意識に身悶える。肉棒で突きあげるリズムに合わせるかのように豊腰を揺れ動かし、トロトロに濡れ潤んだ膣肉の壁が切なく敏幸の肉棒を締め続ける。 肉棒を熱く包みこんでいる彼女の膣肉が、まるで周囲から押しつぶすように狭く収縮していく。この表現しきれない快楽に、直人も限界を感じた。 「……さんっ、お、俺もそろそろ……出すよッ!」 射精宣言をした直人だが、なおもしっとりと汗で濡れる彼女の尻肉を両手で荒掴みすると、さらに奥へ激しく自分の猛る肉棒を突きあげていく。直人の動きに、彼女も上半身を起こし、弓なりに背中を反らし、豊腰を押しつける。 高校生がいるとは思えない裸身がうっすらと桜色に染まり、いまだに柔らかさを失わない乳房は、彼女が身悶えするたびに上下左右に揺れたわむ。 普段から見ている顔を快楽に歪ませ、次々と襲う愉悦を受け入れていく。時おり、あふれ出てしまう喘ぎ声を敏幸に聞かれまいと、細い人差し指を噛みしめ、懸命に清楚な女を演じようとするが、全身から匂いたつ熟した禁断の色香。 「っ、いやぁ……イ、イクッ……今日……は、大丈……夫な日だから、中に……直人、膣内(なか)に……出して……っ」 彼女が行きも絶え絶えに絞り出す声をあげ、哀願した直後、まるで閉じるかのように膣内全体がぎゅぎゅっと収縮していく。限界を超えていた直人も、これで最後というような力で、脈打つ肉棒を膣奥へと突き入れた。 「あ……ぁ、ぁ……はああぁぁぁ……っっ!」 彼女が押し殺していた喘ぎを発するのと熱い快楽の戦慄が肉棒の中心を駆け抜けるのを聞き感じながら、ビクビクと断続的に大量の精液が彼女の中に注ぎこまれていく。 「ぁぁ、ん……今、注がれてる……のね。直人の……が、私の、に……」 汗でぬめる全身を小刻みに痙攣させながら、彼女の膣は最後の一滴まで絞り出そうと無意識に腰をゆらめかす。 やがて、禁断なる欲情を全部受け止めた彼女は、艶かしい吐息を漏らしながら愛する男の胸板に上半身をかぶせていった。直人は彼女のなめらかな背中を撫でながら、感想を告げた。 「……『母さん』……今日もすごくよかった」 「はぁ、ぁ……ん、直人……私も」 一段と若くなったように思える母の笑みに、寂しい気持ちが胸を打つ。好きとは言えない女性、世間では許されない関係。今まで憧れ続け、性の対象としていた女性。 今、両手で抱きしめているのは、実の親、自分を産んだ母親……。
2004/12/27 15:34:25(.PpZdYeP)
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